アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE MOURNING AFTER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「安全とは思い込みに過ぎない場合が多い。危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じぐらい危険なのだ」
By ヘレン・ケラー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*貿易立国ニッポン
 新コロが流行る前、毎年ニッポンにどんだけの数の人間が海外から入ってきてたのか、ロンマニアの皆様はご存知であろうか。答えは「年間3000万人ぐらい」である。つまり平均して、1日に約8万2000人である。でもってそん中には新型インフルエンザみたいな病気を持ってるヤツも大勢居ただろうけど、その人等が大勢入ってきた事で今まで緊急事態宣言が出された事があるであろうか。答えは当然「ノー」である。じゃあ新コロはエボラ出血熱やペストみたいにヤバい病気かと言われれば、答えは「新型インフルよりも少し危ない程度」である。

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 何だか東京五輪に関して「1万人の外国人がニッポンに入ってくる云々」で大騒ぎしてるけど、入国してくる人数的に大した事無い上に、全員新コロワクチン受けててPCRもやるんだから、ソコまでやっといて何が問題なんだって話である。てゆーか資源豊かで人口も少なくて第一次産業が中心なニュージーランドやオーストラリアと違って、今のニッポンは第三次産業がメインの貿易立国で観光立国なのである。ニッポンの将来を考えるならば、海外との往来を復活させる事は必須なのである。だから東京五輪は「開催できるできない」ではなく「開催できなきゃこの先色々問題」なのである。

*危険と共に生きる
 ワタクシが言うまでもないと思うが、ワクチンの役目は「全く感染しない事」ではなく「感染し難くなる&感染しても重症化し難くする事」である。だから新コロワクチンをニッポン国民全員に打てたとしても、インフルエンザ同様に新コロ感染者は今後も出るだろうし、重症化する人も出てくるであろう。何処ぞのアホ野党政党が掲げるゼロ新コロなんぞ夢また夢だし、インフルエンザと同等になればソレで勝利と言えるであろう。そうなれば新コロも旧コロと同じ扱いになり、やがて”ただのコロ”と化すであろう。新コロで騒ぐ前に、まず旧コロを学ぶべきである。

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 無論新コロワクチンが一通りニッポン国民に回った後も暫くは様子見る必要があるので、その時までは十分な注意(三密避け&マスク&手洗い)が必要である。逆に言えばソコだけ注意すれば、リスクファクターの無い人は普段通りの生活や余暇を楽しんでおkである。多分ソレぐらいで、危険性はインフルか交通事故と同じぐらいになる筈である。コレまた炎上しそうな言い方でああるが、コレで感染したら「運が悪かったしゃーない」ってトコである(笑)新コロに限った話ではないが、人間が社会で生きていく以上、他人に危険を及ぼす可能性がある事は多少なりとやってるモンなのである。

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 例えばクルマ運転してれば事故を起こしてしまう事もあるし、事故に巻き込まれる事だってあるのである。電気やガスといった危ないモンを扱う仕事をしてる場合も同様である。駅の階段で他人にぶつかって他人が転げ落ちる事もあるし、自分がぶつかられて転げ落ちちゃう事だってあるのである。じゃあソレを完璧に防げるかと言われたらノーだし、ソレ無しで生きてけるかと言われたらノーである。互いに必要十分に気を付け合って、ソレで事故が起こっちゃったら運が悪かった仕方がない。新コロも同じようなモンだとワタクシは思うのである。

社会保障を学ぼう
 こういう事書くと「経済よりも人命の方が大事だろうがッ!」って言われそうだけど、ソレに対しワタクシは「人命が大事だからこその経済だッ!」と答える次第である(笑)社会保障の基礎をちゃんと学んでれば分かると思うが、病院も救急車もタダでは動かんのである。何故ニッポンが世界有数の公共医療サービスを維持できるかって、税金からの社会保障費があってこそである。そう、経済を回さずにいるって事は、その社会保障費を減らしていくって事なのである。経済が止まってれば止まってるほど立て直しが困難になり、回り回って社会保障にダメージを与えるのである。

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 その結果どうなるって、医療費が上がってしまうか、或いは医療サービスのレベルが下がってしまうのである。国民皆保険制度が無くなって有料選択制になったり、救急車呼んだら一回1英世だとか、盲腸の手術で100諭吉だとか、極端な話そうなってしまう可能性もあるのである。そう、必要以上に自粛して経済を止めるって事は、ソレ即ち弱者を苦しめる事になるのである。100:0の完璧な答えなんて世の中には存在せず、出来る事は51:49の選択肢を選び、51をどうすれば52に出来るのかを考える事。理想は積み重ねられた現実の先にある事を再確認した今日この頃であった。

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