ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「人間は、差が激しい時代が長く続くと、平等にしたとき喜んで働く。ところが平等が長く続くと、残念ながら今度は差が欲しくなる。それが人間の本性だと思う」
Ｂｙ 日下公人
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊考えて走ろう
まだ終わってない＆自己自賛でアレなのであるが、ワタクシの２０１２〜２０１３年度の走りのシーズンは今までで一番良かったんじゃないかなと思うのである(^-^)今年の課題であった「４輪を均等に使うブレーキング」をほぼ習得できそうなのもそうであるが、ソレを身に付けた事により「４輪を均等に使うコーナリング」を習得しつつあるからである。つまりワタクシがココ最近盛んにネタにしてる”ヨーロッパ式ドライビング”がほぼ形になりそうな勢いだからである。前回のツインリンクもてぎ遠征で得られた経験を、今度は逆にカートにフィードバックさせて【ネオスピードパーク】で走ってきたのである。結果は見事なまでに自己ベストを更新に成功したである( v￣▽￣)何ちゅーか、カートという乗り物の性質とヨーロッパ式ドライビングの組み合わせは非常に良く、今までＶ字で走ってたラインをＵ字に切り替えた＆コーナリング速度を優先した結果である。
こう言っちゃアレだが、何も考えずに無暗に練習するだけじゃ、決して速くなれないのである。速くなったと思い込んでるソレは、実は単なる慣れだったって事が良くあるからである。コースに慣れると「何処でムチャできるか」が何となく分かってきて、ソコでムチャする事でタイムを稼ぐようになってしまうからである。カートでも実車でもブレーキを遅らせる事に躍起になってるヤツが結構いるが、正にソレなのである。一定の条件＆同じクルマなら良いかも知れないが、ソコで条件が変わったり（気温や天候の変化など）とか、乗るクルマが変わったりすると、ムチャできなくなるから、いとも簡単にボロが出るのである。もしも「一生このクルマに乗るココ以外では走らない」というのならソレで良いかも知れないが、残念ながらワタクシは”超”が付くほどの欲張りである（笑）もっと良いクルマ乗りたいし、もっと色んなコース走りたいし、だから正しいドラテクを身に付けたいのである。
＊パーツが先か、需要が先か
が、楽しい事ばかりではなかったりする(´・ω・｀)カート場の待合室には順番待ちで退屈しないように本があるのであるが、今一番ホットなクルマである86/BRZの結構分厚いムックがあったので、ソレを読んでみたのである。で、読んでみたのであるが、中身が酷いのなんのε-(ーдー)分厚くてデカいムックの中身は、巻頭から巻末まで広告、広告、アンド広告。86/BRZの歴史だとか開発秘話だとか、ユニークな車体構造に関する考察だとか、86/BRZを上手く走らせるノウハウ＆走る場所の特集なんてシロモノが全く無いのである。あるのはパーツ屋によるパーツの紹介と、チューニング屋のメニューの紹介と、各種パーツを装着したカスタムカーの写真と、あとパーツやショップのカタログと宣伝各種だけである(-ω-;)せめてマトモな記事が無いか必死になって探してみたのであるが、結局最後の最後まで欲しくもない＆買っても役に立たないパーツばかり見せられるハメになったのである（笑）
こんなの読んで時間潰すよっかは、電話帳で珍しい名前探してるか、辞書でエロい単語を検索してた方がずっとマシだったのである（笑）何ちゅーか「需要があるからパーツ作りました」じゃなくて「パーツあるから需要を作りましょう」って言われてるような違和感をすんごい感じるのである(￣〜￣;)発売からまだ１年しか経っていないのに、異様な数のチューニングパーツの数々。前の86（つまりAE86）の時も「アフターパーツやジャンクパーツを組み合わせればAE86がもう一台組める」ってぐらいアフターパーツが多かったが、ソレはあくまで「需要→パーツ制作→新たな需要→新パーツ制作」の繰り返しの末にそうなった事である。需要≒供給、ワタクシの知る限り、アフターマーケットって本来そうあるべきモンだと思うのである。ところが86/BRZの場合、あからさまに「供給＞＞＞需要」なのであり、ソレこそがワタクシの感じる違和感の正体ではないかなと思うのである。
ワタクシが言うまでもないと思うが、今のニッポンのチューニング業界って明らかに過肥大なのである。９０年代〜００年代のクルマのラインナップ＆経済状態を前提にしたソレ、つまり若者が免許取り立てでスポーツカーを買う＆ローンしまくって弄りまくるって時代なら、こんだけのアフターパーツ＆チューニング屋は需要と供給に叶っているのである。でも今はご存じのように少子化＆若者のクルマ離れ（もっと正確に言うと「カネの若者離れ」だが^_^;）の時代である。どう考えてもクルマに対してパーツとチューナーが多過ぎる。ソコに86/BRZという最高のチューニング素材が登場したら、つまりそーゆー事である。乾いたスポンジが水を吸収するかの如く、パーツ屋とチューナーが新しいオーナー達を狙って集合するに決まってるし、業界を維持するためならあの手この手で需要を作り出すに決まってるって話である。
＊ようこそ資本主義の世界へ
まぁコレは別に今始まった事じゃない＆クルマだけに限った話じゃない＆コレが資本主義ってヤツなのだが、メディアってのは基本的に売り手側本位の媒体なのである。今まで”第五の権力”と呼ばれ、この手の資本からは無縁だと思われていた個人ブログにすら、今じゃアフィリエイトだのステマだのと言った資本が入ってくる有様である┐(´д｀)┌ソレが悪いとは言わんが、やっぱ退屈だと思うのである。自分で何も考える事無く、失敗から教訓を得る事も無く、ステージに合わせたメニュー通りにカネを払って成長していく。確かに確実に効果があるし、失敗やリスクはパーツ屋やチューナーが保証と言う形で請け負ってくれるだろうけど、ソコに感動は無いのである。感動が薄いからまた別のモンを買って、カネを使ってソレを育てて、育ち切ったらすぐ飽きるからまた別のを買って（以後繰り返し）って感じで、カネを使ってるんだけど何も得られないのである。
例えるなら風俗嬢に貢ぎモンして褒めてもらったり、ソーシャルゲームの課金アイテムにカネを注ぎ込むのと同じ感覚である（笑）資本主義が全盛期を迎えた今の世の中、ビックリするようなモンまでカネで買える。順番待ちをしない権利、２４時間３６５日主治医が優先的に駆けつけてくれる権利、ドラテク修行無しにタイムアップする権利、RPGで根気よくキャラを育てずに強くなる権利云々。今じゃ全部カネで買えるのである。確かに買えるが、ソコには”価値”ってシロモノは存在しないのである。サーキットで同じタイムが出たとしても、フルチューンした車両のソレと、フルノーマルで叩きだしたソレ。どっちに価値があるかは最早説明するまでもないと思う。でも世の中の人々は「ソイツの方がカネ持ってるから」って理由で前者に集まる場合が少なくなかったりするのである(-_-;)資本主義にどのようにして価値を付加させるか。ソレこそが人類の課題だと思う今日この頃であった。
