アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RETRO-BUTION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「誰かが奴隷なのは彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとに置かれるのも、同じくその民族の意志のせいである」

By ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*一部屋に一人以上

 ネタのようだけど至ってマジで、でもココで書く以上ネタだという話である(笑)先日相撲の話をしたが、今の大相撲の人気下落を救う妙案がワタクシにあるのである。ソレはズバリ「従来の一部屋に一人という外国人力士の規制を撤廃する」である。ぶっちゃけた話、ニッポン人力士の育成は諦めろって事だよ言わせんな恥ずかしい(爆)サッカーみたいな華もなく、野球みたいに儲からず、相撲部屋に住まなきゃならないなど自由が少なく、その上”心体技”だとか”力士の風格”だとかを矢鱈滅多に求めてくる。そりゃ優れたニッポンの人材が野球やサッカーに流れていくのは火を見るより明らかである。その点、外国人力士は体格に恵まれてる上にハングリー精神とモチベーションに溢れているので、当然そっちの相撲の方が面白いに決まってるのである。グローバル化の時代に「ニッポン人だ、外国人だ」とか騒ぐ方がどうかしてるとワタクシは思うのである。


 そんな事したらニッポン人が相撲を見なくなる?海外巡業する&放送権を海外にも発売するに決まってるジャマイカ。モンゴル場所、ハワイ場所、ブラジル場所、ロシア場所とか言う風に、オラが国のヒーロー力士がいる国を回れば確実に全場所満員御礼である。ワタクシはコレを「大相撲サーカス」と呼・・・スンマセンF1のパクリです(笑)伝統を守れ?ではワタクシから質問であるが「伝統を守る」と「現状維持する」は同意義なのであろうか?ワタクシは「違う」と自信を持って答えられる。伝統ってのはあくまで本質の問題であり、決して形式ではないからである。形式が変わると済し崩し的に本質も変わる?ではワタクシから質問であるが、本質を変えちゃいけないのであろうか。だから議論しろとワタクシは口を酸っぱくして言ってるのである。議論しても平行線のままで結論が出ない?ソレは各々がテメェの利益しか考えていないからであり、そんなヤツしかいない集団は遅かれ早かれ滅びるだけの話である。


*白球を求めて三千里

 こんな具合に、スポーツをやる上で国際化ってのは最早避けられないのである。ソレと同じ事が【花巻東・大谷選手のメジャー挑戦】にも言えるのである。やきう属性のある聡明なロンマニアの方々ならば、17年前に野茂英雄ドジャースに行った時から「この時がやがて来るだろう」と想像していたはずであり、ワタクシもそう思っていたから驚くに値しなかったのである。プロじゃ野茂が抜けて、イチローが抜けて、松井秀が抜けて、そしてダルビッシュが抜けた。アマチュアでもマック鈴木多田野数人田澤純一と、アマチュアから流出する人材が徐々にレベルアップして行ってるんだから、そりゃ高坊のトップが抜ける日が来るのは時間の問題でしかないに決まってるのである。更にワタクシは預言しよう、この大谷君が成功しようと失敗しようと、高坊から直接MLBを目指すヤツは後を絶たないであろう、と。外国人助っ人を受け入れた時点でMLBの文化が入ってきて、その文化に感化された野茂が出て行った&成功し、野茂に感化された選手がMLBを目指す。外国人選手を受け入れるって事は、つまり国際化を受け入れるって事と同意義なのである。


 だから【復帰制限を5年にしろ】だとか【スポーツマンらしい対応をしろ、残念だ】なんてのはナンセンス極まりない答弁なのである。人気も実力も魅力も、何をどーやってもMLBには敵わない。でもNPBにもプライドがあるから、その事実を認めるワケにはいかない。何とかしたくてもNPBには長い間培われた伝統があるから、安易な改革は出来ないし許されない。NPB球団のお偉方の本音をまとめると、つまりそーゆー事ではないであろうか。この件については王貞治氏や落合博満氏が同じ事を既に言っているが、もう認めちゃうしかないのである。MLBに敵わない事を認め、NPBに魅力が無いことを認めるのである。そしてその上で「MLBへ行きたい人は行けばいい。むしろ行きたい人は積極的に応援する」って言っちゃうぐらい開き直っちゃうのである。え"?NPBのレベルが下がる?つまりこーゆー事である:

行きたい人はドンドン行かせる

すると「俺も何時かは行く」って考える選手が増える

皆がMLBを目指すことで、自ずと選手全体のレベルが上がる

NPBのレベルが上がって試合が面白くなる

(゚д゚)ウマー

という事である。だから変にドラフトやら紳士協定なんかで縛らないで、寧ろガンガン行かせてやれば良いのである。でもって皆が皆MLBでレギュラー取れるワケじゃなく、中には途中で脱落する選手も出るであろう。脱落したと言ってもメジャーで数試合or3Aで良い成績だしてりゃ助っ人外国人と同等のレベルなんだから、復帰制限なんぞかけずに受け入れてやれば良いのである。NPBはどうも「選手を自分トコで見つけて、自分トコで育てて、自分トコで活躍させて、自分トコで引退させる」ってのに拘るが、そんなモンFA制度を受け入れた時点でもう形骸化しているのである。


 ただワタクシは何が何でもニッポン的伝統を否定してるワケではない。てゆーか、アジアの国々の中でニッポンほど自分らしさを残しながら、西洋文化を積極的に取り込んだ国は無いのではなかろうかと思うぐらいである。某マンガに書いてあった事であるが、ニッポンン文化ってのは丼物みたいなモンである。どんな諸外国の食材であろうとも、丼の中に閉じて「○×丼」と名前を付ければニッポン料理に早変わりするって意味である。だから相撲にしろ野球にしろ和ゲーにしろガラケーにしろニッポン車にしろ何にしろ、最終的には過渡期を経て新たなステージへ入っちゃうんじゃないかなとワタクシは考えてるのである。でもまぁ入らなきゃ入らなかったでWWE観る&MLB観る&洋ゲーやる&ドイツ車乗れば良いだけの話なんで(笑)何だかんだでアナーキーなワタクシを自覚してしまう今日この頃であった。