アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RAW UNLEASHED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「愛する我が子達へ。もし何時かお前達がこの手紙を読まなくてはならなくなった時、それはパパがもうお前達の間にはいないからだ―― とりわけ、世界の何処かである不正が誰かに対して犯されたならば、それがどんなものであれ、それを心の底から深く悲しむことの出来る人間になりなさい。それこそが革命家としての一番美しい資質なのだから――さようなら、我が子達」

By チェ・ゲバラ 〜 革命闘争のためキューバを離れる際に、子供達に残した手紙


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 普通、ワタクシは冒頭の言葉を同じ人間で連続で使った事はないのであるが、今回は珍しくゲバラを2日連続で使ってしまったのである。最初に断っておくが、ワタクシは武力革命には反対であるし、マルクス主義者でもない。【東京マルイのカラシニコフ】で人を撃つのは大好きだが(笑)【モノホンのカラシニコフ】で人を撃つのは真っ平御免である。マルクス主義に至っては「20歳までにマルクスを読まないヤツはバカだが、20歳を過ぎてまだマルクスを読んでいるヤツはそれ以上のバカである」っていう諺があるように、アレはマンガみたいなモンである。第一、作者であるカール・マルクス自身が「自分はマルクス主義者じゃないし、コレ(資本論)はあくまでフィクション」って言っているのである。ワタクシの"友達にしたくないヤツ"リストの中には"nerd"、"嘘つき"、"アタマが弱いヤツ"、"一般常識のないヤツ"の他に"マルクス主義者"も入っていたりするのである。


 で、そんなチェ・ゲバラの何が良いのかと問われたら「生き様」である。正しかったか正しくなかったか、人間的か非人間的かはこの際殆ど問題にならないと思う。ゲバラは全身全霊をかけて自らの信念のために全人生を捧げたのである、しかも自分のためではなく、他人のため。キューバ革命が成功した後、盟友のフィデル・カストロがそうしたようにキューバに残っていれば、きっと今でも英雄として持て囃され、文字通り"現人神"として地位も富も名声も思うがままであっただろうが、ゲバラはそうしなかったのである。そう、地位も富も名声も何処吹く風で初心を貫き通したのである。


 ゲバラキューバ革命成功後に大臣となるワケであるが、大臣になっても「人民と共にある」っていう信念を崩さずに思いっきり質素でストイックな生活を続け、そして最終的には「自分は政治家じゃない、革命家だ。キューバだけじゃなく、世界中で圧政に苦しんでいる人民のために闘おう」と決意してキューバを離れる。その際に色んな人に「別れの手紙」を書いており、上記の言葉はキューバに残した4人の子供宛に書いたモンである。今思えばゲバラはハナッから生きて帰るつもりはなかったんだろうと思う。言うまでも無いと思うが、ワタクシはフィデル・カストロが大嫌いである。勿論、そのカストロにコバンザメの如くくっついているベネズエラチャベスボリビアのモラレスもワタクシにとっては"同じ穴のムジナ"である。


 で、結末は多くのロンマニアの方もご存知のように、各地を転々とした挙句、1967年ボリビアにて政府軍に捕らえられ銃殺されたのである。で、生前最後の言葉とされるのが前日のそれである。ワタクシと同じくゲバラも医者であり、医者の身でありながら革命のためとはいえ多くの人を殺してきたワケであるから、自分が殺される番が来ても当然と考えていたのであろう。でなければあんなセリフは言えない。死刑確定の後、法廷でアホみたいに喚き立てた某イラクの大統領や某ルーマニアの大統領夫妻とはどえらい違いである。一言で言ってしまえば「ワタクシはマルクス主義武力革命は絶対反対であるが、ゲバラのその純粋で強烈な生き様は否定しない」と言った所であろう。念には念を押して言っておくが、ワタクシはサヨクではない。理想の無い現実も下らないが、現実味の無い理想はそれ以上に下らないからである。


 とまぁ、今回は珍しくマジで語ってしまったのだが、勿論頼みとあらば今まで通りサバゲーの話やゲームの話やインプレッサの話もOKであるし、「涼宮ハルヒの憂鬱」でも「護くんに女神の祝福を!」でも「フォーチュン・クエスト」でも「スレイヤーズ」でもOKだし、マルクス・エンゲルスでもヘーゲルでもゲーテでもデール・カーネギーでもOKだし、ボン・ジョヴィでもナパーム・デスでも岡崎律子でもUNDER17でもOKであったりする。ワタクシのネタというのは実に簡単、これを上手く分解して継ぎ接ぎでも良いから起承転結つけて繋ぐ。後にも先にもただそれだけ。今考えると、これだけネタがあればあと数年はブログ続けられそうな気がする今日この頃であった。