ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「生真面目ということは、実は、自分の事を殊更重大視するという、人間の陥りがちな悪癖に落ちこむことでしかない。というのも、それは何より容易なことだからである」
Ｂｙ ギルバート・ケイス・チェスタートン
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊マジメな放火魔
実は終身雇用＆年功序列って、資本主義の理念からしたらあり得ない事なのである。でも高度成長期～バブルにかけてのニッポンってのは幾ら働き手があっても足らない超絶売り手市場だったので、より多くの働き手を確保するために生まれたシステムなのである。でもあの当時を生きたニッポン人の多くはその事を知らずに「一生懸命頑張れば定年まで働けて老後も安心」がデフォだと信じ込んでしまったのである：
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ガチ資本主義においては「同じ仕事しかしてないヤツは同じ給料しかもらえない」「市場の需要を満たす能力のあるヤツはカネをガッツリ貰える」「そしてソコに善悪は無く、あるのはルールだけ」ってのが鉄則なのであるが、マジメである事しか取り柄の無いヤツはソレを受け入れられずに「マジメに頑張ってるのに給料が上がらないなんておかしいッ！」って憤慨するのである。
ンで、憤慨したヤツが次に何を考えるかって「おかしいこの世の中を正さなければッ！」である。でもマジメなだけで地位もカネも無いヤツが出来る事なんて殆ど無く、出来る事といえばSNSで不正義に対する怒りを共鳴共感拡散させる事ぐらいであり、今回のこの【生娘を牛丼で云々】もソレの一つだとワタクシは見てるのである：
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マジメに頑張ってるのに給料上がらないヤツからしてみたら、カネも地位もある人間がこの様な非常識な発言をする事は許し難い事この上なく、反省の言葉だけで済ます事は決して許されない事であろう。ワタクシ的には直接の反省及び減給や降格で十分だと思うのであるが、でも怒れるマジメ人間達はテメェ等以下まで堕とされない限り気が済まないだろうから、解任するしかなかったのであろう。
＊プロポーズのテクノロジー
ワタクシも体育会系だったから分かるのであるが、あのレベルの発言ってのは体育会系の人間じゃ男女共に良く出てくるのである。特にアルコールが入ろうモンなら、コレ以上にヤバい発言なんか幾らでも出てくるし、多分ワタクシも酔った勢いでしてしまった事であろう（笑）だからその世界で生きてきたヤツってのは際どい発言でウケを狙う傾向が少なくないのであるが、やり過ぎると今回の様にコースアウトしてしまうのである(^_^;)さて話は変わって、と：
＊マジメさが報われない時代
まぁニッポンだけに限った話じゃないが「マジメさや正直さが報われ難い」ってのが資本主義の大きな欠点の一つだと思うのである。マジメさや正直さは何故重要かって、何の取り柄も無い能力の低いヤツでも身に付けられる事であり、ソレを厳守し周囲から褒められる事が数少ない自己肯定感の源となるからである。その数少ない自己肯定感を失ってしまったら絶望してしまうか、或いは破れかぶれになってしまうかである以上、正義や道徳ってのは近代社会を運営していく上で重要なのである。でもソレは、資本を形成していくにおいてのメリットが非常に乏しいのである。
そりゃ必死こいて汗水流して働いても新型iPhoneをやっと買えるぐらいの給料しか貰えないマジメ一辺倒人間からすれば、オランウータンの方がまだ賢そうに見える風貌のYouTuberがその新型iPhoneをハデにブッ壊す動画１本でその数倍の稼ぎが得られるとなれば、そりゃ資本主義と政府と大企業を激しく憎むに決まってるのである（笑）そしてそのマジメさ故にサヨクやポリコレや環境問題に没頭し、尋常じゃない熱量と冷酷さを以って”世界の敵”を打倒していくのである。誕生から今まで何度も修正してきたように、今回もまた資本主義の修正が必要になってくると思う今日この頃であった。
