アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

OZMA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「割れた卵を再び一つにする事は出来ない。昨日の世界は死んでしまった」

By ジャワハルラール・ネルー(インド初代首相)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 とりあえず要求の方は山ほどあるのであるが、主に"トリックマスター"が新たな"肉体"を得るに際して、こーいった条件をワタクシに突きつけてくるのである。曰く「1つ。アクセサリー程度の内装を除き、外装や内装及びその他改造は禁止。3年弱付き合ってきましたが、貴方のファッションセンスには"最低"以外の言葉が見つかりませんでしたわ」「2つ、3ペダルMTは禁止。貴方はファッションセンスだけでなく、ダンスの技術も才能もゼロでしたわよ。一緒にダンスを踊っていたわたくしの身にもなって下さいまし」「3つ、新しい"肉体"は、全てにおいて最初の"肉体"以上の物であること。貴方はわたくしをあまりにも安く見すぎていてよ」だそうである(笑)


 んでもって「ところでハニー(;´▽`A)費用の方は・・」と言い切る前に「貴方が出すに決まっているじゃありませんか。正確に言うと"出せるか出せないか"ではなくて"出さなきゃいけない"ですわね。まぁ"自称"とはいえ紳士である貴方の事ですから、レディーであるわたくしに働けとか、汚れたお金を当てるなどという下衆な真似はなさらないと信じていましてよ。では、頑張って下さいまし」と一蹴(笑)まぁ、他に大いにカネを注ぎ込むような事柄なんぞ今んトコ無いし、都合の良い時にアスペが出て来て"老後"とか"将来"とか"って概念が具体化しなかったりするし、ましてや"開業"なんて持っての外だったりする(爆)まぁ、いざという時の備えは持っているに越した事は無いが(^_^;)


 さて、昨日の引き伸ばしでアレだが、今日も冒頭からインドネタである(笑)ようやく【タタ・ナノ】が日の目を見る(日本では未定)との事である。ワンラック(10万ルピー=約28諭吉)カーというコンセプトの超激安クルマであり、公式HPのスペック表などを見てみると、メーカー側の涙ぐましいまでのコストパフォーマンスに対する苦労が伺え知れたりする。ハッキリ言って、あのR35型GT−Rと良い勝負。いや、ヘタしたらソレ以上かも知れんのである(^_^;)が、ソコは流石インドで、ありとあらゆる面で「理に叶っている」のである:

  1. 世界人口の95%は発展途上国籍であり、その内インド人(12億人)と中国人(13億人)で世界人口の4割
  2. 世界人口は約63億人、その内2/3は年収40諭吉以下であり、更にその中の半分は年収20諭吉以下である事
  3. タタ・ナノのメインターゲット層が正にココ。つまり、1台あたりの儲けの少なさをも圧倒的な売り上げでペイできる
  4. T型フォードやVWビートルなどの質の良い激安クルマは大概伝説を作り、世界的大企業へのし上がっている
  5. ンでもって、発売元であるタタ・グループは英ジャガーを買収するなど、現在正に怒涛の追い上げムード

そりゃ、世界中のメーカーが多かれ少なかれガクブルするはずである。日本からだとギャグみたいな話であるが、あのGRB(日本だと360諭吉)が、日本におけるBMWのMシリーズやベンツのAMGシリーズ宜しく、外国じゃ800諭吉〜900諭吉の「ガチのスーパースポーツハッチバック」なのである。比較する車種が思いっきりずれていてアレだが(笑)国産車は外国じゃ言うまでもなく"輸入車"である→関税かけられまくって値段が倍近くになるから、たとえ関税かけられても余裕で他国のクルマよりも圧倒的に安い【タタ・ナノ】が、世界人口の年収と分布を考えると、どれだけデカいアドバンテージがあるかがお分かりかと思う。


 が、ココは世界人口のたった2%でしかないにも関わらず世界中のカネの9%が集まっていて、国民平均年収も約360諭吉という、アメリカと東西横綱を成すガチの経済大国日本。タタ・モーターズ曰く「世界進出も狙う」とあるが・・・

  1. エンジンは直2気筒623ccの33馬力のトルク4.9kgm。駆動はRRの4MT(上級モデルでCVT)
  2. メーターは速度計と距離計と燃料計だけ
  3. 最高速度は120km/h。しかし、72km/hを過ぎる速度で常用した場合は磨耗が激しくなる
  4. 荷物はスーツケース1個分のスペースだけ
  5. ステレオどころか、エアコン、パワステエアバッグまでもがオプション
  6. ボディーパネルはプラスチック製
  7. 燃料タンクは15L

・・・ワタクシ個人の独断&偏見200%における率直な感想を述べさせてもらうと・・・スンマセンosz、たとえ関税抜きで28諭吉であろうとも、同じ値段の【スバル・ヴィヴィオRX−R】を探させて頂きます、ハイ(笑)う〜む(^_^;)やっぱこの国に住んでると、平均的グローバルスタンダードと比べて金銭感覚がアレになってしまうのである(爆)


 んで、このクルマのライバルがスズキ・マルチ800(日本未発売で、値段は20万ルピー=約56諭吉)だそうである。つまり、日産R35型GT−Rがポルシェ911ターボにケンカ売ったが宜しく、タタ・モーターズもスズキにガチンコ勝負挑んでるっちゅーワケである。で、スズキの反応といえば、かつてポルシェの広報が「我らポルシェは"スポーツカー作る"メーカーであり、日産さんは"スポーツカー作る"メーカー」っちゅー何とも粋な挑発はなかったものの(笑)比較的冷静なのである→スズキも腹ン底じゃポルシェと同じ事考えてるんじゃないかなぁ〜〜( ̄▽ ̄)・・・と、相変わらず脳ミソはお花畑状態な今日この頃であった。