アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SACRAMENT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「安いか高いかなんて心配しなくてもいい。良質かどうかだけを考えればいいんだ。もしそれが十分に良いものなら、人々はその見返りをきちんと払ってくれる」

By ウォルト・ディズニー 〜 「ディズニーランドの改修にあたり、大きく投資するか安く済ませるか」と聞かれて


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


ブラックホールへのチキンレース

 フェイスブックで大坊時代の先輩と【ポルシェ918スパイダーの値段が7000諭吉】についてチャットしていた時のソレである。先輩曰く「今の牛丼戦争の負のスパイラル、ブラックホールの如きチキンレースに比べれば(あり得ない高価格で超ハイスペックを競い合う事は)ある意味健全かも知れない」と言っていたのであるが、正にその通りだとワタクシも思うのである。でもコレは牛丼だけの話ではないのである。今のニッポンの各種産業が不毛なのは、不景気を言い訳にしてこの手のネガティブなチキンレースに精を出している事なのである。安い事は悪い事ではないし、本来ならば健全な企業努力である。何が問題なのかといえば、安くするために妥協しちゃいけないモンまで妥協してる事なのである。


 飲食業なんかが正にソレである。出所の怪しい原材料、杜撰な衛生管理、味の低下、労働基準法を無視して酷使される従業員等々。安さを追求した先がコレである。こんなモン食って、心の底から”美味いっ!”って感動できるであろうか。子供にこんなモン食わせて「料理って楽しいし素晴らしいんだよ」って教えられるであろうか。食事は単なる栄養補給と空腹感解消の手段じゃないのである。ソレは文化であり、芸術であり、哲学なのであり、食事という行為にソレを求める事がヒトがヒトたる所以なのである。行き過ぎた低価格競争は、こうした人間的な意味での食事を奪う事により成り立っているのである。ワタクシの言う「安くするために妥協しちゃいけないモンまで妥協してる」ってのは、つまりこーゆー事なのである。


*カネの切れ目が縁の切れ目?

 カネが無いんだから仕方がない?まずは安定した生活と安心の老後が大事?そーゆー不毛な議論の究極の答えが「じゃあ結婚するな。何だったら自殺しろ」なのである。コレだったら余計なカネを一切使わないで済むんだから、実に楽である(笑)何のために生きるのか、何のために結婚するのか、何のために子を残すのか、動物のソレと人間のソレの違いは何なのか。ソレをジックリ考えていけば、カネと引き換えにして良いモンと悪いモン、その答えは自ずと出てくるはずであるから。因みに「生きてる事ソレ自体が素晴らしい」は全く答えになっていないんで悪しからず(爆)その事を考えるについて、面白い本があるのである:

それをお金で買いますか――市場主義の限界

それをお金で買いますか――市場主義の限界

マイケル・サンデル教授の本である。資本主義全盛期の今の世の中、カネの力は絶大である。中には「えっ?そんなモンまでカネで買えちゃうの?!( ̄□ ̄;)」ってモンまでカネで買えちゃったりするのである。でもって買えるか否かの分水嶺を決めているのは「良心」とか「常識」とか「法律」とかいった、一見厳格に見えて実は曖昧で相対的な基準だったりする。この本の面白いトコは、その分水嶺の基準を「哲学」に求め、哲学の趣旨通り”(可能な限り)普遍的で絶対的な基準”を元に作ってみようという試みを書いたモンなのである。哲学は虚学などではなく、れっきとした実学なのである。その事を分かってないヤツ大杉である┐( ̄ヘ ̄)┌

哲学的な事ばかり考えると脳ミソがフットーしてくるので、こーゆーのも時には大事なのである(笑)でも実を言うと、ワタクシ難しい事を考えるのは苦痛ではない。てゆーか、むしろ大好物である(爆)時事ネタを拾ってきては「この人、何を思ってそうしたんだろうなぁ〜( ̄〜 ̄;)」とか考えたり、雑談とかでも「ソレはつまり、根本的にこーゆー考えなんじゃなね( ̄∇ ̄)」とか言っちゃったりする。でもソレやると場が引く。ぶっちゃけた話、ラノベの話するより引く(核爆)


*グリーンヘルは眠らない

 さてもう既にスタートしたが、遂に【ニュルブルクリンク24時間耐久レース】の開催である。R35にLFAにGVBに86、日本勢の充実は中々なモンである。今回ワタクシがこの上なくこのイベントが気になるのは、つまりこーゆー事である:

何時もお世話になってるSオーナーが選手として出場している&水野氏を始めお世話になった人たちもスタッフとして参加してるのだから、何ちゅーか魂が勝手に応援するのである(笑)ぶっちゃけた話、ワタクシはスーパーGTやその他レースでR35がいくら活躍しようが知ったこっちゃない。走ってるのがワタクシの乗ってるソレとは別の乗り物だというのもあるが、走ってる人たちがワタクシには縁も所縁もないからである。でも今回は違う。流行りの言葉でいうと「縁も、所縁も、あるんだよ」ってトコであろうか(笑)開発チームが返ってきたら水野氏自身がオーナーが集まる相談会で裏話を披露してくれるかも知れないし、ワタクシ個人でノルドさん行ってSオーナーに聞いてもいい。いずれにせよ楽しみであるo(´∀`)o


 Sオーナーの乗る23号車以外にも、ワタクシの大好きな「グランツーリスモ」シリーズの生みの親である山内一典氏が123号車に乗ってレースするんだから、脳汁も当社比3倍ってモンである(笑)因みにニュルがどんなコースかと問われたら、こんなコースである:

123号車のトビアス・シュルツによるドライブである。何ちゅーか、コースがゲームのまんま&エキゾースト音が市販車のまんまでワロタ。遮音材引っぺがしてるからあんな音になるが、ワタクシの動画で上げてるソレと同じなのである。リアルオーナーとしては、否が応にもテンションを掻き立てられるのである。無論、ロンマニアの皆様の中にはスバル派やトヨタ派の人もいるので【3チームの同時に映したリアルタイム画像】と【リアルタイムの順位表】のリンクを貼っておくとしよう。さて、ジックリ観戦モードに入ろうと思う今日この頃であった。