アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LOVECRAFT & WITCH HEARTS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「物の価値というのは、良い悪いじゃありません。高い安いでもありません。大切なのは、飽きるか飽きないかです」

By 永六輔


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*保守と現状維持の違い

 ツイッターの記事でこういうのがあったのを思い出す。投稿者は熱狂的なHR/HMマニアであり、自身の大好きなHR/HMの更なる普及のために、優れたHR/HMのアーティストやアルバムを紹介するiPhoneアプリを開発しようと考えていたのである。ソコで投稿者はコラボ相手として、日本でも有名な老舗HR/HM雑誌を選んだのである。雑誌の知名度iPhoneアプリの利便性が組み合わされれば、きっと素晴らしいHR/HM専門アプリが出来上がる・・・・はずだったのである(-ω-;)その計画が頓挫した理由は、その老舗HR/HM誌がその提案を蹴ったからである。編集長曰く「そんなアプリを作られたら、自分達の雑誌が売れなくなるから」だそうである┐(´д`)┌


 何ちゅーか、このインターネット全盛期においても自身の公式HPを持っておらず、数年前から初老のオッサンばかりが表紙を飾るようになっていて、毎月のようにベテランアーティストの過去を振り返る特集が出るようになってから感じていたワタクシの懸念が、ココに来て自信から確信へと変わったのである。この雑誌は保守系なんかではなく、ただ単に時代の変化に対応できない&現状維持しか念頭に無いのである。アタマの古いテレビ屋や新聞屋がよく言う「テレビを見ない/新聞を読まないのは、ネットが情報を垂れ流しにしてるせい」「ネットの情報は粗悪で乱雑。我々のソレは見識ある編集者によって洗礼されたモンだ」という思考を、この雑誌もまた持っているのである。


 ハッキリ言ってその考え方は「視聴者/読者はバカだから、我々が賢いネタを提供してやる」って言ってるようなモンである。ンでもって、読者/視聴者も連中のそーゆー奢り高ぶりを意識的/無意識に感じ取っている。だから売り上げが落ちるのである( ̄ヘ ̄)テレビも雑誌も新聞も、当たり前だが「教えてあげますんで、どうか買ってください(^人^)」というサービス精神が基本なのに、日本じゃ何故か知らないがソレらが独占的な地位を占めてしまってるのである。だから「賢い俺様が教えてやるから、テメェらは黙ってカネ払え( ̄^ ̄)」って態度になっちゃうワケである。そりゃ客がネットに流れるのも当然の成り行きである。


無人島に持っていく10枚

 ワタクシは何時も思ってるのである。もしも【Metal Hammer誌】や【Kerrang!誌】が本格的に日本進出したら、この老舗HR/HM誌の息の根は止まるんじゃないか、と。今までこの老舗誌が何とかやってこれたのは、この雑誌が今じゃ日本唯一のHR/HM専門誌になっちゃった→他に選択肢が無いから否が応にもソレを買うしかないからである。もしも”唯一”でなくなったら・・・・と思ったけど、日本じゃHR/HMのマーケットが小さすぎるから誰も参入しないであろうな、ウン(^_^;)ソレはさて置き、ネットでネタ探っていたら「無人島に持って行きたいアルバム10枚」ってのがあり、コレ結構有名なネタなのである。無人島で電源どうするんだというツッコミは一先ず置いといて(笑)ワタクシの10枚を紹介しようと思うのである。


 アルバムの選択で重要なのは「とにかく何回聴いても飽きない事」「他人の評価よりも自分の評価」である。何せその10枚だけを延々と聴き続けるんだから、何をどーやっても独断と偏見が最優先されるって話である(笑)では、ワタクシの(独断と偏見1000%の)10枚を紹介しよう:

勝手にしやがれ

勝手にしやがれ

エッセンシャル・クラッシュ・プラス(DVD付)

エッセンシャル・クラッシュ・プラス(DVD付)

鉄板中の鉄板、セックス・ピストルズの最高傑作である。てゆーか、ピストルズはコレ1枚しかアルバムないのであるが(笑)ザ・クラッシュは余りにも好き過ぎてアルバム選べなかったので、反則技でベストアルバム選ばせて貰った(爆)主題は「アルバム10枚」なのであり「CD10枚」じゃないんだから、全然OKだとワタクシは見なす(核爆)

