アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ENIGMA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「チャンスが目の前に現れた時にこれを掴む人間は、十中八九成功する。不慮の事故を乗り越えて、自力で自分のチャンスを作り出す人間は、百パーセント成功する」
By デール・カーネギー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ハングリー精神のススメ
 アメリカが何故ココまで成功できたか&バブル期までのニッポンとつい最近までの中国が何故ココまで成功できたか、理由は色々あるだろうけど、ワタクシは「社会の上から下に至るまでダイナミズムがあったから」と答える次第である。下の人々が「俺もワンチャン掴めれば上に登れるッ!」って気合を入れてチャレンジしまくるからこそ激しい競争が生まれ、ソコを勝ち上がった凄まじい才能が誕生するのである:

本田宗一郎 ー挑戦と成功ー
ニッポンだとホンダ&本田宗一郎がソレである。デカいチャンスがあるからこそ才能のある人間が切磋琢磨し合う事となり、その激しい競争の中でダイアモンドの原石が磨かれて立派なダイアモンドになるのである。確かに競争社会には少なからぬデメリットがあるが、ダイナミズムがもたらすメリットはソレを遥かに上回るのである。競争しなくなったホンダがどうなったかと言えば('A`)・・・この話は限が無いのでやめておくとしようジャマイカ(笑)

 そう、ハングリー精神があるからこそ状況を打破するために様々なチャレンジが成されるのであり、ソレが時としてとてつもない革新的なモンを生み出す事すらもあるのである。経済産業だけでなく、文化でも政治でもスポーツでも音楽でもそうである。ヒップホップが何故ココまで栄えたって、貧困から抜け出すためである。激しい競争の中からとてつもないスターが生まれ、そのスターに憧れてフォロワー達が更に切磋琢磨し合うのである:

【2020年版】ヒップホップ(HIPHOP)とは何?一挙公開。誕生からTRAPへ
もしもであるが、アメリカに連れてこられた黒人奴隷たちが差別も無く豊かに暮らせていたのならば、ヒップホップは誕生してたとしてもココまで栄えはしなかったであろう。人間の能力が同じでない以上、格差は何をどうやっても生まれるのである。問題はソレを打破するための手段が用意されているか否かなのである。

アメリカンドリームの衰退?
 そう、コレがアメリカンドリームと呼ばれるモンの正体なのである。アメリカは階級社会で格差はデカいけど、のし上がるためのインフラやチャンスが山ほど用意されていて、ソレがダイナミズムを生み出しイノベーションが出まくって世の中を良くし続ける。BLM云々やポリコレ云々の何がダメって、このダイナミズムを妨げるからである。今アメリカは大統領選挙真っ最中だけど、ワタクシが「トランプが辛勝する」って予想したのは「いくら何でもアメリカ人はダイナミズムが失われるのを良しとしないだろう(;´∀`)」って考えからだったのだが、バイデン勝利目前な今、ワタクシの希望的観測はどうやら甘かったようである(笑)


【第5部】アメリカ大統領選 開票LIVE〜どうなるトランプ氏 運命の日〜

 コレがどういう意味かって、アメリカ人は多少のリスクはあるけどワンチャン上目指せる従来のアメリカよりも、欧米のソレみたいに手厚い社会保障と徹底した弱者救済政策のある「上へは行けないけど安心安全な優しい社会」を求めてるんじゃないかってワタクシは思うのである。公平な競争をするためには法と秩序によるフェアネスが必要不可欠なんだけど、BLMとかがソレを無視しまくってもロクに誰も文句を言わないのは、法や秩序よりも社会正義による安心と安全の方が重要だと思われたからであろう( ̄~ ̄)正直な話、バイデンが大統領になってもアメリカの国家方針総論は変わらんだろうけど、バイデン当選によってアメリカのダイナミズムが減速する事の方が懸念されるのである。


トランプ氏が選挙について言及:「アメリカン・ドリーム」と「社会主義地獄」間の選択

 確かに社会民主主義的な国になればヨーロッパのソレのように、弱い人々にとっては暮らし易い国になるであろう。てゆーか、寧ろフツーの人よりも弱者やマイノリティーの方が手厚くガッツリと保護されるであろう。が、もしそうなった場合、死に物狂いでチャレンジするヤツも、乾いた雑巾を絞るが如くアイディアを捻りだそうとするヤツも激減するであろう。そうなるとどうなるかって、アメリカの様々な面での優位点が失われてしまうのである。アメリカが何故あそこまで強大な国なのかって、人々のダイナミズムが富を生み出してるからである。でもって更に言えば、そうなった場合はただでさえ固定化されつつある社会階級が更に固定化されてしまうのである。

*安定は固定
 一言で表すと「アメリカのヨーロッパ化」といったトコである。アメリカは実質階級社会だけど、ヨーロッパのソレと比べれば階級の境は曖昧なのである。ちゅーのもチャンスが大きくて人の行き来も多いから、混ざり易くて曖昧になるのである。ヨーロッパはソコんトコはガチであり、食うモンも住む場所も通う学校も働く場所も観るスポーツも乗るクルマも階級毎に全然違ってて、階級の行き来は乏しいのである。何故乏しいかって、下への社会保障や人権保護や弱者救済が充実しまくってて、ワンチャン上狙うヤツが少ないからである。飢えてない人間は、食えないモンを如何にして食うかなんて考えないモンである。


イギリスって未だに階級社会なの??住んでみて感じたこと。

 欧州各国で移民が増えまくってて「ヤバいんじゃねコレ(;´Д`)」って思われがちだけど、実は全然ヤバくないのである。ちゅーのも移民達は労働者階級で、真ん中より上の階級の人間は一緒に暮らす事が無いからである。真ん中より上の階級は従来通り欧州人で占められてて、ソイツ等が既得権益や軍事警察や各種権力をシッカリ把握して管理しちゃってるから、労働者階級以外にはどうって事は無いのである。優秀でも飢えてないヤツ等にはイノベーションは中々生み出せず、故にヨーロッパは衰退し、ヘタしたらアメリカも後を追うようにそうなってしまうかもって話なのである。ニッポンもダイナミズムを失ったらそうなる、改めてそう感じる今日この頃であった。

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