アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SCARSICK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「うまくいっていない会社には、何よりも新規の開発や開拓がない」

By 本田宗一郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*走行会ならではの利点

 サーキットのライセンスを取ってしまえば、最早走行会には何の意義も無い。そう考えていた時期がワタクシにもあったのである(笑)が、今回参加してみて、改めて「走行会である意義は何か?」を少し分かってきた希ガスのである。まず先日も述べたように、同乗走行がある事である。ぶっちゃけた話、ライン取りとかタイムとかなら、他に色々方法があるのである。他人の動画をYouTubeで観るも良し、ゲームなどのシミュレーターで再現するも良しである。が、荷重移動のタイミングだとか、ブレーキングのやり方だとか、そういうのは直に乗って体感する以外に知る方法は無いのである。今回も同乗してもらって、改めて曲げるための荷重移動のコツが少し分かってきた希ガスのである。


 あともう一つは走行会の種類にもよるが、走ってる自分のクルマの写真が撮れる事である。コレばかりは誰かに撮ってもらわないと撮る事が出来ず、しかも撮るにはある程度の腕やセンスが必要だからである。今回幾つか写真が撮れたので、その一部を貼っていこうと思うのである:



とまぁ、こういった具合にである。特に今の時代、写真はファイル化する事により単なる自分だけの思い出以上の使い道を持つ事になってるので、こういった貴重な写真ファイルをゲットする事も出来るのである:

ワタクシだけで撮ろうとしても停車時にしか撮れず、あとどうしてもワタクシ特有のワンパターンさと機材のショボさとセンスの悪さが露呈してしまうのである(笑)こういう写真ファイルは色んな使い方が出来るので、今後有効活用していきたいと思うのである。


*全盛期の思い出

 さて、走行会そのものに関する話はコレでホントに終了である。そのまんま帰っても良かったのだけど、帰り際に面白いモンを見てきたのである。余り知られていない事であるが、ツインリンクもてぎってのはホンダの所有施設なのである。でもってココはただ単なるサーキット場ってだけじゃなく、ホンダによるモータースポーツの総合テーマパークだったりするのである。レース観るだけじゃなく、遊園地があって、ホテルがあって、キャンプ場があって、ショップやレストランがあって、そしてミュージアムがあるのである:

走行会の帰り際に【ホンダコレクションホール】なるトコへ寄って行ったのである。ワタクシは無粋なモンだから、今までは大概走り終わったら速攻で家に帰ってしまってたのである(笑)が、今回は時間が少しだけ出来たので、試しに寄って行こうと思ったワケである:


そのキッカケがこのポスターであり、丁度走行会の日がコレと重なっていたからである。何だかんだ言ってこういうのは嫌いじゃないんで、観に行こうと思ったワケである。




まずは一階のホールにあったコレである。ホンダの栄光がモータースポーツと革新的なアイディア、及びソコからのフィードバックから始まった事を、この5台が端的に表しているのである。



ホンダのF1参戦第一期を象徴するマシンである。当時まだ先進国じゃなかったニッポンのワケ分からんメーカーがF1に参戦する。この一行だけで、当時のホンダがどんだけ規格外だったかってのが分かるってモンである。


ご存じホンダF1参戦第二期の象徴、16戦15勝の圧倒的な記録を残した伝説のF1マシン、マクラーレンMP4/4である。ホンダエンジンの圧倒的な強さと、アイルトン・セナの圧倒的な人気加わって、ニッポンにおけるF1人気とホンダのモータースポーツはこの時代にピークを迎えたワケである。



ホンダF1参戦第三期の話をしたかったのであるが、何故だかワタクシの記憶が殆ど無いのである(笑)唯一記憶にあったのは、あの地球柄の広告の無いマシンだけ。まぁ何ちゅーか、レースに参加するからには勝たなきゃ誰の記憶にも残らないんだって話である(´・ω・`)



ホンダの展示会の筈なのに、何故だか展示されてる他所様のレーシングカーである。コレはル・マン24時間で惜しくも総合二位になった、土屋圭市片山右京&Sオーナーが駆ったトヨタTS020である。何ちゅーか、写真内のSオーナーの若さが時代を感じさせるのである(笑)




あとバイクも結構あったのであるが、残念ながらバイクはワタクシの管轄外なのでパスである(笑)




あとホンダは乗り物メーカーなのではなく、正確には「本田技研工業株式会社」という名称の総合機械メーカーなので、当然クルマやバイク以外にも色々やってるのである。ホンダのロゴが羽なのは「何時かは飛行機を作りたい」というホンダ創始者の夢が由来になってる事は有名な話である。


*あの頃のホンダは何処に

 という風に、ホンダファンなら全身の穴という穴から体液を激しく噴射させて喜びそうな展示が山ほどあったワケである(笑)機械属性のあるロンマニアの方は勿論の事、そうでない方も「ホンダが昔、夢のあるチャレンジを山ほどしてきた&悉く成功させてきたからこそ、今のホンダがある」って事はお分かり頂けたと思うのである。ワタクシはクルマ専門なので、どうしてもクルマの話になってしまうが:





昔のホンダのクルマって今見てもワクワクするし、子供心にも「大人になって免許取ったら、絶対ホンダのクルマを買うんだッ!」って思わせてくれるし、乗ったらクルマバカ一直線になる事請け合いナシなのは、今のホンダファンの根強い支持を見れば一目瞭然である。初代NSXに乗った人はきっと「フェラーリなんてクソ喰らえッ!俺は未来に生きてるんだッ!」っていうホンダ車オーナーとしての最上級の誇りを胸にしてたんだろうなって思うのである。ソレこそがホンダがホンダたる意義でありアイデンティティーだとワタクシは思うのである。


 そーすると益々「今のホンダは一体何なんだ(´;ω;`)あの頃のホンダを返せェェェェヽ(`Д´)ノ」って思いが強くなってしまうのである(笑)確かに昔のホンダ車よりも、今のホンダ車の方が断然走りは良いし、燃費も良いし、コスパだって抜群であろう。が、ワクワクさせてくれるモンが何も無いのである( ̄〜 ̄)良くも悪くも「フツーのクルマ」になっちゃって、やってる事は古いホンダファンに依存しながら過去の遺産を食い潰す事だけである。今はまだ、過去の強烈なイメージを胸に秘めてる人が働き盛りだから良いとしても、20年後30年後はどうするんだって話である。過去は確かに大事だけど、でもソレは未来へのかけ橋になっている時だけ。改めてそう思う今日この頃であった。