アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。人の先に立ちたいと思う者は、皆の僕になりなさい」

By 新約聖書・マルコによる福音書10:43〜44


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 サッカーがホントに終わってしまったのである。実際にはあと1試合残っているのだが、事実上終わったようなモンである。もし日本がブラジルに3−0なり4−1なりで勝って決勝トーナメントに上がったら、それこそサッカー史上に残る大事件モンである。もし本当に起こったら、ワタクシはサッカー日本代表をマジで一生尊敬しても良いと考えている。が、現実的に考えれば来週辺りに日本の予選リーグ敗退が決まり、ジーコが辞任会見して、川淵キャプテンが4年後の構想と次期監督の人選を示唆をして・・・ってな感じになるだろう。マスコミも要らん煽りは止めて現実的な記事を書けば良いのにとワタクシは思う。


 さて、ワタクシはサッカーには興味が無いので、興味のある話をする事にしよう。インプレッサGDB-G型が【正式発表】されたのである。さて、G型になってどのような進化があるのかな〜〜(≧∇≦ )三( ≧∇≦)・・・・・と思ったらあるのか無いのか分からないほどのドマイナーチェンジであった(_ _|||)ボディーの細かい補強とリアデフの変更ぐらいで、後は何ら変わりなし。てゆーか、STiバージョンは機械式LSDトルセンLSDにランクダウンしていたりする。コレじゃあ、今秋に出てくるランエボⅨMRとの勝負も全然盛り上がらないではないか。


これもやはり、スバルのドル箱モデルであるレガシィの【SI-DRIVE】に予算が全部行ってしまって、肝心のインプにカネが回らなかったのであろう。この【SI-DRIVE】というのがスグレモノで、バリバリにブーストをかけるS#モードから思いっきり燃費を抑えるIモードを兼ね備えてる製もあって、ツインターボ4WDなのに環境基準で星3つなんかもらっていたりする。【みんカラ】内での試乗体験記も評判が高かったりする。こんな事考えつく辺りが流石"技術屋のスバル"と言われる所以でもある。


 そんでもって、新型モデルの【スバル・ステラ】なんてのも同時期に発表していたりする。こっちは軽自動車の分際でスーパーチャージャー付き可変バルブ式直4DOHCAWDという「軽自動車にこんなモン載せるか、フツー?!」みたいなスペックの軽自動車だったりする。以前ワタクシは同じスバル製軽自動車のサンバーに乗って、軽とは思えない乗り味に舌を巻いたモンであるが、きっと【スバル・ステラ】はそれ以上の乗り味がするのであろう。流石にこの2車種に手間とヒマとカネが流れていたら、G型の開発どころではないな、ウン。


 が、そんなG型にも面白いモデルが一つ。【http://www.subaru.co.jp/impreza/aline/】である。「インプレッサは好きだけど、あのバカでかいリアウィングとエアインテークがガキっぽいって言うか、走り屋っぽいって言うか。それに自分はWRCあんまり興味ないし・・・」みたいな意見というものは結構あって、【みんカラ】の中でも派手なカスタムはせず、ノーマルのままツーリングカーみたいな使い方している方も多く見られる事から、そういう人達にターゲットを絞って作られたのであろう。


 スペックを良く見てみると、中身はスパルタンなSTiバージョンそのものなのである。外見はあのバカでかいリアウィングとルーフベーンがあの小さなリップスポイラーに変わって「空力大丈夫なの?」と思ったら、ちゃっかりフロントアンダースカートとリアディフューザーがついていたりする。以前"師匠"が「ダウンフォースの大部分は、ウィングじゃなくてグラウンドエフェクトから生まれるんだ」と仰っていたが、多分技術者はそれを考えてフロントアンダースカートを標準装備したのであろう。実際ワタクシの"トリックマスター"のディフューザーとフロントアンダースカートを付けて以来走りが安定するようになったからである。


 それとあえてインプレッサの定番カラーであるWRブルーを外したのも狙っての事であろう。【http://www.subaru.co.jp/impreza/aline/】を今までの色眼鏡を外して見てみると、確かに何も知らない人なら"走り屋のクルマ"にはまず見えないであろう。外装も内装もすっかり"走り屋"のイメージがなくなってしまい、どちらかと言うと「インプレッサmeetsレガシィ」って言う感じであろう。コレなら確かに外見を気にする事無く、尚且つスパルタンな走りが楽しめて、外見から"走り屋"呼ばわりされる事を望まない人にはウケるかも知れない。


 が、それでもワタクシ的には「?」だったりする。米軍の金言に「貴様らが支給されている武器は、高い基準の中で選抜された中で一番安いやつだ」という言葉がある。ベレッタM92FSが良い例である。それが国産スポーツカーにもシッカリ当てはまっており「国産スポーツカーは最も安い部品で組み立てられた最もスペックの高いクルマ」という言葉がシッカリと当てはまるのである。ベースは非常に優秀なのであるが、いかんぜん部品が大量生産ラインで安く作る事を前提にしてあるから、精度が悪く無駄が多いのである。何故国産車のチューニングメーカーが多いかというと、その部品がダメでベースを活かし切っていないからなのである。


 そこんトコBMWのMシリーズやメルセデス・ベンツAMGシリーズはシッカリしていて、部品の一つ一つまでシッカリ洗礼されて、徹底的にバランスや安全マージンを考慮されて作られている。だからどっちも高いけどカスタムするのが無粋なぐらい良く出来ているのである。【http://www.subaru.co.jp/impreza/aline/】がその路線を目指すのは良いのだが、いい加減日本的な大量生産方式を捨てなければいけないであろう。トヨタにはレクサス、ホンダにはアキュラ、日産にはインフィニティと大衆路線から袂を分かったブランドが出て来ているのだから、スバルもいい加減腹をくくって「クルマが分かるヤツだけに、高いけど完成されたクルマを作るメーカー」になって欲しい今日この頃であった。