アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE NEW AMERICA

 我が母校の我が部活、長崎大学医学部ボート部(漕艇部)が、九州朝日レガッタで優勝した。非常にめでたい話である。ワタクシが現役の頃は、この大会は決勝進出できれば目的達成、みたいな所があったのだが、メインのシェルフォア戦で優勝とは何とも素晴らしい。時代は確実に我々(とは言っても、ワタクシはもう引退したから"彼等"と言うべきであろうか)の方に傾きつつある。昨年は西医体準優勝という素晴らしい成績を残しただけに、今年は優勝を期待したい。

 ボートかぁ、かれこれ5年以上も乗っていない。ワタクシ一人で東京へ出てしまい、多くの先輩、後輩、同学年の連中と離れ離れになって、音信不通になって早4年。また長崎に戻りたいものだが、仕事の事、病気の事、プライベートの事など色々ありすぎてなかなか戻れない。戻ったら間違いなくこの事をまず聞かれる。今のワタクシにはそれを笑って答えられる程の心の余裕がまだ無い。

 こんな事言ってしまうとあのヘタレニートと同じになってしまうのだが、あともう少し時間が欲しい。仕事に、病気に、自分自身に、全てにケリがついたらまた長崎に行こうと思う。その時は今までの事を「いやぁ、色々あったんよ。でもまぁ、これも人生だけん」と言いながら皆と談話できるだろうと思う。ただ今は何も話せない。話したら何を言い出すか自分でも解らなくなる。

 しかしながら、どんな形でも良いから、もう一度ボートに乗りたいものだ。そうすれば何かもう一度ボート部の皆に会える、そんな気がしてならない。とは言っても悲しきかなマイナースポーツ、大学ですらやっているところが少ないのに、ましてや一般のクラブなど無いに等しい。やる場所も無ければ、艇も無い。はてさてどうしたものやら。

 でもまぁ、それでも楽観的なワタクシがいるのが不思議なものである。いろんな意味で狭くなりつつある今の世界、ましてや医学ボートなどとてつもなく小さな世界である。今の道を行く限り、ボートの事を忘れない限り、いつかどこかでまた会える、そしてまた一緒に漕げる。しかし良く考えてみれば、今の仕事やりながらサバゲーやその他諸々の趣味もこなして、尚且つボートをやる余裕などあるのだろうか?と考えさせられる今日この頃であった。