アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DESTROYER OF WORLDS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「話の種になるより悪いことがある。話の種にもならないことだ」

By オスカー・ワイルド


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*我が家の”神様”

 新年度が始まって丁度1週間。週明けに入ってきた新人たちも、ボチボチ新生活に慣れてきたと思うのである。この時期最もホットな話題といえば、やはり「最近の若いヤツは云々」であるが、ワタクシはソコんトコ首突っ込まないようにしてるんでパス(笑)幸いワタクシの職場は公共性の高いトコなんで、そんないい加減なヤツは取っていない・・・と思う(^_^;)でも昔いた病院には非常識なヤツがマジでいたし、病院外で色んな職種の色んな人と会うようになると、精神はガキのまま身体だけ大人になったヤツがマジでいたりするからアレなのである(;^_^A)でもって、そーゆー非常識なヤツにはある共通した特徴があるのである。ソレは「親に怒られた事が無い」という事である。つまり、こんな感じである:

子供にとっての我が家は”この世の天国”であり、親はいわば”神様”である

子供は悪い事した時に”神様”に怒られる事により、この世における善悪の有無を知る事になる

例え周りが許しても”神様”が許さなければ、子供はソレを”いけない事”だと認識する

人格的に優れた人間が親ならば、子供もソレを基にして善悪を判断し人格形成するため、良い子供に育つ

(゚д゚)ウマー

ところが親が徹底的に甘やかすと、子供は善悪の判断が出来なくなる

何をやっても”神様”が正しいと言ってくれるから、子供は「自分は絶対に正しい」と思い込む

”天国”に帰れば”神様”が正しいと言ってくれる&守ってくれるから、周囲の忠告にも耳を貸さなくなる

その結果、非常識なまま大人になって、社会で色々問題を起こす

( ゚Д゚)マズー

という事である。こーゆー非常識なヤツの話だとか家族構成だとか聞いてみると、大体皆似たり寄ったりなのである。大概一人っ子で、大人になった後も親と同居してて、未だに親と一緒に休日遊びに出かけていたり、友達はいないか同じ穴のムジナだけで、周りから色々言われてるのに気付いているのか何時もイライラしていて、話のネタは大概(自分を認めてくれないと思い込んでる)他人の悪口ばかり。もしもロンマニアの皆様の周囲にも非常識なヤツがいたとしたら、色々調べてみると面白いかもである(笑)


 時々「親が子供を過剰に甘やかすのは、子供に対する愛情が強過ぎるから」という人がいるが、ワタクシはそう思わない。簡単な話である、子供を早期に独立させない事に、何の利点も無いからである。大人になっても子供をずっと傍に置いておきたい、ずっと可愛がってあげたいってのは、子供にとって大事な事なのではなく、単なる親の都合なのである。よくモンペア云々が「子供が怒られた云々」で殴り込んでくるアレであるが、アレは「子供が怒られた=親である自分が否定された」って感じたから怒り狂うのである。つまり親が子供を過剰に可愛がるってのは、行き過ぎた親のエゴ以外の何でもないのである。人間以外のナマモノなんか全てそうであるが、子供ってのはテメェの力だけでエサを獲れるようになったら、巣からテキトーに出ていって好き勝手やるのがフツーなのである。


*世間話って何ですか?

 ワタクシはカネ持ってる人だとかモノ持ってる人だとかに基本嫉妬はしない。カネを調達する方法なんてのは、手段選んでも思った以上に色々あるし、手段を選ばなければ尚更多い(笑)ワタクシは逆に「どうすればこの人のようなカネを稼げる人間になれるのか?」を考え、できる事があるのなら出来る限り応用して実践する。でもワタクシは、コミュ力のある人間に対しては基本嫉妬する(爆)生まれつき目が不自由な人が何をどうやっても絵が描けないのと同様に、アスペルガーのワタクシにゃ何をどうやってもコミュ力が身に付かないからである(´・ω・`)でもって残念な事に、この世の力と地位とカネってヤツは、基本的にコミュ力のあるヤツの元に集まってくるモンなのである。でもって、力と地位とカネのあるヤツの周りには更に人が集まってきて、あとはソレの繰り返しである。結局、ワタクシは回り回って、カネ持ってるヤツに嫉妬してるって事になる(核爆)


 コレはネットで見てようやく気付いた事であるが、曰く「話の上手い人=人間関係ネタの多い人」だとの事なのである。ソレ見た瞬間、今までワタクシの周囲にいた話の上手い人の話を思い出してみたのであるが、確かに人間関係ネタが非常い多いのである。話のネタの殆どが「○○さんが何処其処であんな事したんだぜアッハッハ(≡^∇^≡)」であり、周囲の人々もソレの一部になったような一体感を感じているのである。つまり「○○さんが何処其処であんな事した」って事を知る事により、その○○さんに対する理解を更に深める事になるのである。そして○○さんの新たな一面を知るって事は、別の機会で○○さんと直接会う時に親交を深める上で大いに役に立つのである。だから人間関係ネタはウケが良いのである。そんなトコでマニアックな知識のトリビア披露したトコで何の役に立たず、寧ろ場が白けるだけなのは言うまでもあるまい。


