アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE BATTLE OF LOS ANGELES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「文章は格闘技だと思う。書いている時は身体もくたくたに疲れるけれど、全身で勝負しなければ。小手先では勝てないんです」

By 椎名誠


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*土台と建物

 最近、本を読む時間も量もビックリするぐらい減ったのである。大坊時代ロクに友達も作らず、ソレこそ時間があれば図書館やら大型書店で缶詰になっていたワタクシ自身が信じられない話なのである(笑)時間は作ればいくらでも確保できるし、言っちゃぁアレだが大坊時代よりもカネ回りは遥かに良い→その気になれば大坊時代よりも多くの本を読めるにも関わらずである(^_^;)本を読むのが嫌いになったワケではない。本単独の知識だけじゃ効率が悪いことを社会に出てから知ったからである。ホントはこーゆー事を大坊時代に学ばなけりゃならなかったのだが、ソレを出来なかったのは単にワタクシの落ち度である(-_-;)あぁ、タイムマシンが欲しい(爆)


 社会に出てワタクシが知った事は「本は大事だけど、ソレ以上に経験が大事」という事である。本で得た知識はいわば建物、経験はいわば土台みたいなモンである。強固な土台に立てれば少ない材料でシッカリした建物が建つのと同様に、ただ単に本を百冊暗記して得た知識よりも、経験した後で読んだ2〜3冊の方が遥かに身に付き方が速くて忘れにくい。よく学生時代に「物知り博士」と呼ばれたヤツが、社会に出た途端その鼻っ柱をへし折られて挫折しやすいのはこのためである。ホントの意味で知識がある人に土台が弱い事を見抜かれているから、いとも簡単に足元を掬われるのである。何故分かるのかと言えば、ワタクシも実際掬われた経験があるからである(笑&実話)


*読書効率

 ソレを知ってからである、ワタクシの読書熱が急激に冷めてしまったのは。ソレ以来、モノの読み方も大分変わってしまったとも言える。オタクの常として(笑)昔は兎に角ウンチクの多い本が好きだったのである。が、今じゃウンチクが多いだけのオタクが書いた戦闘機のブログなんかよりも、実際にセスナ飛ばせる人が書いたウンチクも何もない雑感の方が遥かに面白く感じるのである。以来、ワタクシは無闇に本を読むのを殆どやめて(気になる事や目に付いた事などは相変わらず読む)ワタクシ自身が体験した事を補足するような形で読む本を選んでいるのである。


 ンでもってその結果、医学書を読む機会が何故だか激減してしまったというオチまで付いてきてしまったりする(笑)もっと色んな科を経験&色んなドクターと話をすれば、ソレこそビックリするぐらい"活きた知識"が身に付いたのであろうが、悲しいかなアスペルガーなワタクシ(^_^;)活きた知識になる前に、人間関係や新地での適応なんかで上手く行かなくなってしまう。その代わりといっては何だが、クルマの知識については僅か5年でビックリするぐらい増えたということも追記しておくとしよう(爆)しつこいようでアレだが、やっぱタイムマシンが欲しいのである(核爆)


*ソレでも読書

 かと言って、ワタクシの読書熱が冷めたワケではない。ベクトルが変わった&効率を求めているだけで、読書そのものは未だに大好きである。ソレが証拠に、今日もまた本を買ってきたのである:

GT-R Magazine(ジーティーアールマガジン) 2010年 09月号

GT-R Magazine(ジーティーアールマガジン) 2010年 09月号

コレが「読書」の範囲に収まるのかどうかの議論は、とりあえず今は置いておこう(笑)タイトルから分かるように、今回も基本的に第2世代GT−R(32〜34)メインのネタである。何せBNR34の最終モデルでもう8年、BNR32の最初期モデルではもう23年である。ンでもって車名の「GT」が示すようにGT−Rオーナーの走行距離は押し並べて長く、オマケに「一生乗る!」と息巻く人だってザラ。第二世代のオーナーからすれば、メンテナンスは最重要課題の一つなのであろう。


 その反面、チューニング記事は激減してしまっていたりする(^_^;)まぁ、チューニングの主役である第二世代ですら発売注視から既に8年で、RB26DETTも既にメーカー取扱を止めちゃってる→ネタもタネも枯渇してるんだから、仕方ないっちゃ仕方ないのである。ンでもって、期待の星であるR35は絶対数が少ないのにも加え、チューニングする人は更に少ない→絶対数も相対数も少ないんだから、盛り上がりようがないのである(;^_^A)とは言っても、徐々にではあるが記事は増えてきて、第4のタイヤとも言える【アドバンスポーツ】の記事があったのは良しとしよう。


二酸化炭素

 コレまた「読書」と呼ぶに相応しいシロモノかどうかは不明であるが(笑)買っちゃったんでとりあえず紹介しよう:

猫物語 (黒) (講談社BOX)

猫物語 (黒) (講談社BOX)

俗に「○○信者」というような熱心なファンのいる作家には共通の特徴があるのである。一つ、クセの強い独特の文章体を用いること。二つ、文章は独特だけど落としドコである「お約束」が必ず存在すること。三つ、程度の違いはあれ99.9%ヘンタイであることである(笑)


 ぶっちゃけた話、西尾維新のストーリーは面白くない(笑)斬新なアイディアとかは皆無だし、ネタは月並みなお約束モノかパクリばかりである。が、文章の書き方は抜群にヘンタイ的で面白いのである。毎度毎度「こんな事考え付くか、フツー( ̄Д ̄;)」ってなセリフが実に多い。この本ではないが「地球温暖化二酸化炭素で大変なんだよ。炭素が酸化されるだけでも大変なのに、ソレがダブルなんだよ」というセリフには腹抱えて笑わせてもらったモンである(爆&実話)まさか「二酸化炭素」という単語からこんなギャグを考え付くなんて想像つくはずがなく、想像付かないが故にガードが甘くなり容易に笑いにツボが突けちゃうってワケである。


*でもやっぱ読書

 上記でワタクシは「百冊の読書<<<経験×2〜3冊の読書」とは言ったものの、ソレでも百冊の読書はあえて否定しない。経験は確かに重要であるが、経験し得ないor経験し難い事柄については読書で間接的に身に付けるしかないのである。ワタクシの知識の大半も、実は間接的&少ない経験を元に大量の知識で水増ししたようなソレが殆どだからである(笑&実話)で、最初に水増しした知識でハッタリかまして、後に実際に経験して細かい部分を訂正するという(爆)でもやっぱ「脳ミソが一番ハキハキしていた若い頃に経験しておけば、多分活きた知識がもっと増えただろうなぁ〜('A`)今じゃ年取って硬くなったから、経験しても効率が落ちてるしorz」っていう後悔も少なからずあるので(核爆)やっぱタイムマシンが欲しい今日この頃であった。