何は原因かといえば、一つは目的が違うことにあるだろう。今回集まったゲーマーの中には、いわゆる"コスプレ系"の方が多かった。やたらと特定の部隊（殆どが米軍特殊部隊）を意識して装備や銃器をリアルに再現しているのだが、その殆どを有効に使いこなしていない。
現職の方々（特に特殊部隊と呼ばれる方々）の装備というものは基本的に生死を賭けた戦場で使うものであり、それぞれの装備には必ずと言って良いほど重要な意味があってこそ付いているのだが、今回来られた方々にはそれが理解出来ていない様に見える。大事なものがトンチンカンな場所についていたり、カッコはリアルでも銃の構え方や体捌きが素人丸出しだったりする。
こういう人たちが全てそうだとは断言できないが、大抵ゲームの内容に興味が無い。「勝つこと」ではなく「戦うこと」自体が目的となっている。だから戦いといってもただ突っ込んでばら撒くだけ。関心は専ら仲間と装備や銃について駄弁ったり、皆で写真を取り合うことにゲーム以上に熱中する。よーするに、自分に酔っている、お互いに酔い合っているだけなのである。
クラブ活動で言うと「部活」と「サークル」の違いみたいなものである。この二つはやっていることは同じでも目的は違う。スポーツならこういった人々を住み分けさせる事により解決させているが、サバゲーではそうは行かない。部活的に勝つ事を目的としている人と、ただコスプレすることだけが目的の人が同じ舞台に立ったら混乱するだけだ。これを解決しない限り、本当の意味で「ゲーマー」と「コスプレイヤー」の互いの繁栄には繋がらないだろう、と思う今日この頃であった。
