アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BATTLE HYMN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「批判を受けないための方法……何もしない、何も言わない、存在すらしない」

By エルバード・ハバード


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 初っ端からスマンのであるが、今日のネタはハッキリ言って面白くない。つい2ヶ月前ほどからメンタル的に調子が下がって行っていて、ココ1ヶ月に至ってはモロにフィジカルな調子まで徐々に下がって行っていたのである。仕事の方でもポカミスが増えるばかり、クルマ乗ったらホイール擦ったりその他ヒヤリとする場面も度々、カートに乗っても全然集中出来ずタイムはベストより1秒以下。んで、つい先日とあるキッカケで過去のブログやみんカラを見直してみたのであるが「またやっちまった…orz」って感じである。今までの事柄でメンタル的&フィジカル的にも飛車角落ち状態だったのであるが、ブログやみんカラを見直してみて完全に「王手」である。何を「やっちまった」のかは皆様の想像に任せるとしよう。


 流石に先日はブログを書く気力どころか仕事も一杯一杯だったので、無理を言って"ピットイン"させて頂いた。んで、出た診断が"メンタル的ミッションブロー"という事である。例えるなら3速ギアと4速ギアが破損していて、街乗りはかろうじて出来るが全開走行はムリといった感じである運が良かったとすれば「エンジンブロー→即修理工場行き」にならなかった事であろう。ホントはピット入庫を勧められていたのだが、生憎仕事場の都合上ワタクシの代わりがいなかったため「んじゃ、同業者だから分かると思うけど、全開走行は禁止ね」って感じでSSRIを処方。昨日と比べ大分落ち着いて来てはいるが、仕事と日常生活だけで2速レブリミット状態である。当分、サバゲーも行けそうにないし、ましてやサーキットなんてもっての外である。


 んで、気力が沸かないままベッドや診療室の椅子でボケーっとしながら「3速&4速でレブリミットまで回して、一体何をしようとしていたんだろうなぁ」と考えていたりする。ワタクシは長男で、ワタクシの両親にとっては初めての子供。ウチの両親(特に親父)は元々理想主義的な要素が強く、アタマの中に描いた「理想のワタクシ」に沿って子育てをしていたといっても過言ではない。んで、成長するに従って「理想のワタクシ」と「本当のワタクシ」の間の乖離が進んで行き、それが決定的になったのがちょうど4年前、現在の病名(真性過眠症)を診断された時である。元々ナードもあったのだが、マトモに睡眠覚醒が取れない以上、両親が描いてワタクシもソレに従った「理想のワタクシ」にはなれない。


 未だに「理想のワタクシ」を求める両親と、ソレを捨てて「本当のワタクシ」を探し始めたワタクシ。仲相容れないのは言うまでもあるまい。親父に至ってはもう1年以上口も聞いていないし、顔も見ていないし、何をどうしているのかも知らない。てゆーか、知る必要が無いし、知りたくも無い。ワタクシの一家は大家族(特に母親方)で、皆殆ど実の両親や兄弟や甥姪のように接してきていて、例えが悪いが昔気質の極道みたいなモンである。んで、そーゆー環境の中では「親は絶対」「子は義務を果たすべし」の考えが大多数である。そんな中ではワタクシのようなヤツは、言うまでも無く「親不孝者」のレッテルを貼られた上孤立する。今じゃ両親も親族一同もどーでも良くなりつつあって、ワタクシはワタクシでマイペースに「本当のワタクシ」探しに熱中していた矢先がコレである。


 んで、昨日1日かけて考えてみたら答えは簡単であった。ワタクシは未だに「理想のワタクシ」を追い求めているのである。それも強制ではなく、自らの意思で。ドストエフスキーが存命だったら「新しい長編のネタが出来た」って大喜びしそうな話である。よーするに、ワタクシは「本当のワタクシ」の探求にあたって「理想のワタクシ」を基にして、自分をトコトン追い込んできたのである。ライヴのワタクシを知っているロンマニアの皆様なら、ワタクシが如何に要領の悪いヤツかを御存知かと思う。フツーなら1〜2回で分かる事を10回やっても分からなかったりするし、空気を読むのもヘタだからボケは大概外すし、ボケに気付く事が出来ないから気さくなツッコミも出来ない。ワタクシはそんな自分が大嫌いである。憎んでいる、と言っても良いほどである。


 だから、要領の悪さをありとあらゆる方法でカバーしようとしてきたのである。1〜2回で分からなきゃ10〜20回やったり、どんな会話にも対応出来るようにありとあらゆるジャンルの知識を前もって仕込んだり、失敗したらそのパターンを明確に記憶して同じ失敗を繰り返さないようにしたり、素早く行動出来ないのであれば操作を簡易化して、感覚的に理解出来ないならメーター等で数値化して、タイムが上がらないのであったらカネと時間が許す限り走り込んで、ドラテクが追いつかないのであればパーツで補って・・・って感じである。要領が悪い人間が一番手っ取り早く物事を覚える方法は「失敗する事」だと思うのである。今思えば、ワタクシは失敗するためにガムシャラにやってきたのではと思うのである。話したい事はまだまだあるのだが、そろそろワタクシの方が2速レブリミットなので締めようと思う今日この頃であった。