ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「スペシャリストになれ。この仕事は絶対に負けないという得意分野を作れ。誰もがそれを狙っているが、もし貴方が最初になれたら気分は最高だ」
By カリン・アイルランド
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
今日、事務の方としていた話である。要点をまとめれば「先生(つまりワタクシ)はもっと皆(この場合事務さん達の事)とコミュニケーションを取るようにして下さい」という事であった。で、案の定ワタクシは「残念ですけど、ワタクシはナードと話す事なんか一言も無いんですよねぇ。日本人のくせに敬語はおろかマトモな日本語すら使えない。仕事中にも平気で雑談して、雑談の内容は芸能人のゴシップか他人の悪口ばかり。オマケに仕事も不正確で遅い。こんな連中と同じ空間に居るだけでワタクシの方がアタマがおかしくなりそうなんですよ。コミュニケーションの問題だったら、そっちを解決する方が先なんじゃないですか(一部フィクショナルな表現が入っています、悪しからず/笑)」と答えてしまったのである。
そうすると事務と方からはこう返事が返って来たのである「確かに先生(しつこいようだがワタクシ/笑)の言う事は正論です。僕もそう考えます。でも、ソレを言ってしまうと誰もついて行かなくなってしまうんですよ。こういう職場では何らかんら言ってチームワークが大事ですから」と。「ンだったら、ナード等の仕事をワタクシに回せ、そうすれば・・・」と言いたい所であるが黙っておいた。どー考えてもワタクシの考え方の方が少数派だからである。ワタクシは1人、向こうはしょーもないナードとはいえ2人。多数決取ればワタクシの負けである。例えアタマやハートの中身は月とスッポンでも、民主主義社会の中ではギークもナードも同じ"1票"なのであり、少数派になった時点で負けなのである。かのウィンストン・チャーチルが「民主主義は最高の政治体制ではない」と言ったワケがよ〜〜く分かる気がするのである。
穿った見方をすると、こうも考えられるのである「ひょっとしてボロ儲けする一番手っ取り早い方法と言うのは、ナードにターゲットを絞る事なのでは」と。今の日本社会、相対的貧困率が世界第2位とはいえ他国と比べると比べようが無いぐらい下が豊かである。たとえアタマ悪いパッパラパーなヤツであろうとも容易に職にありつけて、仕事の最低ノルマさえこなせば世界中のカーマニアが羨む超高性能4WDスポーツカーが買えてしまう。日本というのはホントに良い国である。ワタクシが思うに、マジで「美しい国日本」を作りたかったら、小泉前総理がアメリカの「対テロ戦争」に世界のどの国よりも早く支持したように、安倍現総理もワタクシの「対ナード戦争」を支持して欲しいモンである(爆)
今考えると、その小泉前総理の何が凄かったかと思い起こせば「ナードから票を取る技術に長けていた」からなのではと思うのである。就任したてでまだフィーバーが盛んだった頃、あるテレビ局が追っかけのオバチャンにとある質問をしたのである。質問の内容は政策に関する実に簡単であったのだが、聞かれたオバチャン達の誰一人としてその質問に答えられなかったのである。しかもその質問の内容は、実は総理(当時)がさっきまで演説していた内容からのモノであったから、ワタクシは開いた口が塞がらなかったのを思い出す。このオバチャンの1票も、人生の半分以上を政治の研究に費やしてきた政治学教授の1票も、世知辛い事に同じ重さなのである。こりゃどう考えても政治に精通したギーク1人を相手にするよりも、ナードなオバチャン1000人を相手にした方が遥かに簡単だしボロ儲け出来る。で、小泉前総理は就任から退任に至るまで見事なまでにその手段を使って数々の政局を乗り越えてきたのであるから、色んな意味で天晴れである。
で、そういった視点でモノを見てみると、この本の評価も変わってきたりする:
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つまりワタクシの様に「ナード30人と仕事するよりも、ギーク3人集めて仕事した方が早いし効率も良い」って考えてしまったら偉くなれないのである(笑)たとえナードであってもキチンとコミュニケーション取って、友情は無くても仲良くして、仕事もそれなりにやらせてあげないと上に担ぎ上げてくれないのである。これがアーティストやプロスポーツだったら基本的に篩い落としだからバッサバッサ切り捨てて、そいつ等の"屍"の上にどかっと腰掛けてOKなのであるが、こういう類の仕事だとそうもいかない。ワタクシの大きな目標の一つが「ギークになる事」であるが、そうすると「出世は諦めなきゃな〜」と思うのと同時に「いいや、ギークが社会の片隅に置かれるなんて間違っている、断固闘うぞ〜」というジレンマに陥りそうな気がする今日この頃であった。