アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WOLVES IN WOLVES CLOTHING

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「将来のことを考えていると憂鬱になったので、そんなことはやめてマーマレードを作ることにした。オレンジを刻んだり、床を磨いたりするうちに、気分が明るくなっていくのには全くびっくりする」

By デーヴィッド・ハーバート・ローレンス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 今日やる事は二つ、仕事と代車を受け取ることである。前者は午前中にテキパキと片付けて、昼メシを取った後ディーラーへ直行。担当の営業と合い話を進める。ここでバッドニュースとグッドニュースがあった。いや、今考えるとバッドニュースとバッドニュースだったのかも知れない。とりあえず話を聞いて、ワタクシの一番聞きたい事を聴くことにした。


 まずはバッドニュースから、燃料タンクが届くのは早くて再来週の頭という事である。よーするに、更に2週間お預けを喰らう形となったのである(-_-;)「下請けの製造メーカーには出来るだけ急ぐように言ってありますので・・・・」まぁ自分も言い過ぎたなと思い、冷静に返事をする「解りました、ASAPで御願いします(o^∇^o)」・・・・やっぱり顔と言っている事が思いっきり乖離していた(爆)


 次はグッドニュース、代車の登場である。レガシィフォレスターかWRXじゃないインプが来るものと思っていたら、目の前に現れたのはトヨタカローラ。"ザ・キング・オブ・大衆車"の二つ名が良く似合うクルマである。話を聞くと、ディーラー内に使えるクルマが無かったため、急遽レンタカーを調達したとの事である。てっきりスバル車が来る→"彼女"程では無いにしろ、それなりのドライビングが楽しめる、と思っていたのが肩透かしを食らった気分である。


 「コレも一つの経験だ」と未だにお預けショックから抜けきれない自分に渇を入れて運転してみる。とりあえず慣らしのため相模原の【404 Not Found | 鉄道模型・プラモデル・ラジコン・ガン・ミリタリー・フィギュア・ミニカー 玩具(おもちゃ) の通販サイト】まで行ってみる事にした。走ってみての第一印象は:


「何コレ、宙に浮いているの?」


 サスペンションが思いっきり柔らかいのである。地面の感覚がシートを伝わって感じてこない。これが"トリックマスター"だったら、タイヤの感覚がシートを伝わってケツに思いっきり来て、それで路面の状態が把握できる。それが伝わって来ないのは本当は地面と接しているのに何だか宙に浮いているようで感じが今一つである。次に感じたのは:


「ハンドル軽っ!、それに抵抗が少なっ!」


 電動パワーステアリングである、思いっきり軽いし地面の凸凹を拾っても自動的に補正してハンドルに抵抗が来ない。よくトヨタ車のクルマを運転している人を見ると、片手で軽々とハンドルを回しているのを見るが、その正体がコレである。確かに軽くて楽なのだが、油圧パワーステアリングの"トリックマスター"が絶えず手に伝えてくれる前輪を通しての路面の感覚が無いのはかなり違和感を感じる。三つめは:


「ブレーキ弱ぇ!しかもすぐABSが掛かるよ!!」


 書いて字の如く、ブレーキが弱いのである。軽く踏んでも全然減速せず、中くらいまで踏んでやっと効き始めて、「もっと効かそう」と思って踏み込むとガクガクガクンとABSが作動して停止距離が伸びる。"トリックマスター"のブレンボなら、足をブレーキペダルに乗せただけですぐ効き始めて、中くらいまで踏めば40km〜50kmぐらい出てても一瞬で止まる。迂闊に急ブレーキが踏めないのである。


「怖くて飛ばせないよ〜〜萎え〜〜〜(;´Д`)」


 というのが、ワタクシのカローラに対する第一印象である。待てよ、ひょっとしたらこれがトヨタの狙いなのかも知れない。こんな小話がある、一人の男が紙を切るための道具を求めてトヨタとスバルを尋ねた。

トヨタの社員は、ペーパーナイフを男に与えてこう言った「これはごく普通のペーパーナイフです。紙を切るだけならそれで十分でしょう。何より万が一の事があっても、ペーパーナイフでは怪我しないので安全です」と。

スバルの社員は、日本刀を男に与えてこう言った「これは最高の切れ味を誇る太刀です。紙はおろか、その気になれば木だって切り倒せます。きちんと作法に則った扱い方をすれば安全です」と。


 トヨタ車の事故率が低いと言われているのはコレが原因なのかも知れない、大事故になるほど飛ばせないし、飛ばすのに躊躇いを感じるから、結果的に大事故を起こす事が少なくなるという事であろうか。代車をゲットしたのは良いが、そのあまりの大衆車っぷりに、"彼女"の代理として走る喜びどころか、走る毎に萎えを感じる事が二つ目のバッドニュースと感じてしまう今日この頃であった。