アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CHRIST ILLUSION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「この世には完全無欠の物も無ければ、全然無用の品も無い。我々の親にも子にも友人にも欠点があれば、我々の憎み嫌う人にも特長がある」

By 新渡戸稲造


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 いきなり独断と偏見が200%入っていてスマンのだが(笑)ワタクシには「頭文字D」と「湾岸MIDNIGHT」は何が面白いのかがサッパリ分からんのである。単にワタクシがそのホントの面白さに気付いていないだけの可能性が高いのであるが、上記2作品が主張する「公道最速」の先に何があるのかが全然分からんのである。分かりやすく言えば、主人公&その他大勢が争っている「公道最速」の称号の中に秘められた美学や哲学が見えてこず、既存のサーキット走行やモータースポーツでは表せない何を伝えたいのかがワタクシには理解不能なのである。余計分かりにくくなってしまったので(爆)今度こそシンプルに言うと「ドラッグレースダートトライアル、F1やWRCじゃダメなの?」って事である。


 古今東西問わず、文学や演劇やマンガやアニメにもアウトロー(またはアウトサイダー)を主人公にした作品はソレこそ星の数ほどあるのだが、それらの作品にはとある1つの共通点がある。一言で言うと「悪(外)の華」といった所であろうか。既存の社会の枠組みの中では表現しきれない美学や哲学、既存の社会が孕む矛盾や腐敗や偽善などに対するアンチテーゼ、果ては既存の社会の外側からしか見えないモノを表現するためにアウトローアウトサイダー)が主人公である必要があるのではとワタクシは考えるワケである。既存の社会に背を向け、それらを超越する美学や哲学を他者に提示できないアウトローアウトサイダー)に価値など無いに等しい。そいつらは単なるケダモノ(ナード/笑)であるとワタクシは考える。


 で、また話を「頭文字D」と「湾岸MIDNIGHT」に戻すとしよう。どー考えても珍走屋以外の何者でもない主人公&仲間&ライバル達が争う「公道最速」の称号が、F1やWRCやその他モータースポーツにおける最速の称号に匹敵するか、あるいはそれらに並ぶモノなのかがワタクシには理解出来ない、という事である。上記2作品のファンであるロンマニアの皆様には大変申し訳ないのであるが、「頭文字D」では「峠の走り屋ってカッコ良い」以外の価値観が見えてこないし、「湾岸MIDNIGHT」で「確かに俺達は犯罪者だ、でも俺達にはコレしかないんだ!」って言われても全然説得力が無いのである。確かに両作品の描写力やマシンに対する造詣の深さは認めるが、そこから先のモノが見えて来ないのである。上記2作品のファンにはブーイング覚悟で言ってしまうが、両作品でキャラクター達が主張している事というのは、まんまナードの言い分そのものだと思うのである。


 最近"ナード学(笑)"英語で言うと"Nerdology(l)"について、心理学や人間社会学の知識は無いが勝手に考えてしまっている(笑)あ、そうそう、上記の(l)というのは英語のlaugh(笑う)を縮めた表現であり・・・いかんいかん、話が脱線してしまった(爆)ナードについてその必要は全くと言って良いほど無いのに、勝手に定義付けてしまっていたりする(核爆)そのナードの定義に「自分がアウトサイダーである事に気付いているかいないかに関わらず、インサイド(この場合既存の社会観念)に背を向けており、尚且つ内外問わず他者を納得させる美学や哲学を提示できない人(達)」と本日ワタクシが思いつきで新しく付け加えたのである(原爆)何故ナードが醜いかと言われたら趣味やライフスタイルの問題ではない。オタクで有る無しに関わらず、そこに納得できる美学や哲学が無いからである。


 これを逆に言えばこうも言えたりするのである。ナードに対する存在としてワタクシが提示するギークの定義としては、以前「明らかに一般とは違う非凡な何かを持っているが、普通に周りとやっていっている人(達)」といったのであるが、ココで新たに「自分がアウトサイダーである事に気付いていて、インサイド(この場合既存の社会観念)に背を向けているかいないかにも関わらず、他者を納得させるだけの美学や哲学を提示できる人(達)」と新たにギークの定義を今日の思いつきで1つ加えておこう(笑)何故ギークが美しいかと言えばその人が法律や風習や伝統をシッカリ守る模範的な"良い人"だからではない。立場は何であれ、そこに納得できる美学や哲学があるからである。


 総括するとギークとナードの相違点は、趣味やライフスタイルの種類や地位や名誉や財産の大小ではなく、そこに納得できる美学や哲学があるか無いかだとワタクシは思うのである・・・・・って、何時の間にか「頭文字D」と「湾岸MIDNIGHT」から更に思いっきり脱線しているし(笑)更に付け加えれば、テレビでジャッキー・チェンの「酔拳」見ながら熱く語る内容でもなかったりする(爆)28年前の作品だけあって、ジャッキー・チェンが若いのである。サーキット走るワケでもないのに長袖長ズボンを着る様になってしまった今のジャッキーとは違って、ホントに良く鍛えられたアジア系格闘家の肉体をしていて・・・・って、また話が飛んでしまうのでいい加減締める今日この頃であった。