アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RELIXIV

 そろそろ引越しの事を考えなければいけなくなってきた、4月には新天地での仕事始めである。今度こそ本当に上手く行くといいのだが、まぁやるっきゃない。こんな不安を打ち明けても「上手く行くまで何度でも頑張りなさい」「今度は一生懸命やりなさい」といった答えしか返ってこない。だ・か・ら・もっと具体的に説明してくれっちゅーの。根性論、精神論で何とかなるんだったら、世界はカール・マルクスジャン・ポール・サルトルも必要としない。

 数日前、こんな事を言ったら「人の好意を馬鹿にしてはいけない、その背景に悪意は無いのだから」と言われてしまった。あえて反論させて頂くとしたら十字軍と同じようなものである。聖書の言葉に真実かもしれないが、それを好む好まないに関らず剣をもって押し付けるのは果たして真実なのだろうか、ワタクシは「ノー」であると思う。「たとえ一人を除いて世界中の人間がそれに賛成したとしても、反対した一人にその考えを押し付けることは出来ない」近代民主主義の祖、ジョン・ステュアート・ミルの言葉である。

 こんな事を言うと再度「ジョン・ステュアート・ミルカール・マルクスジャン・ポール・サルトルも西洋人だ。我々は東洋人である、東洋人には東洋人の思想がある」と再反論されてしまいそうなのでもう止めにしよう。いやマジで。サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」ではないが思想のバックボーンが違うもの同士論議しても平行線論議が続くだけである。ただでさえゴタゴタが多いのにこれ以上は勘弁して欲しいものである。

 というわけで、強引に話を引越しに戻す。今回の引越し先もまたワンルームマンション。いい加減"ワンルームマンションが似合う男"は卒業したいものである。以前、出張した時は独りでも、2年後3人家族になって大学に帰ってきた先輩医師がいた、流石に三人は拙いものがあるので、帰るときは二人で・・・・・と行きたい所だが、生憎相手が現れそうに無い。

 医師の結婚相手として、多い順から看護士、事務方、女医、研究生となる。仕事が忙しくて病院の外に中々出られないから、相手はどうしても"同業者"に限られてしまう。その中でも特に看護士と結婚するパターンが最も多い。「お前はどーなんだ?」と聞かれればどうしても二の足を踏んでしまうんですよねぇ。ワタクシの近辺には、看護士と結婚して上手く行った人がいないもので、ハイ。

 あとワタクシに合う人がいないというのが一番の理由である。ワタクシの性格上、相手に合わせて自分を変えるのは無理な話である。すると同じ様な人を探すしかないのだが、これがなかなかいない。てゆーか、見たことが無い。ワタクシと同じオーラを発する男なら何人も知り合ったが女性は独りもいない。ワタクシに普通の生き方は出来ないのかな〜〜〜とちょっと世捨て人に浸ってしまう今日この頃であった。