アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LEGION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「今は人間の死に方がおかしくなっている。救命の治療ではなく延命の治療になっている。人間、死にたいように死ぬのが一番で、酒飲みは酒を飲みながら死んだっていいし、ヘビースモーカーはタバコを吸いながら死んだらいい」

By 山崎章郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 やっぱりあれから考えたのだが、どーも入院はワタクシの性に合っていない気がするのである。そこんトコ今度H先生にも話してみようと思う。てゆーのも、先日の日記見たワタクシの−40週〜0週の生活の場を提供してくれた人(母親、とも言う/笑)から電話が掛かってきて、それはそれは大変な慌て様であった。今すぐワタクシの所へ行きたいとか言っていたのだが、やんわりと遠慮させて頂いた。気持ちはありがたいのだが、気苦労のタネが一つ増えるだけだからである。更には、実は仕事の都合で親父が東京へ来ているのだが、その親父にも連絡を入れようかと言って来たのだが。それだけは全身全霊をかけて拒否させて頂いた。今更親父に相談する事は何もないし、相談する必要もその気も無いからである。


 そうなのである、実は親父が仕事で東京まで来ているのだが、ワタクシは一切連絡を取っていない。取りたくもないし取る必要も無いからである。ワタクシは親父が何処で何やっているかも全く関心が無いし、連絡先も一切知らないし知りたくも無い。ここ2〜3年マトモに会話した事ないし、するとしても「誕生日おめでとう」ぐらいなモンである。ロンマニアの皆様の顰蹙を買う事を覚悟で言うが、ワタクシは親父を死ぬほど嫌っている。間に挟まれているお袋がいなかったら、今頃とっくに縁を切っていたはずである。


 ワタクシは物心付いた時から"お受験"の中で生きてきたのである。幼、小、中、高と当然の如く進学校に通わされて、年に2回届けられる"成績表"なるものに怯えていたモンである。クラスの同級生は勿論の事、要領が良く成績も良かった妹とも比較され、更には長男という事もあって、ワタクシが小坊、中坊、高坊だった時に学業で褒められた事など一度も無い。自己ベストを叩き出しても「一番じゃない」という理由で更に上を要求され、下がろうものなら2〜3時間の"説教コース"が待ち受けている。高校を卒業して既に10年以上経ったが、未だに高校時代のテストの夢を見るほどである。


 そういった環境の中で育ったモンであるから、いつの間にかワタクシの中では「テストで良い点取れば誰も文句は言わない」という今考えると実に捻くれた理念が出来上がってしまったのである。それは無事に(?)医学部に合格からも続き、人間関係は全然ダメでも「試験をパス出来れば良い」と考え、社会人になってからも「与えられた仕事をこなせば誰も文句は言わない」と考えるようになっていたのだが、結果はロンマニアの皆様ならご存知の通り、そんなワケ無いのである。しかもそれに気付いたのが30歳になってからというのだから、どれだけ我が家が"教育熱心"だったかがお分かりであろう(苦笑)


 で、医者になって2年目で起こったワタクシの人生を大きく変えてしまった一大事件があった。そう、当ブログのタイトルの由来である【真性過眠症の発病】である。あの時のワタクシは正に人生最悪の時期といって良いほどに肉体的にも精神的にもボロボロだった時期である。当然、ワタクシはありとあらゆる所に助けを求め、大概の人の理解や助けにも支えられたのである。ただ唯一の例外を除いては、であるが。例外とはもうここまで書けば十分に分かるだろうと思うが、親父である。


 普通の親なら、子供がSOSを出しているのなら、まずは信じるのが普通である。極端な話、世界中の人間がそいつを疑っていても、最後まで信じてあげるのが親である、とワタクシは考えている。が、事もあろうにあの男は、自分の息子の言葉を一番最初に疑ったのである。曰く「やる気が無いだけ」、曰く「薬に逃げているだけ」。頭にきたので証拠となる医学的データーと論文を渡しても「こんなものはデタラメだ、信じない」である。この瞬間、ワタクシの中で1つの確信が生まれたのである「あぁ、この男にとって、ワタクシは単なる"ペット"なんだ」と。可愛い時は可愛がって、可愛くなくなった途端放置する。この男にとって、ワタクシとはそんな存在にしか過ぎないんだ、と。


 以後、ワタクシは親父とマトモに話をした事がない。理由は簡単、親父は未だにワタクシの人生最大の問題であるこの病気の存在を認めようとしないからである。向こうがワタクシをどう思っているかなんて知りたくもないし、知る必要も無い。ワタクシが求めているのは4年前の謝罪か、それが出来なければ事実の認定である。ワタクシはこの病気で散々地獄を見てきたし、今も見ている。ワタクシはこの問題(過眠症)に対する妥協は一切しない、それがたとえ実の親であろうとも、である。


 向こうが謝罪するか病気を認知しない限り、ワタクシからの妥協は一切無い。今後もワタクシは小事大事に関わらず親父には一切何も話はしないし、向こうが何を言ってきても一切相手にしない。これまたロンマニアの皆様からの大顰蹙を買う事を覚悟で言うが、ワタクシは理解し得ないまま親父と死に別れる事になっても構わないとすら思っている。寂しく死んでいくか、怒りの中で死んでいくかもワタクシの知った所ではない。倫理?義理人情?息子の義務?全てクソ食らえである。それが法律に触れて罰せられるとしても喜んで服役するし、罰金だっていくらでも払ってやる。選択肢は2つに1つ、謝罪or認知かどちらかの死、これだけである。とまぁ、精神状態が悪いとどうもイヤな事ばかり書いてしまう。やはりじっくりと休養する必要があると感じる今日この頃であった。