アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SPHERES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「失敗することがあっても、大きな事に取り組んで栄誉ある勝利を獲得する方が、大した苦労もない代わりに、大した喜びもない臆病者の群れに加わるよりは遥かに良い。臆病者は、勝利も知らなければ、敗北も知らない灰色の生活を送っているのだから」

By セオドア・ルーズベルトアメリカ合衆国26代大統領)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 さて、本日は珍しく前置きナシでの直本編である(笑)趣旨が「初心者向けドライビングスクール」なのであるから、参加者の1/3はサーキット経験そのものが無く、車両を見渡しても完全どノーマルが大半だったりして、正に趣旨通りの「サーキットデビュー前の練習会」そのものである。中にはフルエアロ&ごっついタービン音&デフをバキバキ言わせている、如何にも「数多くの修羅場を乗り越えて来ました」って言わんばかりのFD3Sがあったりして(爆)思わず「あぁ( ̄∇ ̄)この人も初心を見直しにきたのかなぁ〜」って思ったり、逆にカーボンボンネット&4連メーターの鷹目GDBスペックCを見て「あれ(・_・?)ホイールがあの重たい純正鋳造&タイヤが純正RE070が7分山残っている。G型(2006年モデル)かな・・・ってF型(2005年モデル)じゃん☆ヽ(o_ _)o」ってのもあったりする(爆)まぁ、ソコんトコは"個人の自由"もあるし、ワタクシも人の事言えないんで(核爆)


 んで、スーパーGTやバイクレースで馴染みの深いロードコースとは違い「もてぎの南ショートコースって何?」って方のほうが圧倒的に多いと思うので(笑)一応コース図を貼っておくとしよう:

最大の特徴は「縁石とかが一切無い、平坦地に線で描いたコースである」ってトコであろう。今までフツーのコース(外と中でクッキリ分かれているソレ)に慣れているだけあって、最初は違和感出まくりであったのだが(爆)逆に考えると「コースアウトしても大丈夫→恐怖感(特に初心者)を軽減できる」っていうメリットがあるのである。とは言っても辺縁はやっぱダートで、ソコでサーキット経験者であるにも関わらずダートに突っ込んだアホ医師が約一名いたのだが、プライベートの問題上言及は避けておこう(核爆)


 まずは1時限目のブレーキング練習:

スタートラインから全開で突っ走って、ゴール地点にピッタリ止まるようフルブレーキをするワケである。んで、その地点にいる今回のアドバイザーである山野哲也選手がアドバイスをもらった後、一周して再びスタート地点で待機するワケである。20分の走行枠で、回数にして3回行われるのである。因みにワタクシの場合:

1回目:「ブレーキングは良いんだけど、あともう20m手前から踏んで」
2回目:「ブレーキングは良いんだけど、あともう15m手前から踏んで」
3回目:「ブレーキングは良いんだけど、あともう10m手前から踏んで」

・・・ブレーキング云々はともかく「ワタクシには距離感が無い」っていう事がコレで良く理解できたワケである(笑)蛇足であるが、帰りは時速60km/hのペースでコースを一周しながら、感覚を掴んでスタート地点に戻ってくるワケである。


 続いて2時限目のコーナリング練習:

今度は左側のスタートラインから全開→フルブレーキ→コーナーを2つ曲がってイン側にいる山野選手の側で止まる→アドバイスをもらった後、今度は逆周りに時速60km/hのペースでコースを一周しながら戻ってくるワケである。因みにワタクシの場合:

1回目:「ライン取りは問題ないけど、1コーナー前でもっとアウトを使って」
2回目:「アウトは取れたけど、今度は1〜2コーナー間でもっとアウトを使って」
3回目:「ライン取りは良くなって来たね、ブレーキもアクセルもまだ余地が残っているよ」

分かるロンマニアの方なら分かると思うが、ココでの主題は「アンダーステアとその対処法」なのである。ソコにアンダーはおろかオーバーステア気味に3回行ったのであるから、アンダーステア云々以前に「ワタクシはチキン野郎である」って事がコレで良く理解できたワケである(笑)


 午後の休憩を挟んで、いよいよ本日のメインイベントである3時限目&4時限目の「同乗走行つき反時計方向走行」&「同乗走行つき反時計方向走行」である:

この様にスタート地点からゴール地点まで全開で突っ走り、ゴールに着いたら徐行で並ぶワケである。こうすれば初心者にありがちな「走りたいけど、遅いから他車の邪魔に・・・」っていう心配が無い&線で描いただけのコースだからコースアウト上等、スピン上等で思いっきり暴れられるというワケである。