アメリカン・イディオット

アメリカン・イディオット

意外かも知れないが、ワタクシはグリーン・デイ好きである。このアルバムの前までは所謂「ガキ向けのパンク」だったのだが、このアルバムから急に「ガキの無邪気さと大人の思慮深さを併せ持ったバンド」に成長していたのが大いに気に入った1作である。ランシドは悩みに悩んだがベスト盤が出てない事も相成って(笑)一番飽きの来ないこのアルバムを選んだ次第である。

ネヴァーマインド

ネヴァーマインド

守護神伝 完全版

守護神伝 完全版

ニルヴァーナはベスト盤もあるが「1枚だけ」って条件を加えると最高傑作であるこのアルバムなる。代表曲もそうであるが、ソレ以外の曲にも捨て曲がなくて、尚且つアルバム全体の統一感が素晴らしいのである。ハロウィンは色々意見があるだろうが、やっぱワタクシはマイケル・キスク時代が一番好きである。コレ実はアルバム2作を1作にまとめたソレなのだが、ワタクシの権限において1作と見なす(笑)

ホリファイド

ホリファイド

コレよりも良いデスメタルグラインドコアの作品は幾らでもあるのである。だが「何回聴いても飽きない」という条件を付け加えたら、この2作が未だにダントツである。演奏はヘタで音もスカスカ、曲も単調で勢い任せだけど、逆にソレがツボるのである。ナパーム・デスがこのアルバムで伝説作って、今や「グラインドコアの帝王」と呼ばれるに至ってる話は有名であるが、ワタクシとしてはリパルジョンは過小評価されすぎてると思うのであるヽ(`Д´)ノ

メロディック・ハード・キュア

メロディック・ハード・キュア

浪漫月裸の娘達

浪漫月裸の娘達

でもってアニソン枠も確保しておいたりする(笑)アニソン枠は最初から畑亜貴岡崎律子と決めていたのであるが、問題は選曲だったのである( ̄〜 ̄;)結局「何回聴いても飽きない」を基準にした結果、岡崎律子メロキュア時代のソレを、畑亜貴は「悠久幻想曲」と「エターナルメロディ」の曲が収録されているソレにしたのである。


*ネット時代の音楽

 自分で選んでおいてなんだが、こーゆーアルバム選別って意味無いと思うのである(笑)CDしか音源が無い&ダビングも120分が精々だった昔なら兎も角、今はPCの時代である。今の基準で答えるなら「iPodにワタクシの所有してる全楽曲が入ってるからソレを持って行くだけ」の1行で終了。上記の長々とした選別や解説なんて全くのムダなのである(爆)音質や収録力も比べモンにならない上、CD10枚持って行くよりも遥かに省スペースである。音質?著作権?そんなん気にするのは利権ゴロか、極一部の偏狂的なヤツぐらいである。このPC&ネット時代がもたらす圧倒的な利便性の前では、そんなモンは死語である。


 そんな時代なんだから、その時代に合わせた音楽業界の再編成をする。ワタクシはソレが当然だと思ってる。雑誌によるCDレビューに権威があったのは、昔はその音源を聴くことが難しかったからである。今はYouTubeなりアーティスト自身の公式HPなりで音源を試聴可能→読者自身がレビューできる時代なんだから、雑誌も業界もソレに合わせるべきなのである。でもワタクシはソレが悪いとは思わない。何故なら・・・

音源の売り上げに商売的な旨味がなくなってしまう

音源の売り上げがダメなら、ライヴに打って出るしかない

ライヴで音楽を体感する機会が増える事により、リスナーは音楽の真髄に触れる機会が増える

エフェクトで誤魔化し放題のCDと違って、ライヴじゃ誤魔化しは利かない

ダメなヤツは淘汰され、良いアーティストが生き残るようになる

結果として音楽の質が上がる

(゚д゚)ウマー

・・・という事だからである。音楽ってのは元々ライヴ演奏をメインにしてやってたシロモノであり、その本質は21世紀になっても決して変わらないとワタクシは考えている。良く考えてみたら伝説のアーティストってのは、皆ライヴで伝説を作ってきたような人達なのである。問題はワタクシ自身がもう十数年音楽のライヴに行っていない事なのであるが(笑)ソレはさて置きたい今日この頃であった。