ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「もし私たちが軽蔑する人の表現の自由を信じないなら、表現の自由を全く信じていないのだ」
Ｂｙ ノーム・チョムスキー
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊表現の自由は誰の為
ワタクシが表現の自由を重んじる最大の理由は「世の中には正道王道では生きてけないヤツが、古今東西どんな社会であろうとも必ず居るから」である。そういうはみ出しモン達に（合法＆他者主権非侵害である限り）邪道外道を歩む権利を与える事で、そういうヤツ等に自尊心と社会での居場所を与え、邪道外道でカネと名声を手にするワンチャンを与える事で共存していく。そしてそういう邪道外道な少数意見が王道正道な多数意見に強引に押し潰されないようにする為に、国家による言論や表現の自由の保証が必要なのである。そう、表現や言論の自由ってのは、弱者や少数派を守るために必要なのである。
そう、人間というナマモノは他のナマモノとは違い、食って寝てヤッてればソレで十分ではないのである。他人や社会に認められてソレ相当の評価を得て、やっと「人間らしく生きた」と実感できるのである。故に正道王道じゃ生きてけないヤツ等にチャンスを与えるために、表現や言論の自由は最大限認められなきゃならんのである。ソレを認められなきゃどうなるかって、分断と抗争が起こるのである。社会から排除されたヤツが社会に敬意を抱く筈なんて無いし、社会から何かを奪う事も躊躇わんであろう。言論の自由がもたらす不安を排除したら、更なる大きな不安に悩まされる事になるのである。
＊社会的合意って何ですか？
上記の理由で、ワタクシは【共産党の表現規制に関する云々】に反対する次第である。よーするに共産党の連中の言いたい事って「ソレが合法＆他者主権非侵害であろうとも、社会的合意を得てない表現はアウト」って事であり、その社会的合意とかやらをワタクシは大いに問題視してるのである。ソレは誰がどのような形で形成していくのか、ソレは何処にどう明文化していくのか、そしてソレの正当性は何によって保証されるか等々。こういう余りにも不明確なモンを法の上位概念として用いる事は、ワタクシは到底容認できないのである。
要するに共産党の連中が言いたい事ってのは「国が法律作って禁じるのは弾圧だけど、市民達のコンセンサスで適切でない表現を排除するのは自由と民主主義でしょ(･∀･)」って事であり、真っ向から上記にある表現の自由に相反してるのである┐(´д｀)┌この方法はアメリカのBLMはじめウォーキズムの連中が最近よく使ってる＆ニッポンのサヨクの常套手段なのである。真っ当に議論しても勝てない＆選挙で信を問うても勝てないから、こうやって「市民達のコンセンサス」ってモンを用いて、叩けるトコから叩いて潰していって、デファクト上の既定事実としてしまうのである。
でもってその先に何があるかって、プロレタリア革命ならぬ社会的合意革命である。BLMがソレだったけど、社会的合意に賛同するヤツが増えれば増えるほど法や行政が機能しなくなり、そしてそのまま「市民達のコンセンサスによる法や行政の否定だからクーデターなどではなく、自由と民主主義に基づく決定だからおｋ」って事にするのであろう。でもってワタクシの知る限り、テメェ等の良識範疇に従わないヤツ等を追放した社会に、成功した社会は無いのである。キューバ然りジンバブエ然り北朝鮮然り、そして数年後の中国然りである。
＊自由は楽しいモンじゃない
コレもワタクシが以前から言ってる事であるが、自由ってのは決して楽しいモンじゃないのである。ソレが合法＆他者主権非侵害である限りムカつく表現でも認めなきゃならないのもだけど、一番しんどいのは「”道を外れた”ヤツが成功して富と名声を得る事」である。特にテメェに何の取り柄も無く、清く正しく振舞う事で社会に認めてもらってるヤツからすれば、清くも正しくもないヤツが自分以上に成功する事は我慢ならない事であろう。特にネット社会になって以来、邪道外道に生きるヤツがテメェをアピールする機会が格段に増え、ソレに伴い富や名声や称賛を得る機会も激増したのである。
ネット前IT前のアナログ時代はやれる事をマジメにコツコツやってればソレなりに結果は出たし、頑張ってればソレ相当の評価はされたのである。が、ネット時代になってマジメなだけじゃ結果は出ず、IT化によってコツコツやった事も評価されなくなってしまい、替わりに今まで外道邪道だったはみ出しモンが大成功して、貧富の差がメチャクチャ拡大してしまったのである。だから何の取り柄も無いヤツ等がポリコレを”新しい宗教”として祭り上げ、社会的合意からくる道徳的優位で立ち向かうようになったのである。イスラム原理主義もだけど、こういう過激な運動の根底にあるのは何時だって格差と貧困、ソコがキモだと思う今日この頃であった。