 んで、最大のウリは何といっても「山野選手による同乗走行」である。画像にも「同乗走行待機場所」ってトコが帰り道にあるのであるが、他の走行会との大きな違いは「どんなタイミングでも入れる」って事である、つまり・・・


様子見で1周、本気で1周走ってみる

その後、山野選手に乗ってもらう

次の周に自分で走って「体感した違い」を自分でやってみる

( ゚Д゚)ウマー


・・・って事が可能なワケである。しかも2時限分ある→計2回出来ちゃったりするのである。早速ソレを実践すべく、ワタクシも3時限目の3周目で早速トライ。が、ソコは全日本ジムカーナ13回優勝&スーパーGT3連覇の最前線でガチやっている山野選手。コレが実にシャレになっていなかったりする(^_^;)


 もう何ちゅーか「コレが本来の"トリックマスター"の力なのΣ( ̄ロ ̄lll)!!!」って思うぐらい、別のクルマに乗った気分である。信じられないぐらい奥まで突っ込んで、信じられないぐらい気持ち良く止まってクルマを曲げてくるのである。圧倒的なのが「タイヤの使い方」である。もうタイヤのギリギリ限界の美味しいトコを微調整しながら上手く使い切るのは勿論、場合によっては意図的に滑らせてコーナリングを速くしているのである。コーナリングセクションなんかはずっとスキール音が鳴りっぱなしなのにも関わらず、スピードが全然落ちない&ノーズは向くべき場所を向いているのである。同乗が終わった後、山野選手から・・・

「どうでした、何かありますか?」
「・・・"言葉にならない"の一言に尽きます( ̄Д ̄;)」

・・・何らかんら言いながら言葉にしているというパラドックスは置いといて(笑)その後実際やってみたら「あ"( ̄□ ̄;)踏もうと思ったらもっと踏めたんだ。な〜んだ、簡単なことじゃないか(o^∇^o)・・・」・・・次の瞬間、ありえないトコでスピン&コースアウトして、サーキット歴初の「クッションにクリーンヒット」を経験するハメになる(爆)幸い、ワタクシも"トリックマスター"も無事だったが、何ちゅーか"伝説を作ってしまった"気分である(核爆)


 んで、4時限目にも同じく同乗走行をお願いする事に。今度見たのはコースじゃなくて、実は山野選手本人。やっぱ凄いと言うか、全日本ジムカーナV13だから当然というか、エリック・クラプトンではないが「スローハンド」なのである。無論、操作が遅いとかそんなんじゃなくて、実は絶えず修正舵を当てたりアクセルを小刻みに操作しているのであるが、ムダな動きやムダな力が入っていないから見た感じスローなのである。んで、戻る際に"トリックマスター"についてちょっと軽く聞いてみたりする:


山野選手(以後山)「バランスが取れていて、シャシーもシッカリしているね。特にエンジンが良い」
ワタクシ(以後ワ)「あの〜(;^_^A)以前もお伺いしたのですけど足はどうでしょうか」
山「足というと?」
ワ「オーバー/アンダー気味だとか、タイヤに/タイヤが負けているとか、そんな感じです」
山「エンジンかな。エンジンが良すぎて、バランス故に足全体が付いていっていないかな」
ワ「成程、だからスキール音が結構多かったのと、修正舵を当てていたんですね」
山「他の人とか見ると、大概ホイールサイズを広げて、もっとガッチリ固めているでしょ」
ワ「良く分かりました(^-^)どうもありがとうございます<(_ _)>」


今までホイールに関しては「あ"〜ホイールだとぉ〜〜( ̄Д ̄)ンなモン"タイヤとハブの間にあるモン"以上でも以下でもねぇだろう。だったら純正BBSで十分間に合ってるから(゚⊿゚)イラネ」だったのであるが(笑)頷ける話ではある。現行GRBが280馬力→308馬力にアップして、タイヤが235/45R17→245/40R18になったのはそーゆー事も考えた上なのかも知れない(-_-)そーなると、そろそろ考え・・・る前に、山野選手みたいに全然使い切る領域まで行っていないし(爆)今のタイヤが(RE−01R)まだ相当残っているから勿体無い&引っ越したばっかでインフラ云々&来月車検で財布がアレだから当面パス(核爆)何はともあれ「ゲームやカートも良いけど、やっぱ実車が一番(^-^)」の一言に尽きる今日この頃であった。