アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SPEAK OF THE DEAD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「未熟な者は眼でものをみずに、感情でものごとを判断する。好きなものの中からは美点だけを剔りだし、嫌いなものからは欠点だけを探しだす」
By 山岡荘八

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*さぁ皆でサヨクろう
 20歳になるまでにサヨクらないヤツはアホだけど、20歳過ぎて未だサヨクってるヤツはソレ以上のアホ。コレは「イギリス歴代最高の宰相」と名高いウィンストン・チャーチルの言葉である。ガキの頃は理想や正義を懸命に純粋に追いかけるモンだけど、大人になっていくにつれて社会に揉まれる機会が増えて現実と理不尽を理解するようになり、妥協と融和を以って現実問題に挑むべしという意味である。そう、社会で生きていく以上は様々な人間との遣り取りが絶対不可欠なのであり、そして人は各々が各々の理想と正義を持っていて、時として自身が持つソレと相反したりもするのだから、生きてく上で社会性や柔軟性は欠かせないのである。


知ってるつもり?!  ウィンストン・チャーチル

 でもソレはチャーチルの時代にはネットが無く、何をするにもフェイス・トゥ・フェイスの付き合いが欠かせない時代だったからじゃないかと思うのである。チャーチルの時代から80年、今は大インターネット時代である。イヤなヤツと顔合わせなくても生活に必要なモンは全部ネットで得られるし、どんなにクソみたいな主義主張でも世界中を探せば必ず仲間が居るから孤独感も感じない。つまりチャーチルの時代では必要不可欠だった世渡りの処世術を身に付けなくとも、最低限生きていく上では問題無くなってしまってるのである。その結果どうなるかって、社会に揉まれて角が取れ熟していく筈の未熟で粗野な思想が、歪なまま肥大化してしまうのである。

*世界的なサヨクブーム到来?!
 何故急にこんな話し始めたかって、今から二週間後に【バイデンが新大統領に就任する】からである。選挙結果そのものに対してはアメリカ国民の民意を尊重して文句は言わないが、唯一ワタクシが心配してるのは、この勝利にアメリカのサヨクが勝利の味を占めてしまう事がである。でもって音楽でも映画でもそうだけど、アメリカで流行ったモンは全世界に普及してしまうのである。でもってBLMからの病的なポリコレ波がニッポンにまで波及すると考えたら、ソレこそ頭が痛くなるのである( ̄~ ̄)何故そうなったかって、やっぱ上記にあるような「ネット社会で肥大した未熟で粗野なサヨク思想」が今のアメリカの超格差社会に結び付いてしまったからだと思うのである。


バイデン次期大統領就任へ トランプ氏、敗北宣言は?(キーワードで振り返る1週間)

 ワタクシは前々から言ってるけど、格差ってのは不平等だからこそ生まれるのではなく、平等過ぎるからこそ生まれるのである。競争や機会が平等であればあるほど優れたモンや良いモンに人や買い手は集中するし、当然だけど競争に負けたヤツは何も得られないのである。そしてネット時代になって、ありとあらゆるモンが省力化合理化グローバル化できるようになると、需要と富の集中は更に強くなってくのである。その結果、40年前には60%近く居た中間層が今じゃ40%まで落ちていて、上位1%が持つ資産が下位90%が持つ全資産よりも多く、アメリカ人の半分が年収27000ワシントン(約280諭吉)以下というシャレにならない状況になってるのである( ̄Д ̄;)


NHK BS世界のドキュメンタリ 「貧困へのスパイラル アメリカ格差社会の実態」(前編)

 ンで、この状況が上記の「ネット社会で肥大した未熟で粗野なサヨク思想」と結びつくとどうなるかって、その答えの一つがBLMである。合法かつ公平(一応)なやり方で富や力を得ていて、尚且つカネで法や武力を得られる相手を倒そうと思ったら、ポリコレに走るっきゃないのである。ポリコレという反論困難な題材を、弱者というコレまた反論困難な人間が訴えかける。その活動にルサンチマンを抱えた第三者が便乗してムーブメントを作り上げて、ソコにマスブランド的な企業が乗っかってきて、票が欲しい政治家がソコに乗っかってきて、結果バイデンが当選したのである。新コロ禍が無くてBLM起こらなかったら、トランプが地滑り的に勝ったんじゃないかと今でもワタクシは思うのである。

*さようならアメリカンドリーム、こんにちわ社会民主主義
 でもってバイデンの就任で確実に言える事は「アメリカンドリーム\(^o^)/オワタ」という事である。アメリカンドリームが何故成り立つかって、貧しい人等がクソみたいな環境から抜け出すために必死こいて成り上がろうと努力するからである。でも今は貧困者向けのインフラが充実してきたお陰で貧しくとも野垂れ死ぬ事が無くなり、そして今回ポリコレ勢の大勝利によって貧しいアメリカ人が「必死こいてのし上がらなくても、デモって貧困インフラの向上を訴えれば楽に暮らせるじゃん( ̄∇ ̄)」って事が分かってしまい、そして大統領だけでなく上院下院ともに民主党だから、今後ガッツリばら撒かれる事が必至だからである。そうなったら、アメリカンドリーム志望者が激減する事請け合いナシである。


トランプ氏が選挙について言及:「アメリカン・ドリーム」と「社会主義地獄」間の選択

 まぁコレはアメリカに限った話ではなく、その手のインフラが充実した先進国に共通して起こってる事である。欧州は既にそうなっててガチ階級社会の突入してて、アメリカはギリギリ踏み止まってたけど、今回のバイデン勝利&トリプルブルー*1で中間層は更に減って、欧州みたいな一部のエリート層&多数の貧困層にクッキリ分かれる階級社会に本格移行してくんじゃないかとも思うのである。アメリカンドリームのキモは層の分厚さによるトップ層の質の高さであり、層が薄くなればトップ層の質も落ちるのは当然の話である。サヨク思想がもたらすのは皆が平等で幸せな社会ではなく、ガチの階級社会。歴史が正しかった事を改めて実感した今日この頃であった。

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*1:大統領・上院・下院の3つ全てを民主党で押さえてしまう事、逆はトリプルレッド