アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ABANDON

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。"世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか""ありえない"と答えるだろう。それならば、ありえぬことを求めるな」

By マルクス・アウレリウス・アントニヌス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 うーむ疲れる(-_-;)ここ数日仕事が増えて、疲れがなかなか取れないのである。肉体的疲労はそれほどでもなく、それどころか規則正しく食事と睡眠が取れるという臨床医にあるまじき生活をしているのだが(笑)それでも疲れが抜けないのである。こういう場合「精神的に疲れている」が殆どの答えだったりする。人間、何かに夢中になっている時は大概肉体的に疲れないモンである。クルマが好きな人は、それこそ1日24時間中20時間ハンドルを握っていても何とも無かったりする。で、ワタクシが一体何に疲れているのだろうと考えると、ズバリ「大幅に増えた患者の数」だったりする。そう、未だに人と話す時に緊張するクセが抜けていないのである。


 ワタクシは"場の空気"を読むのが大の苦手だったりする。空気を読めずに要らぬ事を言って失敗したり、または何も言わなかったため空気に溶け込めなかった例など幾らでもある。で、社会に出て色々あってから、いつの間にか出来てしまったクセがある。「自分以外の全ての人に一期一会の気概で挑む」というクセである。「失敗したら終わりだ」と考えてしまうから、当然猛烈に緊張する。必要以上に丁寧語を使い、あらゆる質問に対して無難な模範的返答をしてしまう。「相手に不快感を与えないか」という事が異常なまでに気になるため思うように発言できず、特に大人数で集まる場面に直面するとプレッシャーのあまり何も発言出来なくなってしまう。んでもって、そういう緊張感を追い払おうとすればするほど逆に緊張するから、始末に終えないのである。


 理由としては分かっているつもり(実は分かっていないのかも知れないが^_^;)である。絶対的・相対的に他者とのコミュニケーションが不足しているのである。だから人1人と接するのに必要以上に気を遣うし、肩の力を抜いて砕けた会話をして良いタイミングが殆どと言って良いほど分からない。でもって、肩の力を抜いて良い会話の中でも、言っていい事と言ってはいけない事の区別が出来ない。結果、余計な事を言って墓穴を掘ってしまうこともしばしば。それを恐れて何も話さないと「何考えているか解らないヤツ」と思われ、皆の和の中に溶け込めなくなる、といった悪循環である。


 で、それを矯正するべしくライヴ&バーチャルの両面でコミュニケーションを取るよう努力しているつもりなのだが、やっぱりまだまだ硬さが抜けないのである。やはり必要以上に緊張して、反発を恐れて模範的回答&行動に終始してしまう。仕事場で緊張して、家に帰ったら帰ったでブログやネットコミュニティーでの遣り取りにおいての言葉選びに緊張してしまう。でもって、ネガティヴな回答が返ってきたりすると必要以上に自責の念に囚われ、それが親しい人からのものだったりする場合は尚更きついモンである。こればかりはもう習うより慣れるしかないのだが、30過ぎてから小学生でも自然に身に付けられるような事を再学習しているのはワタクシぐらいなモンであろう。


 でもまぁ、やるしかないのである。人間何をどうやっても1人で生きていく事なんて出来ないモンであるから「コミュニケーション能力をアップさせる」以外の選択肢は無いのである。好かれようと嫌われようと、楽しかろうと辛かろうと、思いっきり悩んで葛藤してトライアル&エラーを繰り返して身に付けてゆくしかないのである。同じオタクでも、ワタクシは"geek"になりたいのであって、決して"nerd"になりたくはないのである。ハッキリ言って何をしたら良いのかも分からないのだが、とりあえずは続けてゆくしかないのである。


 で、また悪いクセの1つに「書物に頼ってしまう」というのがあるから困ったモンである(爆)「レーシングドライビング教本」という本を1冊完全に丸暗記できたとしても、実際にサーキットでその通りにクルマを動かせるかといったらまた別の話なのと一緒である。が、ワタクシの様に絶対的n’相対的に能力の劣っている人間にとっては、無いよりかはあったほうが幾分マシなのも事実である。で、実際にその通りに上手く行ったかと問われれば・・・・勿論、上手く行っていないのである(滅)何らかんら言って、結局ライヴで鍛えてナンボである事を再認識した今日この頃であった。