アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLACKOUT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ほら、やっぱり君は観察してはいないんだ。だが見ることは見ている。その違いが正に僕の言いたい事なんだ」

By サー・アーサー・コナン・ドイル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 ワタクシはG-SHOCK(特にThe-Gシリーズ)やナイキのスニーカー、それに戦闘機やレーシングマシンが大好きである。何が良いのかと問われれば、これらが徹底して"機能美"にこだわっている点がである。これらの共通の特徴は1つに「ムダなモノは一切付いていない」というモンがある。ワタクシが思うに、最高のモノを手に入れようとする過程の中で、最も大切なものの1つが「ムダを省く事」ではないかと考えているのである。モータースポーツなんかが正にそうであるが、アレは「如何にムダを取り除くか」を競っている競技ではないかと考えている。熱力学で言う所のエンジンが生み出した直線方向へのエネルギーを如何に他のエネルギー(ブレーキ熱、タイヤの摩擦熱、空気抵抗など)に変換させる事なくゴールまで持っていけるかを追い求めているのではないかと思う。


 やたら小難しい事言ってしまったが、よーするに「上手い人はムダなモンは付けないし、一見無駄と思えるモンには必ず何かの意味がある」という事である。で、今回のオフ会に集まった方々は前日述べたように「走りにこだわり尽くす人達」なのである。ドラテクが一番上手いのは誰だかは定かでないが、ダントツで一番ヘタなのは間違い無くワタクシと"友人"【DEVILOCK君】だという事である(笑)折角こうして豪華キャストの方々が集まってきたのである、つまらん自尊心はこの際捨ててしまって、ここは学べるモンを学んで、盗めるモンを盗んで、聞けるモンを聞かなきゃ損というモンである。


 その中で全員が口を揃えて言っていた点の一つが"車高長"である。あの場に集まったクルマの中で、ダントツに車高が高かったのは何と"トリックマスター"だったのである。フロント15mm、リア10mmほど落としたつもりだったのだが、それでも1番高かったのである。あとスプリングが一番柔らかったのも"トリックマスター"のF7k:R3.5kであったりする。以前、ライヴでお会いする前に"彼女"の脚について「柔らか過ぎるのではないか」というご指摘を受けた事があったのだが、以前のワタクシにはその意味が今一つ分からなかったりしていたのである。理由はと言えば、今のその状態でバランスが取れていると考えていて、ソコを崩す事に聊か不安感があったからなのである。


 で、そのご指摘をしてくださった方が「一緒に乗ろうか」と誘われたので、その方とワタクシと【DEVILOCK君】の"2人"で一緒にデモランを行うことにしたのである。大変残念な事にワタクシも【DEVILOCK君】もフルバケットが入らない身体をしていたため(涙)助手席での体験乗車となったのだが、それだけでもう十分過ぎるほど説得力があった。バーチャル内における文章だと伝わらないニュアンスが、こうしてライヴでクルマに乗ると瞬時にして理解出来る。低車高、全長調性式ショック、レートの高いスプリング等、全てに意義があるからこそそうしているのであり、そしてその意義の重さを知っているからこそワタクシにスプリングレートを上げるようにアドバイスをして下さったのである。


 その後車内でコレでもか!コレでもか!!と言わんばかりのドライビング論について熱く語って下さった事は恐らくワタクシやがクルマに乗り続ける限り忘れないであろうと思う言葉ばかりである。とにかくひたすらに熱い、"心"ではなく"魂"で語っているのはいくら鈍感なワタクシだって分かる。相手が"魂"で話しかけてきたら、何はどうあれその思いを全身で受け止めなければいけない。これがワタクシのポリシーの1つである。その方と言葉を交わしてみて一番良く分かった事は、プラトンではないがワタクシはまだまだ何も分かっちゃいないという事である。脚については勿論の事、基礎的なドラテクや走りの哲学についてなど、ワタクシにはまだまだやらなきゃ行けない事が山ほどあるという事である。


 印象的だった言葉の一つに「自分達がチューニングやドラテクに磨きをかけるのは、クルマを100%楽しむため」という事である。全く持ってその通りである。折角のハイパフォーマンスを持った"彼女"をただの移動手段としてだけで使い古してしまうのは無粋極まりない事である。ワタクシはやはりやるのならトコトンやりたいのである。100%全開の"トリックマスター"を知りたいし、そこまで"彼女"の魅力を引き出せるためのドラテクも身に付けたい。サバゲーやアキバへ行くための手段だけじゃ勿体無過ぎるし、ピッカピッカの車体を傍から眺めてハァハァするだけなど問題外である(笑)仕事もサバゲーもクルマもゲームも全てで上手くなりたい、ホントにワタクシは強欲な男である(爆)


 で、【DEVILOCK君】の方もサーキットデビューに備えて色々と有意義な情報を教えて頂けて非常に満足していたのである。必要な道具やその選択法、走る上での注意事項、走りを上達させるコツ、その後のチューニングの方向性など多岐に渡るのだが、最も強調して念を押して言われたのが


「緊張するな」


という事である。"師匠"やT氏、さらには職場の上司からも言われていた言葉をこの場でもう一度耳にするという事は、それだけワタクシ"達"が如何に極度のあがり症かが「Q.E.D.」されてしまったという事でもある(-_-;)もっと肩の力を落とせば楽になるのは分かっちゃいるのだが、それが中々落ちないのが悩みのタネでもあるが、まぁノンビリ行くとしよう。


 本当はまだまだ話したかった事が色々あったのだが、時間が来たので惜しまれつつ解散。当然、第2回をやるのだったらワタクシ"達"は何時でも馳せ参じるつもりであるし、その時には既にサーキットも体験済で、ソコからまた新たな「?」が生まれてくる事は必至である。帰りは【DEVILOCK君】に運転を変ってもらう事にした。"彼"が帰りまでの間にやたらと爪先の真ん中でガッツリ効かせるブレーキングの練習をしていたり、停車時にはブレーキに爪先を乗せたままアクセルを煽る練習をしていたのは言うまでもあるまい(笑)


 やっぱり喋り続けていた事と考えすぎた事もあり【DEVILOCK君】もお疲れなようである。そこでワタクシがやっていたように歌う事を勧めたのである:


Oh My God
神様助けに来て、苦しくてもう嫌だ
逃げ出したいけど、それも出来ない
もう少し頑張れ、何度も言い聞かせて
ここまでは来たけれど


だから「オラオラオラ!気合入れろ自分!!」な歌だと言っただろーが(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )


夢いっぱい、めーいっぱい
甘い甘いアナタとの愛を
捧げたい、贈りたい、もう胸がいっぱい
もっと愛がいっぱい
甘い甘いCandyみたいな愛を
作りたい、足りない、でもお腹いっぱい
そっとヒミツのKissして、もう愛がいっぱい


・・・・・つくづくワタクシ"達"は真性ド変態である事を繰り返し実感する今日この頃であった。