アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

APOCALYPTIC RAIDS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「一度だけの人生だ、だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず、死んでからの事は宗教に任せろ」

By 中村天風


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 身体がガタガタである。日曜日の峠ツアーから2日経っているのに、両側の広背筋と上腕三頭筋、それに大臀筋とヒラメ筋という日常生活ではまず多用しない筋肉を使いまくったせいか、未だに背中がこりまくり、ケツがこりまくりである。しかも消臭剤を入れているにも関わらず、今朝クルマのドアを開けたらムチャクチャ汗臭かったのである(笑)そー言えば、あの日帰ってからも自分でも分かるぐらい汗臭かったので帰るなりフロに入ってたのを思い出した。あの時は相当集中力と体力を消耗していたと言うワケである。


 何故動いているのはクルマだけなのに「モータースポーツ」と呼ばれるワケが分かった気がする。普通に峠道を走っていても相当な集中力に加え絶えずステアリング&ミッション&ペダル操作を行うワケだから疲れない筈が無い。これがプロのレースだったら尚更であろう。特にラリーなんかだと時速150kmオーバーであのような山道を、しかも未舗装の道を走るのだから、緊張度と集中力とドライビングワークの多さは我々一般ピーポーのそれとは比べモンにすらならないであろう。プロのレーサーが1戦走った後に体重が2〜3kg落ちるというのも頷ける話である。


 今回は前回行った時と比べ足回りを大幅に変えて臨んだ峠走行であったが、ワタクシ的にはセッティングには非常に満足している。某球界の盟主終身名誉監督風に言えば「スパッと頭が入って、コーナリング中もググッと抑えが利いて、スッと脱出できて、しかも身体にドーンと来る」といった感じであろうか(笑)、車高長とスタビライザーによりコーナリング時のロールがシッカリ抑えられていて、真夏日の暖かい地面にラジアルタイヤがガッチリとグリップしてきて、更にはピロボール化した足回りやアーム類によるボディー補強が幸を成して車体感覚がリニアに伝わってくる。少しぐらい派手にブン回してもクルマが捩れたり滑ったりしなくなり、曲がる事が今まで以上に良く楽しくなっているのである。


 が、良い事ばかりではない。限界が高くなり挙動がダイレクトに伝わってくる→"遊び"の部分がなくなっている、という事が逆に恐怖感を生み出すのである。何となくであるが「コレで滑ったらマジ逝っちゃう」みたいな感じが伝わってくるのである。幸いと言うか何て言うか、その日は他の車両も多くて、更には一緒に来たM氏が「峠は初めて」という事もあり流し気味に走ったが、本気で走るとある意味恐いモンがあるのである。調子こいて飛ばす→限界をアッサリ超えてスッ飛ぶ→悪夢再び、てな具合になりそうだからである。((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル。


 ただまぁFD3S程ではないが、"トリックマスター"もコーナリングマシンとしての出来にはワタクシも満足している所である。緩やかなコーナーから厳しいコーナーまで全て2速〜5速のパワーバンド内("彼女"の場合3000rpm〜6000rpm)で入って抜けることが出来る事が解ったからである。


コーナー突入前に必要な分だけ減速

ヒール&トゥで必要な分だけシフトを下げ、パワーバンド内にrpmを持ち込む

そのままの速度&rpmを維持し、クリッピングポイントまで持ち込む

クリッピングポイント通過後にステアリングを戻しそのままアクセル全開

パワーバンドから一気にブーストが掛かり、直線で一気に立ち上がる

(゚Д゚)ウマー


・・・と上手く行くかは些か不明であるが(爆)ワインディング&ミニサーキット向けのセッティングにはなったと思うのである。元々インプは最高速仕様のクルマではないし、サーキットでも200km以上が重視されるようなコースは余り無いので、最高速よりも加速重視のセッティングで大体OKであるとワタクシは考えている。


 話は変わって、よくクルマ雑誌なんかで新車のインプレをする時に「早速箱根まで走ってきた」という著述が良く見られるが、今考えてみれば納得の行く話である。あそこには緩やかな峠から厳しい峠まで数多くあり、色んなコンディションでクルマを試すにはもってこいだからである。しかも景色が良いからクルマの背景として使うにも申し分ない。それと行ったことがある方にはお分かりだろうと思うが、箱根は綺麗なのである。道にタイヤ痕が殆ど無く、ガードレールも曲がっていない。勿論、パーキングエリアにドーナッツターンの痕も無い(笑)そこを走る事がイメージ悪化に繋がらないのである。


 というワケで、御自分のクルマの本当の性能を知りたいと思っていらっしゃるロンマニアの皆様。一度峠を走ってみる事をオススメ致します。勿論「頭文字D」みたいな交通法無視の珍走ではなく、普通に走っても少し欲張ってワインディングしてもOKです。アップダウンの連続や厳しいコーナーの続くシビアコンディションで走ってみれば、普通の街乗りや高速道路では感じられない部分を感じるようになって、自分のクルマの何処が悪くて何処が良いのかがハッキリ分かって来るでしょう。んでもって、ワタクシで良かったら何時でもお供致しますゆえ(爆)と自分を売り込む今日この頃であった。