 でもって、人間関係ネタをやるためには、まず人間関係が上手くなきゃいけないのである。その人間関係を上手くする方法であるが、ネットで見たのはこんな感じなのである:

「あのね、ネガティブなことは言っちゃだめだよ。『でも』とか『違うんです』とか、笑って言うならいいけど」

「で自分がどう思うのか、どう感じたのか、明るい感情なら素直に出すの」

「なに考えてるか分かんないひとといても困るじゃん、つまんないじゃん」

「でね、話題がなかったら相手の好きなもののことを訊くの。好きなもののことで不機嫌になるひとはいないでしょ」

「それと相手が自分に訊いてきたことは、こっちも訊いていいってことなんだよ」

「で一番大事なのは相手の気持ちを考えることね。話に飽きてないかな、とか、私のテンションと温度差はないかな、とか」

「あとは締めるときは締めることね。普段よく喋るけど、メールはきっちり丁寧に書くとか」

ワタクシの場合、まずココがダメなのである(笑)目が不自由な人間が自分のファッションの良し悪しを理解できない&相手のも理解できないのと同様に、アスペなワタクシにゃ上記の「相手の気持ち」とか言われるシロモノが一体何なのか全然分からんし、もっと言うと「自分の気持ち」ってのも全然理解できてない可能性もあるのである。だから人間関係ネタが一切できず、結局マニアックなトリビアだけになってしまうって話である(爆)


*奇人変人と以心伝心

 もう一つ言うと、上記の「自分が思う事を、恥ずかしがらずに素直に出す」ってのはネットだけじゃなく、コレまで色んな人に言われた事でもある。が、アスペルガー持ちのワタクシの場合、ソレが非常に難しかったりするのである(-_-;)と言うのも、一般的なレベルでの「ヘンな人」を軽く凌駕してしまってるからである(笑)詳しくはWikiなんかを見て頂ければ分かると思うが、興味の範囲が著しく偏ってる上に、意味不明なこだわりや行動が数多くあるのである。そんなんを恥ずかしがらずに素直に出したら、99.9%の人がドン引きする。なぜそう言い切れるかというと、実際ワタクシがそうだったからである。何ちゅーか「同じホモ・サピエンスなんだけど、自分とは全く違うナマモノ」的な感覚で受け取られるのである( ̄〜 ̄)知らない人は「一回ぐらい失敗したって気落ちしちゃダメ」とは言うが、ワタクシは物心付いた頃からコレを繰り返していると反論しておこう。


 自分ネタが出来ない&やっても相当抑えたモンになるから、相手からすれば「コイツは自分に対し心を開いていない」って捉えられるのであろう(^_^;)例えるならワタクシだけ目隠しをしている(でもって、相手には目隠ししてる事は分からない)状態でキャッチボールをするようなモンなのである。だからその場は上手くやり過ごせたとしても、その次が無いのである。向こうも「アイツとキャッチボールしても息が合わないから楽しくない」ってなるし、ワタクシ側からも「キャッチボールはすんごい労力使うからしんどい(;´ρ`)」という事になるのである。こう書くと恨み節がましくてアレなのであるが、ワタクシの場合は”天国”で”神様”と”神々”に散々「フツーじゃない」って言われたのが未だに記憶に残っていて、その影響も決して少なくなかったりする。他人に言われるのなら兎も角、流石に家族親族はキツいモンがあるのである( ̄〜 ̄)


 とは言え、ワタクシは別に人付き合いが嫌いなワケではない。積極的とは言い難いが、人前には可能な限り顔を出すようにはしている次第である。何だかんだ言ってオフ会には顔出せるんだったら顔は取り敢えず出すし、サバゲーの定例ゲームも懲りずに出てるし、リア充人生も諦めたワケではない(笑)今まで一回も上手く行かなかったかと言われたら答えは「ノー」であり、ごく稀であるが”師匠”みたいな人とだって出会う機会もあるからである。ソレより何より、2年前よりも去年のが、去年よりも今年のが、人間関係という面では僅かではあるがレベルアップしてるのを何となく感じるからである。もしも人間関係を全部断って引きこもったら、この僅かなソレさえも無くなるって事なのである。さて、明日はそのサバゲーの定例会なんで、余計な事考えず楽しんでくるに限る今日この頃であった。