アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RIOT ACT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「私は悲観的な見方はしない主義だ。物事が思い通りに行かなくても、前に進もう。雨が降るのではないかと心配すると、本当に雨が降るものだ」

By クリント・イーストウッド


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ブームのその先へ

 もう前にも話したが、やっぱ今は空前のサバゲーブームらしいのである。関東圏に何時の間にか何十というサバゲー専用フィールドが出来てるのは依然述べた通りであるが、何とまだまだ増えるらしいのである(^_^;)曰く、今までのブームは関係者だけで盛り上がってただけだったけど、今度は色んな企業がビジネスとして本腰入れてきたとの事である。確かに本屋行くと「サバゲー始めよう、サバゲーは楽しい」って本も結構出て来ていて、テレビ点けると【ステラ女学院高等科C3部】とかいうアニメまでやってたりする(;^_^A)今まで手に入り難かった実銃用の実物パーツ(通称実パ)が手に入れ易くなったのは、ただ単にネットが発達しただけじゃないのである。サバゲー人口が増えて、そすると自ずと実パを欲しがる人も増えて、マーケットがデカくなった結果としてモノが流れ込んできたのである。


 ワタクシが懸念してるのは「サバゲー始めるまでは良いけど、果たしてその後続くんだろうか」って事である。実はサバゲーブームって過去にも何回かやって来てるのであるが、その悉くが長続きせずに終わってしまうのである。何故かと言えば「楽しさの”その先”へ行けなかったから」である:

サバゲーやってみた

動き回って、撃ちまくって、やってやられて、楽しかった

この”楽しい”って気持ちは刺激なので、味わえば味わうほどに閾値が上がってくる

何回か参加している内に、徐々に楽しくなくなる

飽きて辞める

( ゚Д゚)マズー

って事である。実はサバゲーのホントの魅力ってのは、楽しさの”その先”にあるのである:

サバゲー楽しい

更に深く楽しむため、もっと長く生き残れるようにしたい

相手に見つからない方法、弾を上手く当てる方法、味方との連係プレイなどを考えるようになる

銃やBDUといった装備を色々試したり、CQBテクニックの練習をしたり、色んな資料に目を通したりする

やればやるほど上手くなり、戦略の幅が劇的に深くなり、更に広く深く楽しめるようになる

(゚д゚)ウマー

よーするに、スポーツのソレと一緒である。巷には「サバゲー始めよう、サバゲーは楽しい」って謳い文句は腐るほどあるのだが「サバゲーを極めよう、サバゲーは難しい」というソレは皆無なのであり、ソレがワタクシの懸念なのである。ぶっちゃけた話、裾野は広げなくったって良いのである。大事なのは”その先”へ行く人を如何に増やすかであり、ソレが増えてこそこのブームはモノホンだとワタクシは断言するのである。


*女神さまがいま買うべきスポーツカー

 だからワタクシは「楽しい」って言葉が好きではないのである。何故ならソレは単なる旧皮質的な動物的快楽でしかないからである。ワタクシが求めるのは「面白さ」であり、ソレは新皮質的に訴えてくる人間的快感だからである。さて小難しい話はさて置いて(笑)何時ものヤツである:

「いま買うべきスポーツカーは?」と問われたら、ワタクシは「気に入ったクルマだったら何だっていい」と答える事にしている。たとえソレが軽自動車のスポーツグレードであろうとも、V12積んだフェラーリであろうとも、本気で惚れ込んだクルマなら全然おkである。気に入らないクルマで完璧に走るよりも、気に入ったクルマで「何故上手く走れないのか?」を考えながら走った方が絶対勉強になるし、犠牲も苦にならないモンである。あと最初の内はチューニングなんてしなくていいから、正しいドライビングテクニックを身に付けてノーマルのポテンシャルを100%引き出す事を最優先させるべきである。そうすれば万が一そのクルマで上手く行かなくても、次に買うべきクルマは明確に分かるモンなのである。


何ちゅーか、コレはもうインプレするのも面倒くさくなってきた(笑)一応原作の方はクライマックスに近づいては来てるみたいなのであるが、その後も細々と続いたってもう驚かない準備は出来てる次第である(爆)でも今みたいに萌え全盛期になる20年以上前からこの路線でやってきた事考えると、やっぱこのマンガは凄いんだなと思ってしまうのである。


*フィールドに忍び寄る資本主義

 だから「色んな企業が人がサバゲー界に参入してきている」って言われても、ワタクシ的には諸手で歓迎できるモンではなかったりするのである( ̄〜 ̄;)ちゅーのも、そーゆー連中の目的はあくまで”カネ”であって、決して”サバゲーの普及”ではないからである。というのも、実際こんな話があったからである。ある日、フィールド運営している某ロンマニアの方の元に「サバゲーフィールドを運営したいんだけど」って相談が舞い込んできたのである。そのロンマニアの方は自身もサバゲーマーなので、サバゲー文化を守る重要さ、フィールドをサバゲーマー目線で育てる事の重要さを説いたのであるが、その相談者は「いくら出資して、いくら収入が得られるのか」と終始カネの話ばかり。


 痺れを切らしたそのロンマニアの方は「サバゲーを知らない人には、サバゲーフィールドの運営はムリです」と釘を刺したのであるが、ソレに対する回答は「サバゲーに詳しい人を雇うので無問題」だそうである┐(´д`)┌誠に残念な話ではあるが、カネの匂いのするトコには、何時だってこの類のハイエナみたいなヤツが集まってくるモンなのである。でもニッポンが資本主義国家である以上、ビジネスチャンスは全ての人に対し平等でなければいけない。だからサバゲー自身が「変わりモンによるマニアックな趣味」から脱却して、文化的な趣味へとステップアップしていこうと思ったら、資本主義の洗礼はある意味避けて通れない試練なのである。果たしてサバゲーがこの過渡期をどう乗り切るのか、いちゲーマーとして見守っていきたい今日この頃であった。