アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

VANQUISH IN VENGEANCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「言うべき事は、言うべき時に言い切っておく事だ。それでこそ人生の歴史が出来る」

By リベロ・マッツア


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ソレ言っちゃおしめぇよ

 言葉ってモンは不公平である。全く同じ事を言ってたとしても、時と場所と場合と発言者で捉え方が全く変わってしまうからである。この間のバージニア州シャーロッツビルに関しての【トランプの”どっちもどっち”発言が波紋を呼んだ】が典型的なソレである。極右連中のデモにカウンターデモを、しかも無許可でかますなんて、言うならばヤクザの事務所に石を投げ込むようなモンである。そんな事すりゃ、いきり立ったバカが暴発する可能性が高い事だなんて、ちょっと考えれば分かる事である。

だから「双方に責任がある」って言ったトランプは、何も間違っちゃいないとワタクシは考えるのである。が、発言者がトランプだったという事と、アメリカ社会が分断してる上に余裕が無くなってしまってる事から、トランプのが悪者にされてしまってるのである┐(´д`)┌今のニッポンも似たような感じになってきたけど、正しい事ならば無許可デモして良い、弱い側の罪なら見逃されるべしだと考えてたら、法治も民主もへったくれも無いのである。


 君の意見に賛成できないが、君が意見を述べる権利は死んでも守る。たとえ1人を除いて全員が賛成したとしても、反対した1人に意見を押し付ける事はできない。前者はヴォルテールの、後者はジョン・スチュワート・ミルの有名な言葉であり、言論の自由と民主主義を語る上で決して欠かす事の出来ない要素である。そう、民主主義や言論の自由ってシロモノは100%美しいモンではなく、自由の代償として悪側にもソレを与えてしまうことになるのである。本来ならそう言う声が出て来てもおかしくないのであるが、ところが今のアメリカ社会は【ソレと反対の方向に傾いてしまってる】のである。昔のアメリカだったらシッカリ議論してたトコだったんだけど、臭いモンに蓋するなんてアメリカらしくないのである( ̄〜 ̄)


*電気仕掛けのパンプキン

 こういう考え方の何が問題かって、ほっといたら正義による全体主義になってしまうからである。正義って聞こえは良いかも知れないけど、実は一人一人違うソレを持っている明確な定義の無い主観的なモンなのである。明確な定義の無い主観的なモンなんだけど、各々がソレを絶対的なモンだと信じて疑わない。だから異論反論というモンは常に必要であり、異論反論を言う権利は保証されてなきゃならないのである。自分の信じてる正義が他人にとっては悪であるなんて事は、古今東西よくある事なのである。さて話は変わって、と:

Motor Fan illustrated Vol.131

Motor Fan illustrated Vol.131

社会問題ネタは肩が凝るので、凝り解しである(笑)70年前は2速しかなかったトルコンATが今や10速にまでなってしまうぐらいトランスミッションの技術は進化したのに、未だATはステップ式なのかDCTなのかCVTなのか決定打が見つからず、その反面昔ながらのオーソドックスなMTは未だ健在であり、今後も生き残る事が確実視されているのである。でもって今後はEVも増えてくるだろうから、益々以ってトランスミッションの世界は今後更に混迷としていく事であろう。何ちゅーか、やっぱクルマの技術って面白いのである。


このマンガもう少し評価されても良いんじゃないかと思うのだが、やっぱ小難しく政治や社会を語るマンガってのは、どーしてもウケが悪くなるようである( ̄〜 ̄)何tちゅーか最近のマンガは露骨に子供騙しか露骨にオタク受けを狙ってるかな作品ばっかで、ガチで中身で勝負する作品が激減してるのである。まぁこの年になって未だマンガ読んでる方もどうかと思うが、ソレは割愛って事で(笑)


*平等が嫌いな現代人

 また話は戻ってしまうが、何故トランプが叩かれたかを色々考えてみたのである。口が悪いから、典型的ないじめっ子キャラだから、富裕層出身だから、大統領としてぶっちゃけ無能だから等々あるが、今回のは「トランプが平等だったから」じゃないかなと思うのである。アメリカ社会は何故ココまでの格差社会になってしまったのか?答えは「平等過ぎたから」である。全ての人に平等にチャンスが与えられたら、ガチで才能のある人間や、家が金持ちだからインフラを整えられたヤツのが有利になるに決まってるのである。でもって残念な事に、知能やルックスや財産って遺伝するのである。だから勝ち組は勝ち組と結婚して勝ち組候補を生んで、その勝ち組候補が更に有利に競争を勝ち上がる。ソレを繰り返した結果が、今の格差社会なのである。


 そう、平等は良い事なんだけど、必ずしも好意的に捉えられるとは限らないのである。トランプは正にその平等によって今の地位を築いた人間だから、物事を平等に考えてしまうのである。でも今や圧倒的多数になってしまった負け組のアメリカ国民が望むのは”平等”ではなく”正義”なのである:

イラストにするとこんな感じである。だから人々は不平等だと分かっていても極右側に全部の罪をおっ被せたし、平等であったトランプを叩いたのである。でもって格差社会が深まってしまった今、その”正義”を求める側の方が圧倒的多数派になってしまったが故に、権力者達も余計な事が言えなくなってしまってるって感じである。まぁ政治の話は古今東西ウケが悪いって相場が決まっているので(笑)さっさと〆るに限る今日この頃であった。