アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ULTRAMEGA OK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「幸せが欲しい、それだけがまだ手に入っていないんだ」

By フレディ・マーキュリー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 久々に朝遅く(てゆーか、ほとんど昼/笑)起きて、ライン取りや荷重移動やアンダーステアやエンジン回転数を気にする事無く、音楽をガンガンかけながらマッタリとドライブするのも良いモンである(爆)特にここ最近は(周囲の状況が許せば、の話であるが)ブレーキはロックする手前までガツンと踏んでゆっくり離す、減速はヒール&トゥで2速まで持っていく、カーブを曲がる時は最小限の舵角でアタマの中で描いたライン通りに曲がる、といった事ばかりやっていたモンだから、僅か20km〜30kmのドライブでもやたらと疲れる(核爆)ホントは「発進はギアを1速に入れてクラッチは踏んだままにしておいて、アクセルを5000回転前後まで上げてからクラッチを一気に離す」もやりたかったのであるが、そーゆーシチュエーションはまだ来そうに無いのでやっていない(原爆)


 で、クルマの中で何を考えていたかというと、クルマ絡みであるがクルマが絡んでいない事についてである(笑)先日、久々に実妹と話をしたのである。話の詳細な中身については割愛させていただくが、分かった事が3つだけある。1つ、ワタクシの一族においては男系の方は「ただ食って生きるだけじゃ面白くねぇ、やっぱり生を受けたからには燃える(この場合"萌える"ではない/笑)ような事をしなくちゃな!」って考えているのに対して女系の方は「仕事は必要な事を必要な分だけやれば十分じゃない、あとは家族を大事にして明るく楽しく生きていこうよ」と考えているという事。2つ、両系とも頑固で互いに主張を譲らない事。3つ、ワタクシも実妹も「男系」に属している事、である。


 カミングアウトでスマンのだが(笑)実は電話があった日以前にお袋と一悶着あって、実はその電話は仲介役としてワタクシにかかってきたのである。で、ワタクシがお袋にいくら時間をかけて延々と話しても伝わらなかった事が、実妹相手だと簡単に伝わったのである。理由は上記の通りであり、男系のワタクシと女系のお袋じゃそもそも根底が違うから、いくら話しても平行線になってしまうのに対して、女性とはいえ男系の実妹にはワタクシが言わんとしていた事が簡単に伝わった、という事である。某解剖学教授ではないが「バカの壁」とはこーゆー事を言うんだな、と実感したモンである。


 で、実はワタクシ同様仕事の面で色々あったのは実妹も同じであり、やはり"仕事"に求めているモンも同じである。で、何故お互い上手く行かなかったかという話が少しだけ出てきたのである。ワタクシは「自分がナードだったから」だと思っていたのであるが、実妹の意見はこうである。「自分達が上手くやって行けなかったのは能力的や人格的なソレじゃなくて、ここぞという時に踏み込む気概に欠けていたのでは」という事である。ワタクシ流に言えば、レースにおいてはただ単にドラテクがあるだけじゃダメで、いうなら「たとえどんな手段を使ってもポディウムに立ってやる!」という気概と、コーナリング時にインを塞がれそうになった(塞ぐ)時に思い切ってインに飛び込む(インを塞ぐ)勇気に欠けていたからレーサーとして上手くやれなかった、という所であろう。


 ここんトコ、モータースポーツに明るくないロンマニアの皆様には分かり辛くて大変申し訳ないのであるが(笑)それ以外にいい例えが浮かんでこないのである(爆)勿論サイド・バイ・サイドやる勇気や技術もそうであるが、穿った見方をすればこーゆー風にも考えられる。それは「一緒に走っている相手が必ずしもスポーツマンシップを持っているとは限らない」という考え方である。金や名誉や地位に目がくらんだか、あるいは「たとえどんな手段を使ってもポディウムに立ってやる!」って気概が強過ぎるのか、果ては前日の日記にも書いたように「レギュレーションに違反してなきゃOK」と考えているのかは定かではないが、中にはそーゆーヤツもいるという事である。で、どうするかと言われたら、答えは「そーゆーヤツがいると分かっていても何とかしなきゃならない」である。


 逆に言えばトップレーサーになるためにはドラテクだけじゃなくて、そーゆーシチュエーションの中でも上手く立ち回れる能力も必要なのでは、と思うのである。んで、実はワタクシの家族はそこんトコ上手く行ってないヤツの方が多かったりする。親父の場合、優れたドラテク(コレだけはワタクシも認める)があるのだが「ポディウムに立つ」という気概が強過ぎるためスポーツマンシップを忘れてしまい、相手に構う事無くインを塞いだりインに突っ込んだり、果ては故意に相手を妨害するようなマネまでしていたため、その結果シートはあるもののファンからもワークスからも同じドライバー同士からも嫌われてしまっている。お袋の場合、優れたドラテクはあるのだが、そもそもレースに出る気がハナッから無い。


 で、実妹の場合優れたドラテクはあるのだが非スポーツマン的な行為を受けた時、記者会見でその事をについて声明文を出した上コミッショナーに抗議書を提出してしまった、とでも言っておこう。んで、ワタクシの場合はドラテクが無い上に(笑)非スポーツマン的な行為に対して言葉に出して表現出来ないため、レース後に相手側のピット目掛けてヘルメットを投げ込んだ、とでも言っておこうか(爆)ワタクシのそれはもはや弁解の余地は無いが(核爆)言っちゃあ何だが実妹も似た様なモンである。どっちも「たとえ100%正しかったとしても、それをやったらお終い」という事である。


 ここで、シッカリとしたスポーツマンシップを持った上で「たとえどんな手段を使ってもポディウムに立ってやる!」って気概があれば、そーゆーシチュエーションに陥ってキレそうになっても理性にブレーキがかかって、その代わり「相手より更に前に出れば、コーナリングでのギリギリの攻防を避けられる」とか「コーナーで勝てないんだったら、ストレートの立ち上がりで」とかポジティヴに考えて、余計な事は何も言わずに黙々とそれらを実践していればファンもワークスもドライバー同士もそれを解ってくれる・・・んじゃないかな、と思う(笑)てゆーかソレ以前に、他人の事色々言うヒマがあったら自分の事やらなきゃいけないんだったと今更気付く今日この頃であった。