アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「日本人がドイツのサッカーをやっても、ドイツには勝てない。ブラジル流をやっても、ブラジルには勝てない」

By 尾崎加寿夫


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*フロイデ・アン・ファーレン

 さて、いきなりでスマンが本題に入ろう(笑)先日述べた理由で、ワタクシの”トリックマスター”はノルドさんに入庫したまんまなのである(^_^;)無論、そのまんまじゃ帰れないので、ノルドさんから代車を借りてきたって話である。でもって、コレが今回の代車である:


BMWの先代3シリーズである。正確に言うとE46型の320i・Mスポーツである。実はワタクシ、BMWを運転するのは正真正銘コレが生まれて初めてなのである。てゆーか、マトモに外車走らせるのですらコレが初めてだったりする(笑)2週間半のゼロクラウン代車生活から、再度1週間の代車生活に入ると聞いた時は流石に凹んだが、コレが代車なら話は別である(爆)外車にジックリ乗れる数少ない機会である、コレを機にジックリ味わうのも悪くはない。


*多弁&雄弁

 とは言ってもコレは基本的にファミリーカー、いわばドイツのマークXみたいなモンである。走行性能に関してスポーツカーと比べるのは無粋ってモンである。が、下位グレードとは言えどもソコは天下のBMW様である。エンジンルームに坐のはBMWの魂であるコレである:


BMW伝家の宝刀、”シルキーシックス”の二つ名を欲しい侭にする直列6気筒エンジン(以後直6)である。2.2リッター170馬力(6100rpm)21.4kgm(3500rpm)と今時のソレと比べるとスペック的には物足りない希ガスが、ソコは水平対向6気筒、V型12気筒と並ぶ、所謂”完全バランスエンジン”の1つである。一介のクルマオタクとして見逃せるはずがないって話である(笑)


 流石に街中じゃ上まで回せないので、まずはチンタラと街乗りでシャシー性能のチェックである。乗り味は一言で言うと「硬い」であろうか。足回り、ステアリング、シャシー剛性、ブレーキ、ありとあらゆるモンが固いのである。ぶっちゃけた話、ハンパな国産スポーツグレードよりも硬い。国産ファミリーカーに乗りなれた人だったら「硬くて疲れる」というであろうが、ワタクシみたいなクルマ好きにとっては・・・

            そだ   |-''ヽー---、 ヾヾヾ
            れが   |{{{ }}}))))ヽ、}|| l||i
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          {ミミリ  {{{::{{ {{{ {||||| }}ハヾ}リ 彡シ}i{   っ
         l|{ミミリ ノニミミョェ、,, |rェィ彡三ヽ1ミ}ll、ヽ
         l|,{ ミl  イエユミ、i:: iミィエフシ' lミi.} l|
         l|ト、ミl   ,,.-‐';: i !`゙゙ー-  i",イ l|
         |lトiiヽl       ; i !、    /t'/ l||
          rイ{ l     ヾく_ソ    / |ト、 l||
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        ノ"l;:;:ヾヽ:ヽ.  、二二  /::://:::l;;;;;;;
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・・・という硬さである(笑)よーするに「多弁だけど雄弁」なのである。硬いんだけど心地良い硬さで、硬いことによるイヤな部分やムダな部分は少ない。よくこの手のクルマに乗る事を「クルマと会話する」というが、このクルマは走ってる間に色んな事を語りかけてくる。でもムダな駄弁りや同じことの繰り返しは殆どなく、大事な事だけを確実に沢山伝えてくれるのである。


*実録!シルキーシックス伝説

 上まで回して気持ち良いエンジンとは何か?ワタクシなりの答えを言わせてもらえば「高回転でノイズの少ないエンジン」だと思うのである。パワフルにクルマを走らせるためには、パワーの出る高回転域を使うのが一番である。でも出来の悪いエンジンを上まで回すと音が五月蝿いのもそうであるが、イヤな振動まで回転数に比例して車内に入ってくるのである。でもまぁ、下位グレードのクルマは実用性とコスパが良くてナンボだから、高回転がダメでもトルクがあってソコソコ走れれば無問題・・・と、そんな風に考えた時期がワタクシにもつい最近まであったのである(笑)


 直6の何が凄いって言ったら、上まで回しても全然ガタが出てこないトコである。パワーは大した事無いけど、兎に角エンジンが回る、回る、回る。ひとたびアクセルを床まで踏めば、2000rpmの時と殆ど同じ音と振動のままレブリミットの6500rpmまでストレス無くキレイに回るのである。勿論、スポーツグレードでないから”怒涛の”とか”電光石火の”とかいう前置詞はつかないが(笑)このスムーズさは正直言ってクセになる。気が付いたら代車だという事を忘れて、追い越し車線で積極的に回しているワタクシがいたりする(爆)


 今に始まった事ではないが、高速道路なんかに行くと矢鱈と飛ばしてるBMWを良く見るのである。以前までは「BMWの分際で何を気張ってるんだか┐(´∀`)┌」とか思っていたのであるが、今となってはその気持ちがイヤというほど分かるのである(笑)ンでもって、トランスミッションのステップトロニック付き5速ATの設定が中々の優れモンであり、スポーツモードにすると高回転を積極的に使うようにプログラミングされているのである。ンでもって、日本で流通してるクルマの98%がAT→BMWに乗っていればATに唆されるがままに、上まで回して飛ばしたくなる誘惑に駆られてしまうって話である(爆)


*萌えろ!Mシリーズ

 某スバヲタ曰く「レガシィは走りだけならBMWと同等」との事であるが、寝言は寝て言えって話である。走り以外が完敗してるのは言うまでもないが、走りも未だに及んでいないというのがワタクシの結論である。方向性としては一緒なのであるが、深みが全然違うのである。ワタクシがスバルを高く評価していた理由の一つが「ドイツ車との方向性の一致」であり、将来はBMWアウディのようなクルマを作ってくれると期待してたのであるが、今のスバルはすっかり”国産車”なのである(-_-;)単なる”籠”が欲しいのなら国産車で無問題なのであるが、ワタクシが欲しいのは街乗りでもサーキットでも”馬”なのである。


 でもまぁ、下位グレードのクルマでコレなんだから、改めてBMWの底力を思い知らされたのである(^_^;)320iですらコレだけ萌えられるんだから、3シリーズ最上級グレードのM3なんか乗ったら確実に萌え死ぬであろう(笑)今までワタクシは「外車マンセーするヤツはコンプレックス丸出しの成り上がりモン」と勝手にレッテル貼ってたもんであるが、どうやら焼き土下座して非礼を詫びなければいけないようである(爆)速さや実用性やコスパは置いといても、やっぱ外車は面白い。もしもR36が期待したほどでなかったら”三代目・トリックマスター”は外車に決まりそうな今日この頃であった。