アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

100% HELL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「終わりというものは無い。始まりというのも無い。人生には無限の情熱があるだけだ。始まりと思うのも自分、もう終わりだと思うのも自分」

By フェデリコ・フェリーニ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 何て言うか、もうここ2ヶ月ほど陽の光を浴びていないような気がする。てゆーか、マジで浴びてない。6月頃から今までず〜〜っと曇りか雨ばかりで、しかも狙ったかの如く週末に降ってくる。お陰でもうアウトドアで2ヶ月強、インドアだと二ヶ月弱サバゲーをやっていない。ゲームに行けなきゃ走るだけだから、これまたガソリンを大量に消費する。どうやら来月頭にも梅雨が明けるらしいのだが、明日にでも明けて欲しいというのが本音である。とにかくサバゲーがしたいのである。一応、三郷地方の方でゲームをやるとの確認は取れたのだが、今週末も天気はヤバめである。毎週やっている有料フィールドが家から20kmほどの場所にあるのだが、残念な事にシャレにならないぐらいマナーが悪い。さて、どうしたものやら(-_-;)


 話は変わって【「mixi疲れ」を心理学から考える】という記事を見て、その関連記事を読んでみると「なるほどね」と頷いてしまう面も度々ある。ワタクシもそのテの人間だから良く分かるのだが、よーするにmixiの様なバーチャルでは相手の顔色を伺ったり、相手や自分の仕草に気を使うといった必要が全く無く、文章のみで相手とコミュニケーションを図れるのである。しかもコミュを限定してしまえば、同じ考えや趣味や嗜好を持った人しか集まらないから、意思の疎通が容易なのである。


 口下手な人、内向的な人、人見知りする人にとっては、これほど便利なモンは無い。何故なら書かれてから答えるまでワンテンポ置けるため、その間に考えをまとめる余裕が出来るからである。それに加え「お互いに文章でしか相手を認識できない」という点がバーチャル世界の最大のメリットと言っても良いであろう。「相手に認識されていない」という意識が人間を大胆にさせ、その内に秘めたものを開放する事が出来て、それに加え「文章しか見れない」という面を上手く使えば、不都合なモンは敬語や丁寧語で何重にもオブラートして隠し通せる。こうしてシャイで内気な人でも、ネット内のバーチャル世界では籠から放たれた鳥の様に大胆に伸び伸びと振舞えるワケである。


 が、ライヴの世界ではそうは行かない。ライヴの世界では何か質問されてたら即座に返答しなければならない。返答できないヤツ≒何も分かっていないヤツor失礼なヤツ、と思われるからである。ウチの"師匠"に至っては、ライヴで質問されたら10秒以内に返事をしないと「返事は!」とか「分かった分かった、何も知らねぇんだろ」とキツイ言葉が待っているのであるから大変である(笑)しかも文章だけでなく全身全てが評価の対称になるのである。「ウソのサイン」という心理学用語があって、人間ウソを付く時は何らかの「サイン」を示すというモンである。ある人は顎を触ったり、ある人は鼻を掻いたり、ある人は首を捻ったりと人様々なのである。言葉使いで誤魔化したつもりでも、この「ウソのサイン」が出ていれば即座にバレるのである。しかもこういうバレ方がライヴの世界では大きく評判を落とす原因に繋がる事もしばしばなのである。


 もう1つ大事なのが、ライヴの世界では必ずしも同じ趣旨の人間が集まるわけではない。てゆーか、みんな違う場合が殆どなのである。そんな場所に内輪でしか通用しないネタを持って来てもウケない事必至である。しかもバーチャルとは違って自分の意思で出たり入ったり出来ない場合が殆どで、特にサービス業なんかでは半強制的に全く趣旨が正反対の人と宜しくやらなければいけない場合も出てくるのである。勿論「イヤなものはイヤ」なんて言えない。自由にコミュに出入り出来るバーチャルとは違って、ライヴでは生活が掛かっているからである。出るのは簡単だが、思ったところに入るなんていう事はそう簡単には出来ない。


 ヒルズ族の連中みたいにキャリアアップのための「上向き」な転職を繰り返すのであれば話は別だが、バイト先をセブンイレブンからローソンに変えるだけといった「横向き」な転職か、あるいは正社員から別の会社のパートになるといった「下向き」の転職を繰り返すヤツは信頼されないモンである。そしてそれを繰り返せば繰り返すほど蓄積されてゆき、決して記憶/記録から消える事は無い。これがバーチャルとライヴの決定的な違いである「リセット不可」である。PCのログはいくらでも消す事ができるが、人生のログは永遠に消えない。自分が忘れても周りは忘れないし、たとえ周りまでもが忘れたとしても公式記録にはシッカリ残っているのである。


 で、ワタクシが思うにバーチャル疲れする人間というのはこんな感じではないだろうか:


口下手で内向的なため、ライヴで上手くやっていけない

バーチャルで新しい世界を見つけて、そこに新しいモンを見出す

「バーチャルで上手く行くなら、きっとライヴでも・・・」と考える

ところが、バーチャルはどこまで行っても所詮バーチャル

ライヴとの決定的な乖離を意識的or無意識的に味わってしまう

だが、どう足掻いてもライヴからは逃げられない

すると益々バーチャルにのめり込み、依存症に陥る

(゚д゚)マズー

最悪の場合、ライヴを捨ててしまう

終いにはライヴとバーチャルの違いすら分からなくなる

(゚д゚)激マズー


・・・・といった感じであろうか。とは言ってもワタクシも同類であるから人の事言える立場では無かったりする(爆)「日々是精進也」とライヴ世界での定着、及びライヴとバーチャルの両立を目指しているのだが、まだまだ修行が足りないようである。某サッカー日本代表新監督ではないが「会って、会って、会え」「話して、話して、話せ」が何らかんら言って一番大事な事をしんどいけど認めざるを得ない今日この頃であった。