ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「魂を鍛えるだけでは足りません。筋肉をも鍛えてやらねばなりません。魂は、筋肉の助けを得ない時は、あまりにも圧迫されます。一人で二つの役目に当たるのは無理なことです」
Ｂｙ ミシェル・ド・モンテーニュ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊サバイバルゲームはスポーツか？
サバゲーマーには大きく分けて二通りの人種が存在する。一つはコスプレイヤー。主にミリタリー趣味の延長としてサバゲーやってる人達であり、サバゲーフィールドは基本的に”同士の集まる場所”であり、専ら装備自慢やマニアックなミリタリートークに精力を費やす人達。その人達にとってのサバゲーは”遊び”である。もう一つはゲーマー。サバゲーを競技と見なし、ゲームに勝つための策略や技術を磨く事を喜びとする人達。ゲーマーにとっての装備やエアガンは”勝つための道具”であり、サバゲーは”スポーツ”なのである。因みにワタクシはゲーマーである。
サバゲーの永遠の問題の一つに”ゾンビ問題”なるモンがある。サバゲーってのは基本紳士協定で成り立っており、弾が当たったか当たっていないかは撃たれた方の自己申告に任されている→その気になれば弾が当たっても自己申告しなければ”生きている”という事になり、コレが”ゾンビ問題”である。では、何故ゾンビ問題が無くならないのか。撃たれた方が「コレは遊びだから」という自覚しかないからである。コレがスポーツなら「自分の鍛錬が足らないから撃たれた(-_-;)もっと鍛錬して次は頑張ろう(*￣0￣)/」ってなるはずである。百歩譲ってゾンビで勝ったとしても、ソレは誰にも祝福されない勝ちである。何故なら、ソレはスポーツの本来の目的ではないからである。
スポーツの本来の目的は「自己の肉体的＆精神的な鍛錬」だとワタクシは思うのである。勝負での勝ち負けは言わば「鍛錬して強くなった結果として後から付随してくるモン」なのである。ゾンビが何故いけないのかといえば、鍛錬せずに結果を得ている事がスポーツ精神に反しているからである。スポーツは確かにしんどいのであるが、根気良く続けていけば自分がドンドン上手くなる＆強くなるのを実感できる。そうなれば今まで負け続きだった勝負にも段々勝てるようになる。その瞬間がワタクシは大好きなのであり、スポーツを嗜まれているロンマニアの皆様も同じだと思う。
＊スポーツ走行とゲーム
こう言っちゃアレだが、スポーツカー趣味やモータースポーツ愛好家にもサバゲーに似たような状況が少なからずあるような希ガスのである(^_^;)欧米じゃサーキット走行は正真正銘の”スポーツ”である。サーキットを走る人は基本的にレース等をやるための技術向上が目的である。だから他のスポーツ同様にシッカリとした心構えが無けりゃいけないし、ルールやマナーは守って当たり前であり、アマチュアであろうともサーキットを走る際には覚悟と自制を要求される。ところが、日本じゃどちらかというと「サーキット走行＝趣味の延長」って感じで、何ちゅーか「難しい事は考えず、兎に角楽しもう」的なイメージが先行してるのである(￣〜￣;)
日本って国は非常に特殊で、スポーツカーが入手しやすい環境にあるのである。カネ稼げるオタクがオタク趣味を高じらせてスポーツカーに乗るようになり、その延長線でサーキット走るようになったヤツが少なくないのである。そうしたオタクが上記イメージに乗っかって、恐れ多くもモータースポーツ界に土足で乗り込んでくる輩が少なくないのであｒ・・・
・・・・ハイ (ﾟдﾟ)？
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・・・大変失礼いたしました、ハイ（笑）でもオタクはスポーツカーが大好き、コレ実話である（爆）内向的過ぎるだとかコミュ障だとか原因は色々あるが、オタクっていう人種はガキの頃に本格的なスポーツをやった事が無いヤツが殆どであり、そしてその事に対してコンプレックスを抱いている場合が少なくない。ンでもって、そーゆーヤツほどプライドがムダに高い。だからこそスポーツカーの持つスポーツイメージを自身に取り込むためにスポーツカーを求めるのである。更に言えばインプとランエボとタイプＲは値段もお手ごろでしかも速い→「インプ＆ランエボ＆タイプＲ＝オタク御用達」の図式の出来上がりである（核爆）
スポーツカーは所有していても「スポーツとは何ぞ？」という概念が無いから、あたかもロールプレイングゲームのソレのように「自分のクルマ＝成長させるキャラクター」という如何にもオタクなゲーム的発想になっちゃうのである。加速が悪いのなら”コーナー脱出でアクセルをできるだけ早く開けれるか”ではなく、安易にブーストアップに走る。コーナリング速度が遅いのなら”タイヤのグリップをキッチリ使い切ってるか”ではなく、安易に車高調を交換する。ブレーキが利かないなら”４輪を均等に使ったブレーキングが出来ているか”ではなく、安易にパッドやらローターやらを換えちゃう。スポーツってのは本来「自分が成長した結果としての記録」なのだが、この場合は「自キャラを成長させた結果としての記録」であり、ゲームなのである。
＊健全な肉体に健全な魂
無論「自分のカネで自分のクルマをどうしようが勝手だ」「仕事以外でしんどい思いはしたくない、趣味ぐらい気楽にやりたい」と考えるのは個人の自由だし、ソレを止めさせるほどワタクシは無粋ではない。ワタクシはただ単に「ワタクシはサーキット走行を自己鍛錬のためのスポーツだと考えてるから、クルマを用いたタイム短縮ゲームには興味が無いし、そういったゲーマー達とは意見が合いそうにない」と言ってるだけである。第一、ゲーマー連中との会話は面白くない。殆どが自分自慢、パーツ自慢、ショップ自慢。あるいは他者に対する悪口か嫉妬。ソレに自虐ネタ。正直な話、聞いてて滅入る(-_-)
その点クルマをスポーツとして捉えてれば、カネ勝負だとかになる心配は殆ど無い。目的が自身の向上にあるのだから、車種や車格は余り関係ないからである。コレはワタクシの個人的な考えであるが、やはりスポーツやってる人との会話は楽しい。常に前向きだから話が明るいし、自分に無いモンを他人から学ぼうとするから他人に対して関心を持ち敬意を払ってくれる事が多い。ワタクシがスポーツやってて良かったなと思うのがコレである。自分の限界が超えられる事を実感すると、スポーツ以外でも「やれば何とかなる」って思えちゃうモンなのである。さて、コレ以上話しているとワタクシの鍛錬不足を暴露する事になりかねないので（笑）撤収するに限る今日この頃であった。
