アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE BOOK OF TALIESYN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「何が正しいかなんてわからんでしょ。俺が死んでも答えは出んよ。そんなら好きだと思う事やるしかないんじゃないかなあ」

By 甲本ヒロト


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 クルマ弄りというシロモノはは中々難しいモンである。何が難しいって「正解が無い」事が難しいのである。1つのショップしか行かないと1つのカスタマイズ方しか出てこないが、かといって10のショップを通い歩くと、10のカスタマイズ方が出てくるのである。でもって、どのショップも皆口をそろえて「自分達はインプレッサを100台以上この方法でカスタマイズして成功している、間違いない」と言うのである。結局「正しいカスタムの方法」なんて無いのだとワタクシは思うのである。


 で、ワタクシの場合どうしているかと言うと、走っている中で不満点や要望点が生まれたら、そのパーツについて文献やネットを漁って調べたり、ショップ等に相談したり、【みんカラ】のレビューを参考にして選択肢を絞っていって、最後に残った1つをチョイスする。中には勢いでやってしまったものもあるが、それでもそのパーツについて徹底的に聞いた上でやる。つまり、ワタクシのカスタムは殆どDIY(加工、取り付けはショップ任せだが^_^;)に近い形でやっているのである。1つのパーツ毎に"一番良い"と思ったヤツをつけているから思いっきり統一性が無かったりする(笑)


 まぁ、ワタクシの居住区の近くにインプレッサに精通したショップが無いのもそうだが、基本的にワタクシは自分の十字架は自分で背負いたいと考えているのである。カスタムすると言う事は、メーカー保障という"鳥篭"の中から出て、より遠く高く飛び立つためにやるのであるが、その代償として"自己責任"という名の十字架を背負う事になるのである。ワタクシは鳥篭の中で満足できる性質ではない、だから十字架を背負って飛ぶためには、その十字架について徹底的に知り尽くさなければならないとワタクシは考えている。さもなければ、十字架の重さに耐えかねて自らが押しつぶされてしまう。


 ショップカスタムも悪くは無い。が、ショップの主人に多い性格が「自分のやり方が一番正しい」という困った考え方であり、パーツ1つ取っても自分のやり方に合わないとイチャモンをつけたりする。が、この性格の人間のもう1つの特徴は「面倒見が良い」という所でもある。つまりはショップカスタムの多くは、足枷が付いてしまう代わりに本来ドライバーが背負うはずの十字架を変わりに背負ってくれる、とも言えるであろう。確かにそれはそれで安全かつ確実である。大事なクルマなのであるから間違いなく確実に仕上げたいし、背負うリスクは少ない方が良いに決まっている。


 が、ワタクシはどうもその方法が好きになれない。1つは安全でも足枷付きはイヤだということ。ワタクシの様な性格だと、どこまで行っても満足する事は決して無いであろう。問題はショップがそれに合わせて幾つかのオプションを提示できるのなら良いのだが、1つの方法しか提示しないショップではそこから先は望めないであろう。まぁコレばかりはショップ次第という事であろう。カスタマイズのオプションを数多くあるショップというモンが果たしてあるのであろうか?


 2つ目はいざという時に自分が十字架を背負わなければならなくなった時、その十字架について何も知らなければ自分がその十字架に押し潰されてしまうということである。ショップがあるうちは良いが、何らかの理由でショップが営業できなくなった場合、自分がそのショップのやり方に関してショップの主人と同じか、あるいはそれ同等のモノを持っていないとクルマを維持できなくなってしまうのである。で、十字架を背負ってくれる別のショップへ行くと、今度はそのショップのやり方に従わなければいけなくなる可能性があるからである。


 3つ目にして最も重要なのが、ショップカスタムの中には"ワタクシ"は存在しないのである。ショップでカスタムしたクルマはショップのクルマであり、そこに"自分らしさ"は存在しない。ワタクシはそれがイヤだったのである。"トリックマスター"は良くも悪くもワタクシをクルマという形で表現する方法、ワタクシはそう考えている。多くの部分でショップよりは劣るかもしれないし、ひょっとしたらショップを上回っているかもしれない。例えどんな形であれ、ワタクシは自分のモノに"ワタクシ"が存在していないと気に入らないのである。とまぁ、今日も要らん事で熱弁を振るう今日この頃であった。