アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ENEMY OF THE MUSIC BUSINESS

 今日も晴れである、快晴である、1stコールで病棟の中に篭って、家に帰ってまた部屋に篭るのが悲しくなるぐらいの日本晴れである(憂)今日もやっぱり茅ヶ崎から出れない。んでもって、何時コールが来るか分からないと来たもんだ。おちおちノンビリしてもいられない。おまけにゲームを予定している8日の雲行きもまだ怪しいと来たもんだ。

 今日もまたゴールデンウィーク、新しい本の発売も無い。仕方が無いので「ブックオフ」にでも行って中古CD、古本を漁る:

Trash

Trash

 アリス・クーパーの1989年発表のアルバム。ワタクシが中坊の頃とことん聞き込んだアルバムである。アリス・クーパーは何枚か聞いたが、ワタクシの中では未だにコレが最高傑作である。もう16年前の作品だというのに、1曲目の「Poison」のイントロが流れてきただけでアドレナリン全開、アルバム聞き終わる頃には副腎皮質が枯渇モンである。いやはや、東京の「ブックオフ」で見つからなかったものがここで見つかるとは収穫大である。

 ドサクサに紛れて、こんなモンまで買ってしまった:

Welcome to Hell

Welcome to Hell

 まさかヴェノムまで手に入ろうとは、茅ヶ崎恐るべし。伊達にサザンを輩出しただけではない(意味不明)。俗に言うブラックメタルスラッシュメタルデスメタルの始祖と呼ばれているヴェノム。このバンドが無かったら今のエクストリームミュージックは無かったであろうとされる伝説のバンド(今もしぶとく活動しているが^_^;)である。何故それほどの影響力がありながら、同じ時代に活躍していたスレイヤーやメタリカのようにメジャーになれなかったのであろうか?その疑問を解くためにCDのスイッチを入れると・・・

 ・・・・・え、え、え、演奏がヘタ過ぎるorzリズム感ゼロのドラム、ワンパターンなベース、素っ頓狂なリフを刻むギター、ボキャ貧な歌詞にセンスの無いヴォーカル。それらが見事なまでにこんがらがって、この上ない不協和音を生み出している。1stアルバムの演奏はどのバンドも大抵ヘタなのだが、これは流石にヘタ過ぎる。

 スレイヤーもメタリカメガデスも1stアルバムは確かに音も汚くて演奏もヘタだった。でも良く考えてみれば、彼らは全員ヘタながらも、どこか現在の彼らに繋がるような内に秘めたる才能の欠片みたいなものがチラホラ見えていたが、ヴェノムにはそれが全くと言って良いほど無い。これでは大きくなれないはずである。

 いや逆に言うと、ここまで徹底してやられると逆に「天晴れ」ってな事になるのであろう。確かにニューウェイヴ全盛期の"紳士の国"イギリスで、あのカッコ(文章末のソレ^_^;)で貧弱なボキャブラリーで悪魔崇拝をド下手な演奏でプレイする事にある意味カルチャーショックだったのであろう。かつてのラモーンズがそうであったように、「これだけの演奏しか出来なくても、ここまでやれるんだ」と勇気付けられた連中が今のエクストリームミュージックシーンを作り上げているのであろう。やっぱり音楽はムズカシイ(-_-;)"師匠"と違って音楽の世界に足を踏み入れなくて良かったと思う今日この頃であった。