ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「貧困は人生という海の砂州であり、富は岸壁である。幸福な人々は、その間をすり抜けて船を操っていく」
By カール・ルートヴィヒ・ベルネ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*久しぶりじゃない16年ぶり
つい先日、大坊時代のボート(漕艇)部の後輩に久しぶりに出会って、メシ食いに行ったのである。何せ卒業してから既に16年ぐらい経ってるから、久しぶり感が物凄い・・・筈だったのであるが、結果はサブタイにある通りである(笑)間違いなくリアルで会うのは16年振りなんだけど、まるで1年6か月ぶりな気分だったのである(^_^;)何故そうなるかって、Facebookで繋がってたからである。その後輩が今何処に住んでて何処に勤務してるかを知ってたし、家族構成も知ってたし、プライベートもある程度分かってたから会話にも困らないし、実際に顔を合わす前にFacebook経由で何度かメッセージを交わしていた→つまり間接的にだけど、実はちょくちょくお互いを知っていたのである。だから出会った時にもどういうノリで会話すれば良いのか、互いに予め分かっていたのである。
肝心の何を話したかについては流石にプライベート云々がある&ワタクシのソレは相当エグいので、残念ながら割愛させて頂く所存である(笑)ただ後輩も精神科医とあって発達障害云々についてはワタクシ以上のプロなので、非常に有意義な話が出来た事だけは伝えておくとしよう。何処まで役に立つかは分からんが、ワタクシの提供したネタが後輩の患者さんの為になる&後輩のキャリア向上に役立つ事を願うばかりである。ワタクシ?ワタクシは当事者であり医師だけど、残念ながらそっち関係のプロではないので、後輩から得た有意義な話を役立たせられるかはハッキリ言って難しいのである(爆)魚を与えれば3日生きていけるけど、魚の獲り方を教えれば一生食っていける。改めてそう思う次第である。
*漕艇のススメ
多分多くのロンマニアの皆様、特にリアルでワタクシに出会った事のある人ならば、恐らく上記の「大坊時代のボート(漕艇)部の後輩」というキーワードが引っかかったはずである。そう、大坊時代、ワタクシはボート部所属だったのである。何ちゅーか「ローマ法王がカワサキZZR1400に跨って湾岸を300kmオーバーで爆走していた」ってぐらい信用できん話だろうけど、残念ながらマジである(笑)まぁ選手としては下っ端も良いトコだけど、無事引退までやりきれた事だけは満足してる次第である。でも今考えても、ワタクシみたいなバリバリのアスペルガー野郎が、なぜ体育会系の最右翼と言っても過言じゃなかったボート部でずっとやっていけたのか、未だ以って大きな謎である(笑)
まぁぶっちゃけた話、ボートという競技そのものは嫌いじゃなかったのである。今だから話せる事だけど、ワタクシがボートに興味持ったのも、ボートという乗り物に発達障害的な意味で興味を抱いてたからである(笑)ただ残念な事に、ワタクシがアスペであるが故に、合宿とかでの集団生活や、度々行われる飲み会だとかに強いストレスを感じていて、今思えば練習よりもそっちの方がきつかったのである(^_^;)何せ上記の「上級性も下級生も、実は色々と仲が悪かった」って話を聞いて、ワタクシは全くソレに気付かず「みんな仲良くやってんな〜( ̄∇ ̄)」ってマジで思ってたのだから、ワタクシのコミュ力の低さが窺い知れるってモンである(爆)ただ楽しい事も沢山あったって事は、間違いなく言える事である。
ワタクシがボート部に興味を持ったのがボートという乗り物が気に入ったのもそうだけど、実はやってる事にも強い興味を持ったのも事実である。ボート部を引退して、そして発達障害という概念を突き詰めて考えてみた今、ワタクシはある事に気付いたのである。ソレは「ボートほど発達障害当事者に向いてるスポーツはない」という事である(笑)何故そう思うかというと:
- ボートは発達障害者が好む「規則正しく動くモノ」であるという事
- 自発的に複雑に考える必要が無い。コックス(舵手)の指示、及び前の漕手の動きに合わせるだけで良い
- クルーという形*1は取るけど、基本的に自分の事だけやればいい
- やる事も基本的に反復動作であり、発達当事者が苦手とする咄嗟の判断や他者とのシンクロは必要ない
- 発達当事者によくある過集中が、ボートという競技においてはマイナスにならない
という風に、正に発達向けのスポーツと言えるのである(笑)コレがもしラグビーとかだったら、自分以外の29人に加え作戦の事まで考えなきゃいけないから、間違いなく脳ミソがパンクする事であろう(笑)ラグビーとかだと咄嗟の状況に即座に最適の選択をする能力、言うならば「ラグビー脳」が必要になるけど、ボートは競技の性質上「ボート脳」なるモンはないのである(爆)このブログをキッカケにして発達当事者のボート部への入部が増える事があれば、元ボート部員冥利に尽きるってモンである(核爆)
*我が漕艇人生に一片の悔い無し
まぁ確かに選手としてはダメな方だったし、部活のキモである人間関係の構築も上手く出来なかったけど、ただ一つだけ間違いなく言える事があるのである。ソレは「ボート部に入部した事に関して、後悔した事は何一つ無い」という事である。人間関係は築けなかったけど人間関係に必要なモンは学べたし、結果は出なかったけど「明確な目的と正しい方法を用いれば、出来ない事もやがて出来るようになる」って事を身を以って知ったし、数は少ないけど良い人間関係も築く事が出来たからである。もし入部しなかったら、ソレ等を別の方法で手に入れる事はほぼ不可能だったからである。まぁ失敗も山ほどあったし、その中の幾つかはフラッシュバックしてきたりするけど(笑)まぁトータルで見ればソレはソレで良かったのである。
このブログをワタクシの所属してたボート部の後輩が読んでるかどうかは定かではないが、もし読んでいたらお願いしたい事があるのである。ソレは「もしも今後、発達障害な新入生が居たら、可能な限りで良いからボート部に迎え入れて欲しい」という事である。確かに発達持ちは性格的にアレだし、かく言うワタクシも現役時代は相当なアレだったから色々大変なのは分かるが(笑)出来る限りで良いので迎え入れて欲しいのである。あと我が母校の医学部を受験したいロンマニアの方がもし居たとしたら、その時は「OBのロンさんから色々聞きました(* ̄∇ ̄*)」と言えば色々捗る事であろう(爆)ワタクシが言うと説得力が無くなるのがアレであるが、ボートは素晴らしいスポーツである。ソレだけは胸を張って言える今日この頃であった。