アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TRIBE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「俺が首相の時なんか、全部暴風雨だった」

By 小泉純一郎 〜 安部政権時代「官邸と党側に隙間風が吹いている」という指摘に対して


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 何らかんら言って、21世紀は便利である。映画館の良い席のチケットを取るにしても、昔みたいに早く来て早く並ぶ必要なんか無い。ネットで空席を調べて、良い時間帯に良いポジションを家にいながらして数時間以上前から確保できるからである。因みにワタクシ的ベストポジションは「最後尾より5〜6列ほど前の中心あたり」である。この位置ぐらいが丁度画面が全視野に収まる上、首もほぼ水平にした状態でリラックスして見れるからである。んで、昨日ブログ書きながら「お"っ( ̄0 ̄)土浦に【ランボー:最後の戦場(以後ランボー4)】の良い席空いてるじゃん!」って咄嗟に予約→チャリで土浦まで疾走したというのが、先日の日記のラストのオチである(笑)で、思いっ切り既出であるが映画のダイジェスト:

コレのレビューはヤフーのソレに大量に載っているので省略(笑)ココは何時ものワタクシらしく、斜めアングルでレビューするとしよう。まずは注意点として「血」とか「死体」とか「恐怖」に耐性のないロンマニアの方は要注意。既に幾つかのメディアで「表現が凄まじい」とあるが、ハッキリ言ってそう分かって身構えた上で観ても、ソレでもやっぱ予想以上にエグい。既に観た方なら「いくら事実とは言え、ココまでやるか、フツー( ̄Д ̄;)」とか「うわぁ〜(゚д゚;;)マジで同じ人間のやる事か、コレが」とか「ミャンマー許さ〜んヾ(`◇´)ノ彡ASEANはなんで中国の顔伺って弱気になってるんだ」と感想をお持ちの方が多いと思われがちだが:

×→事実とは言え、ココまでやるか、フツー
○→悲しい事に、フツーにココまでやっている。無論、ミャンマー限定の話ではない

×→マジで同じ人間のやる事か、コレが
○→むしろ人間だからこそ、コレがやれる。所謂"悪意"で同種族を殺すナマモノは、地球上では人間だけ

×→ASEANはなんで中国の顔伺って弱気になってるんだ
○→ASEAN諸国も中国も、程度は違えど"同じ穴のムジナ"だから、ヘタに言及するとツッコミ喰らう

実際問題、古今東西問わず[((脳ミソ筋肉野郎+武器)−(良心+刑罰))×(後ろ盾+大義名分)=このテの民族虐殺]っていう方程式は何処も同じで、その事は歴史書を調べれば幾らでも出てくる。んで、僧侶暴動やサイクロンの件も手伝って、今回たまたまババ抜きのババがミャンマーの手に渡った。そーゆー事である。


 んで、ワタクシの印象は「良いねぇ( ̄∇ ̄)バランス良く出来てるよ」ってトコである。言っちゃアレだが、シルベスター・スタローンは名俳優でもなけりゃ名監督でもない。でも、自分の"セールスポイント"を理解しているから、自分に合わせてシナリオを書いてメガホンを振るえば、トータルで「バランスの良い」映画になるワケである。6リッターV型12気筒620馬力のエンジンを積んだ【フェラーリ599】は確かに最高のクルマの1つである。では、その1/3しかない、2リッター直列4気筒170馬力のエンジンを積んだ【マツダ・ロードスター】は劣ったクルマなのかと問われたら「ノー」なのと一緒である。要は「そのエンジンを活かせるパッケージングかどうか」であるのと一緒である。


 映画のテーマは「ミャンマー問題」もそうであるが、ワタクシ的には「現実と理想の乖離に直面した人々の物語」といったテーマの方が見所あったように思う。言わずと知れた「鋼鉄の肉体を持つが心はガラス製が故に、理想を求めつつも厳しい現実の前に挫折して、歩む力があれど歩みを止めてしまった男」である主人公ジョン・ランボーと、思いっ切り対照的に「ガラス製の肉体に鋼鉄製の心を持つが故、過酷な現実を知りつつも死を覚悟で理想を追い求め、歩く力が無いにも関わらず懸命に歩く女」であるヒロインのサラ。この「全てにおいて正反対だけど、根底にあるモノは同じ」だから、主義主張は違えど通じ合える様が「そうそう、コレだよコレ( ̄∇ ̄)スタローン分かってんじゃん。粋だねぇ」って思えるワケである。


