ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「変化の激しい時代に、私は"石橋を叩いて渡る"ということはやらない。石橋だったら叩かずにすぐ渡ってしまう。大丈夫だと思ったら時間をかけず、スピードを重んじる。スピードによって人生というものは決められると信じているからだ。スピードは必然的に時間的資産を生み出す結果となり、スピード化はその分だけ人生を豊富にしているのである。人生僅か6〜70年といわれるが、スピード化されそれを利用することにより、われわれの人生は90年にも100年にも匹敵することになる。医者や薬だけが寿命を延長するものではなく、スピード化こそ真に人生の延長となりうることを信じて疑わない。この事は世界を通してて共通に言えることである」
By 本田宗一郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*走査&翻訳
スキャンレーション。国外在住、あるいは海外のオタク事情をある程度知ってるロンマニアの方は「今日のネタはソレかぁ〜(≧▽≦)彡☆」ってリアクションをされているであろう(笑)スキャンレーションとは"Scan(走査)"と"Translation(翻訳)"を掛け合わせた造語であり、日本のマンガなどの原作をスキャンし、ソコから日本語のセリフを消去、背景の手直し、翻訳したセリフを新たに書き込む一連の作業の事である。何が凄いのかと言ったら、少年ジャンプの正式発売日の2〜3日も前から「ワンピース」と「NARUTO」と「ブリーチ」の最新話が英語とスペイン語とフランス語で出回ってるのであるから、出版社としては堪ったモンじゃないはずである(^_^;)
無論、コレは完璧なまでに著作権侵害であり、現在【日米の出版社が法的手段に出ようとしてるそう】との事である。かくいうワタクシも何度かお世話になった事があるクチだったりする(笑)古い好きな作品はワタクシも原文のセリフを覚えているから、英語訳のソレで見直したりすると結構勉強になるのである。恐らく翻訳プロセスに日本人が関与してるからなのだろうか、意外と英語訳がシッカリしているのである。ニュアンス的な表現は英語の同意義のを使ったり、無い表現はキッチリと訳注までついていたりする。何ちゅーか「敵ながら天晴れ」って思ってしまうこともしばしばなのである(爆)だから英語で読んでもスンナリ通じちゃうし、ソレ故に勉強になっちゃうのである。
*とある悪友の聖地巡礼
ココでとある男の話をしよう。リアルでワタクシに会った事のあるロンマニアの方なら十中八九ご存知の東南アジア出身のR35乗りのアスペ医師の話である。ワタクシの悪友という事から容易に察せられるように、ヤツもまた重度のオタクである(笑)ヤツがオタクに目覚めたのは小坊の頃だったのである。当時ヤツの祖国では非公式ながらも日本のアニメや特撮モノ、ソレに日本のゲームやオモチャなどがごく少量ではあるが入ってきていて、ヤツはその日本製コンテンツに心を奪われてしまったって話である。幼心の中ヤツは「よし!勉強するぞ!!( ゚Д゚)高校跳ねたら日本に留学する。そんで毎日遊んで暮らすんだ(`・ω・´)」なんて大マジに決心しちゃったんだから、ヤツがどれ程のオタクかは説明不要かと思われる(爆)
小坊→中坊→高坊と年齢を重ねるごとに大人になって、ヤツのオタク度は・・・益々ヒートアップしてきたんだなぁコレが(笑)ヤツはアキバを"聖地"と崇め、毎年の夏休みは必ずと言って良いほど日本に旅行に行っていたのである。目的は勿論"聖地巡礼"である(爆)その頃になると日本製コンテンツの世界進出は益々進んでいって、ヤツの祖国では日本製のマンガやアニメやゲームは珍しくも何ともなくなるぐらい有名になっていたのである。ヤツ曰く「オレが小坊の頃はマンガを読むために日本語勉強しているのはオレ一人だったけど、オレが高校卒業するときにはクラスに2〜3人いた。多分今じゃ10人はいるんじゃないかな」だそうである。
*文化の普及
ヤツ曰く「スキャンレーション?最高じゃねぇか(^∇^)何だったらオレの母国語版はオレが翻訳してやる」だそうである(笑)著作権云々については「ケチくせぇ事言うなよ。コレを非難してる日本人は、日本のマンガが如何にオレ達の国の少年少女にドレだけ強い影響を与えているのかが全く分かっていない(m9 `・ω・´)日本のマンガが好きって言うヤツは、ほぼ確実に日本文化も好きなんだぜ。そーゆーヤツこそが日本とオレの国との架け橋になるんだゼ!」「一番悪いのはスキャンレーションサイトのアフィリエイトでカネ稼ぎしてる連中だ。ファンサブだったら無問題。ソレより何より、コレを上手く丸め込んでビジネスチャンスに転換できない日本の出版社もボンクラだ!」と逆ギレする始末である(爆)
更にヤツは「考えてみろよ、日本って国には何がある?土地もねぇ、資源もねぇ、石油もねぇ、核もねぇ。日本にあるのは日本人だけだ。なら、その日本人が生み出すコンテンツこそが日本の最大の武器であり、実際日本はソレで世界第2位の経済大国になれたんじゃねぇかよ。オレの国には土地も資源も石油もあるけど、人が全部をダメにしてるんだ。だから何時までたっても発展途上国のままだ。アメリカは土地、資源、石油、核があるのに加え、ソレを扱うアメリカ人が優秀だから世界一になれるんだ。分かるか、人だよ人。今の日本は日本人と、日本人が生み出すコンテンツを大事にしていない。だからスキャンレーションごときの他愛もないことでオロオロするんだヽ(`Д´)ノ」と日本政府に責任転換する始末である(笑)
*文化の威力
各論的にはアレなのであるが、総論的にはワタクシもヤツと同じ意見である。文化ってのはNBC(核、生物、化学)と同等かソレ以上に強力な兵器なのである。対テロ戦争やイラク戦争を経ても尚アメリカが世界から嫌われない理由も、イギリスが旧植民地からあまり恨まれない理由も、一部の国で西欧的コンテンツが禁じられている理由も全て"文化"である。文化ってのはその国の"魂"を具現化したシロモノである。例えばアメリカ製コンテンツはでは、どんな形であれ必ずと言っていいほど「自由」「正義」を内側に秘めており、ソレ故に圧制を敷く権力者は恐れ禁止するのである。
ソレに考えてみてほしい。外国の人がわざわざ毎週のように最新号の翻訳版が10ヶ国語以上でネットを駆け巡るということは、裏を返せばソレだけ需要があるって意味なのである。ンでもって、上記にもあるように文化は強力な兵器なのである。ご存知のように日本って国は核や軍隊の話をするどころか、警官が発砲しただけでニュースになるぐらい兵器アレルギーが強い(笑)そう、アニメやマンガやゲームを国が保護して発展に努めるということは、コレ即ち日本の国防に関わる最重要課題なのである!!・・・という話をするとワタクシまで脳ミソの中身を疑われてしまうので(爆)ココはさっさと切り上げるに限る今日この頃であった。