アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

JUGGERNAUT: ALPHA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「目の前のことに全力投球して、あとは不思議な偶然に身を任せてみてください。自分の人生を映画みたいに楽しめるようになります」
By 本田健

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*GTアカデミーの思ひ出
 今はもう過去の思い出となってしまったが、かつて2008年~2016年までGTアカデミーといって「ゲーマー達をリアルレーサーにする」という夢のようなプロジェクトがあったのである。ルーカス・オルドネスヤン・マーデンボローといったリアルレーシングドライバーがソコから生まれ、毎年開催されるソレをリアルタイムでワクワクしながら観てたモンである:
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残念ながら2016年を最後に開催されなくなってしまったが。でも「トップゲーマーはリアルレーサーになれる」という事を証明した今、その使命は果たされたと言って良いのである。GTアカデミーは開催されなくなったが、レースゲームのeスポーツ化が定着して、プロゲーマーからプロレーサーに移行する例も世界中で増えてるので、言い換えれば「態々開催しなくても世界の至るトコで行われてるから無問題」って事であろう。

 開催されなくなったのは残念であるが、でもその間レースゲームのeスポーツとしての定着は喜ぶべき事である。コロ19禍やウクライナ紛争で経済が厳しくなって若い子が益々クルマ乗れなくなった今、モタスポに於けるeスポーツの果たす役割は益々大きくなってるからである。何故今この話をしたかって:

そのGTアカデミーの映画を観に行ったからである(笑)普段ロクに映画観ないワタクシであるが、GTアカデミーが題材とあらば観ないワケにはいかなかったからである(爆)

ポップコーンもコーラも量はガッツリ用意してあるので、何があっても安心である(笑)当初「グランツーリスモを実写化する」と聞いて「どう映画化するんだよコレを(;´Д`)」と思ったけど、意外と何とかなったモンである。

*リアルとフィクションの乖離
 さて【肝心の映画】であるが主人公はヤン・マーデンボローなのである。ヤンが主役なのであるが、史実通りの話ではなく、同じ名前の人物の別のストーリーなのである。分かり易く言うと「キン肉マン」におけるラーメンマンと「闘将!!拉麵男」におけるラーメンマンと同じようなモンである(笑)実際のヤン(以後リアルヤン)がGTアカデミー優勝したのは2012年であるが、映画でのヤン(以後映画ヤン)の設定は2023年になっており、だから色んなトコ(登場するクルマなど)がチグハグになってしまってるのである。まぁこの映画観る人の大半が「GTアカデミー?何ソレ美味いの?」だから、仕方ないっちゃ仕方ないであろう。

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 ワタクシはリアルタイムで観てきたのに加え、R35オーナーだった事もあって、この映画に用いられたクルマや演出が如何にメチャクチャだったかが良く分かるのである('A`)ただ何ちゅーか、そんな事を気にしてボロクソ文句を言ったら「コレだからオタクは救い様が無い┐(´∀`)┌」って言われてしまう事であろう(笑)ンなモンはジョン・ウィックの映画で「何故おあつらえ向きに敵がワラワラ出てきて、ワンパターンにジョンに無双されるんだ?」って言ってるのと同じであり、一番大事な「コレは一般的な人向けの映画である」って事を忘れてはならないのである。

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 こっちがリアルヤンが実際に優勝した時&実際にレースやってた時の動画である。実はリアルヤンは映画にも出てて、映画ヤンのスタントドライバーをやってたのである。本人役のスタントを本人がやるというワケ分からん事になってるが(笑)映画そのものは「単純に映画としては面白かった」ってトコである。映画ヤンは一部リアルヤンと設定を同じにしてある(好きな音楽、家族構成、実際に起こった事故など)が基本的に別モンであり、分かり易く言えばプロレススーパースター列伝みたいなモンである(爆)まぁ昔の思い出に浸れたって事で、ワタクシとしては満足である。

*eモタスポのパイオニア
 ワタクシが思うに、グランツーリスモ(以後GT)シリーズが偉大な理由ってのは、トータル売上でもゲームの出来でもなく、GTシリーズがレースシミュレーターによるeスポーツ、及びゲーマーをレーサーにする試みのパイオニアだという点である。GTシリーズが無かったらレースゲームはレースゲームのままだっただろうし、今のようになるまであと20~30年はかかってたであろう。今となってはGTよりも良く出来たレースシミュは数多くあるが、ソレでもGTのパイオニアとしての価値は今後も失われないと思ってるのである。

 ルイス・ハミルトンも「今のF1ドライバーはカネ持ちのボンボンばっか」と言っていたが、ソレに風穴を開けられる存在がコレだと思うのである。ただ最近はレースシミュのインフラ設備にかかるカネも年々増えてるので、安上がりと言えないのも実情であるが(^_^;)

パンフレットを買うのは映画観た後、コレはお約束かつ鉄則である。ちゅーのもパンフにはネタバレが書いてる場合が多いので、観る前に買うとうっかりソレを読んでしまうからである。ワタクシはターミネーター3の時ソレをやらかしてしまい、お陰でラストのドンデン返しのインパクトが薄れてしまったのである(笑)

あと何故だか知らんが、GTとは縁も所縁もロクに無い筈のドリキンのインタビューもあったりするのである(^_^;)ドリキンがココまでチヤホヤされるのも、やはりドリフト普及のパイオニアだった事がデカいと思うのである。実績や実力もだけど、パイオニアである事はずっと重要であると実感させられた今日この頃であった。.