もはや発売日に買うのがお約束となってしまったコレ:
- 作者: 小林尽
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: コミック
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銃器の描写が汚いなんていうのはまだ序の口。ガバメントがハンマーダウンのまま発砲できたり、マニュアルセーフティーが掛かっているデザートイーグルで乱射したり、デリンジャーがダブルアクションだったり、とどのつまりはエアガンのはずなのに発射炎と硝煙が上がるなど、少しでも実銃とエアガンを知っている者なら開いた口が塞がらなくなるようなシーンがこれでもか、これでもかとばかりに出てくる。作品自体は非常に面白いだけあって残念である。
「たかが銃器じゃん、そんな所まで見てる人なんか殆どいないよ」と思われる方、たかが細部、されど細部なのである。これはワタクシの独断と偏見であるが。マンガという物は8割が絵によって決まるものだと思う。鳥山明もそう、秋本治もそう、藤島康介や小林よしのりなんかもそう。こういう大物作家ほど人体、背景、大道具、小道具、服装、どれを書くにもしっかり勉強した上で描いている。
分りやすく言うと、こういう人達はマンガにとって絵が命である事を理解している。だからこそ細部にわたるまで妥協をしないのである。こうした妥協の無さを分かる人は、恐らく1000人に1人ぐらいであろうと思われるが、その一人は間違いなくこの作家を熱狂的に支持する。そしてこうした熱狂的な支持者が支えているからこそ作品のロングランに繋がり、その作家の名声を更に押し上げるのである。
じゃあ、こんな偉そうな事言うお前は、仕事に妥協をしていないのか?・・・・・スミマセン、妥協しまくってますm(_ _)mとまぁ、自分で自分の墓穴を掘る事になってしまった今日この頃であった。