 んで、中には「理想の世界に住んでいて現実を見ていないヤツ」とか「現実しか見ないあまり、軍人魂忘れてしまったイタいヤツ」とかも出てきて、ソレが話を盛り上げるワケである。ワタクシ的に面白かったのは、医師団救出に派遣された5人の傭兵の1人である【スクールボーイ】と、医師団メンバーの一人でサラの婚約者である【マイケル医師】の2名である。スクールボーイの「そこそこ出来上がった肉体に程好く柔軟な心、とりあえず現実を受け止めているけど何気なく理想を持っており、力の及ぶ分だけ歩くヤツ」って設定には「ホントにいるんだよねぇ( ̄_ ̄;)こーゆー"信念のあって、尚且つ周りとぶつからずやり過ごし、どんな場面も渡れる器用なヤツ"って。あぁ、羨ましいなぁ(´д`;)」ってジェラシー感じたのと(笑)当初は綺麗事ばかり並べ立てて、如何にも医者らしく(爆)偉そうにしていた「脳ミソお花畑男」のマイケル医師が、クライマックスで見せた"極限の場面で取った究極の選択"に対して「やっぱそう来るかぁ( ̄o ̄;)まぁ、ワタクシも同じシチュエーションに曝されたら、やっぱ同じ事するだろうけど」って同業者に思わず共感してしまったトコである(核爆)


 とは言え、基本は懲悪勧善モンのエンターテイメント作品だからオチは自ずと知れているから省略(笑)んで、今回の謳い文句である「ムダに生きるか、何かのために死ぬか。お前が決めろ(Live for nothing,or die for something.You call)」の"You call"意味がようやく解けたのである(爆)言葉だけじゃ何が何だか分からんが、映像とシチュエーションを合わせると「あ"ぁ〜( ̄∇ ̄)だから"You call"なんだ!」って気付いたのである(因みに劇中でスクールボーイは"I call"と答えた、これヒント/核爆)ついでに言うとラストシーンから察するに、あのセリフは文面通りに受け取るモンじゃないのである。ワタクシ的には「・・・でもマジで死んだら全てがパーだから"何かのために死ぬ"つもりで生き残ってね〜(^-^)/~~~」って言われているような気がしてならんのである(原爆)現に敵味方死にまくりの今作で生き残ったのは「遅れをとらず、かと言って勇み足もせず、根本的な自分の信念を曲げずに、最大限やれる事をやったヤツ」だったりするからである。


 まぁ、テーマ的にもビジュアル的にもストーリー的にも"泥臭い"作品であるため、エンターテイメントを求めて観る分には、正直「ちょっとねぇ〜(^_^;)」だったりするし、ましてやカップルでイチャつきながら観るなんて持っての外である(笑)何ちゅーか、古今東西問わず「このテの国際問題」ってヤツは何にしろメチャクチャ時間がかかる。どいつもこいつもテメェの民族やテメェの派閥しか考えておらず、よーするに「国全体の問題として」捉えていないんだから当然である。となると、短期間で手早くやるとしたら、ソレこそランボーみたいに乱暴な方法で・・・
・・・・はい( ・◇・)?

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      〃 ̄∩ ゚Д゚) 〃 ̄∩ ゚Д゚)  〃 ̄∩ ゚Д゚) < 全員一致で逝ってよし!
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スンマセン、調子に乗りすぎました、ハイ(自爆)そうそう、前回の【ロッキー・ザ・ファイナル】の時もそうであったが、スタローンの「前作の使い回し」が実に巧妙だったりする。良いタイミングで過去の名シーンの回想シーンやソレがらみのネタが飛び込んでくるアレである。特に今回のラストは、1作目〜3作目まで観た人なら「そのテがあったか〜=( ̄□ ̄;)⇒だから"さらば、ランボー"なんだ!」ってなる事必至・・・(・_・;)アレ?何か肝心な事を・・・あ"( ̄ロ ̄;)そー言えば【ランボー:最後の戦場(以後ランボー4)】って言いながら、一回も「ランボー4」って単語を使っていなかった事にようやく気付いて(原爆)もう既に「orz」な今日この頃であった。