アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

UNQUESTIONABLE PRESENCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「偽善者でも何でもよい。表面を作るという事は、内部を改良する一種の方法である」

By 夏目漱石


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*パワーウォーズ勃発

 先日アップした【12年モデルR35は570馬力?!】のネタであるが、やっぱソレぐらいパワーがないと加速勝負&最高速勝負で欧米勢に対抗できないから、敢えて僅か1年で更なるパワーアップをしたんじゃないかなとワタクシは思うのである。いくら聖人君子で金持ちでもブサメン&メタボじゃドン引きなのと同様に(笑)いくら「大事なのは実質的な速さ」とはいってもある程度のハッタリは必要なのであり、ソレが欧米メディアが好んで用いる「最大出力」や「0-100m加速」や「最高速度」なのである。ホンダのNSXがアレだけスーパーカー業界関係者に衝撃を与えたにも関わらずパッとしなかった理由は、280馬力規制に囚われてしまったために上記3項目がショボかったせいだと思うのである。


 ワタクシが改めて言うまでもなく、R35の速さは既にあちこちで証明されている。だから今回のパワーアップは更なる速さの追及もあるのであろうけど、やはり新たなオーナー層獲得&既存オーナーの乗り継ぎを促進することによる販売面でのプラスを見込んでの措置だと思うのである。480馬力→570馬力で値段は100〜200諭吉程度のアップだったら、初期モデルのオーナーが乗り継ぎたいと思わせるのには十分過ぎるほどの理由である。ンでもって、今のスーパーカー界の平均パワーも大体そのぐらい→「パワーは同じで速さはソレ以上で、しかも値段は半分以下!」ってのは大きなセールスポイントになるからである。ようするに、こーゆー事である:


こーゆー大舞台でR35が並居るスーパーカー群の中で結果を残す事が、このクルマの最大の宣伝になるワケである。でもって従来のR35の欠点がパワー不足。パワーが足らないから0〜400mや0〜1000mのような長距離になると、高速領域での空気抵抗に対するパワーが足らなくてスピードが伸びない→抜かれてしまうってオチなのである。だからパワーを上げてその穴を埋めてきたとワタクシは睨んでいるのである。


*直線番長とスペックV

 たかが直線番長、されど直線番長である。幾らコーナリング性能が凄くったって、ソレを実際に生かすためにはサーキットへ出向かなければならない→意外とその恩恵には預かり難いのである。この手のクルマが一番多く走るのは高速道路であり、スーパーカーである事の実感は直線加速で味わうことの方が圧倒的に多い。料金所からの発進、追い越し車線での加速、そしてミッドナイトの湾岸線アクアラインなどで狂おしく身を捩じらせるその瞬間がソレである(笑)だから「最大出力」「0-100m加速」「最高速度」が重要視されるのである。バカバカしいかも知れないが、こーゆークルマに乗るヤツは基本的にバカなのである(爆)


 だから【スペックV】が上手く行かずに次のモデルから姿を消す理由が正にコレだと思うのである。確かにスペックVのコーナリング性能やサーキットに特化した機能は素晴らしい。が、ソレを1575諭吉出して真摯に求める人の数が少なすぎたって話である。上記にもあるが、この手のスーパースポーツカーを求めるヤツは基本バカである。因みにソースはワタクシ(笑)そーゆーバカが高額なクルマに最も多く求めるモンは「圧倒的な速さ」なのであり、そしてソレは殆どの場合直線で示されるソレである。だって「このクルマはFSWを1分52秒で走れる」と言ったトコで、股を開いてくれる女の子が果たして何人いるのかって話である(爆)悲しいかな、人間ってのはそーゆーナマモノなのである。


 だからワタクシは思うのである。もしもスペックVが標準車のバージョンアップではなく、ポルシェでいうトコの素911とGT3みたいに「ガワは同じでも、中身は何から何まで全く別物」というハードコアな仕様だったら、もうちょっと高くても生き残れたんじゃないかと思うのである。が、今の日産&GT-Rのブランド力を考えると、流石にソレはまだ時期尚早なのであろう(^_^;)まぁどちらにしろ、買えないワタクシが何を言ったところで説得力が皆無なのは明らかである(笑)色んなクルマがあれば色んなオーナーがいて、そんでもって色んなニーズがある。クルマって奥が深いなと思う今日この頃であった。