アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

KING OF THE KILL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では後退するばかりである」

By ウォルト・ディズニー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 いきなりでスマンのだが「サバイバルゲーム\(^o^)/オワタ!!」である。先週、行きつけのインドアフィールドにサバゲーに行って来たのである。ワタクシを含めフリーで来たピンゲーマー8人で組んで、2チームで20分交代しながらプレー。場慣れしている常連さんが3人ばかりいて、3人とも上手かった。特に1名驚異的なショットガン使いがいて、あの狭い場所であの長いストック付ベネリM3を取り回してみせるCQBテクニックとワンショット・ワンキルの射撃テクはもう神業モンであった。インドアフィールドでのショットガンの有用性をイヤと言う程思い知らされたモンである。今度M3ショーティーに社外製ストックを取り付けたショットガンを一丁作ってリベンジしたいトコである。


 んで、そんな環境の中で計4種類のハンドガンを用いて、満タンだった600gガスボンベが空になるまで撃ちまくったのである。8名いたが誰一人としてフルオートを使おうともせず、もっぱらインドアを楽しむプレーに徹していたのである。お陰で帰るなりバタンキューで、ホントは昨日の内にブロクをアップしたかったのだが、その気力すら残っていなかった程である。勿論、筋肉痛はデフォルトで(笑)両足はおろか五体全体が悲鳴を上げていて、シャレにならんぐらい診察がしんどかったのである(爆)「もう当分インドアはやりたくねぇε〜( ̄、 ̄;)ゞ」ってぐらいハンドガン戦を体験してしまったのであるが、アタマん中はショットガン製作プランを描いていたりする(核爆)


 はい( ・◇・)?「思いっきり楽しんどるやないけ。何が"サバイバルゲーム\(^o^)/オワタ!!"やねん」でしょうか。んじゃ、前置きはコレぐらいにするとしよう(笑)何が「\(^o^)/オワタ」のかというと、雰囲気である。確かに常連さんのレベルもそこそこ高く、マナーも問題無い。問題は「馴れ合ってしまっている」事である。客とオーナーが必要以上にツーカーな関係になってしまうあまり、シャキッとしなきゃいかんトコが弛んでしまっているのである。古人が「親しき仲にも礼儀あり」と言ったのは、実はそーゆー意味だったのではないかとワタクシは思うのである。いくら親しいからといっても、許されないモンがあるという意味である。


 まず、昨日フィールドに行ってセーフティーを見た時に唖然としたのは、その余りの汚さである。最初に来たお客が一番最初に見る場所であるにも関わらず床にはBB弾が散り放題、整理用の籠は散らかっている、机も拭いていない、椅子は揃っていない、トイレは清掃していない上に死ぬほど臭い。ついでに言えばショップの中まで乱雑としていて、どれが商品でどれが違うのか、触って良いのか悪いのかもサッパリも分からない。ココにもう何度も通っているワタクシですらドン引きしてしまうほどであるから、初めてサバゲーする人やサバゲー歴の浅い人がコレ見たら何を感じるか想像に難くない。初めての人でコレ見て何も感じないとすれば、ソコまでしてインドア戦がやりたい人か、何も感じないほど鈍感かのどっちかである。つまり、勝手の分かっている常連さんにしか通じない運営になっているのである。


 ワタクシの上司曰く「良い病院とダメな病院を見極める1つの方法が、床を見る事。たとえ機材や建物が古くても、床にホコリ1つ落ちていなかったら、まずその病院はOK。ダメになってく病院っていうのは、床のホコリ1つから始まって、それが積もりに積もって崩壊していく」だそうである。言い換えれば「創立百年」って看板掲げている老舗の店っていうのは、百年同じ事をしているワケじゃないのである。その百年の間シッカリ細かい作業や管理を続けて、問題点は早期発見&早期対処して、品質の向上や改良に余念が無いからこそ店が百年続くのである。そうしなかったら一部の綻びからくる絶対的な質低下や、周りの同業者のレベルアップによる相対的な質低下によりアッサリ経営破綻するからである。


 そう、ワタクシが「サバイバルゲーム\(^o^)/オワタ!!」と思う部分が、この「馴れ合い」の他ならないのである。一体感が強い事は良い事であるとワタクシも思う。が、人類の歴史が示すように、内側しか見ていない組織が繁栄した例は全くと言っていいほど無い。近代史で言えば文革時代の中国然り、ポル・ポト時代のカンボジア然り、あと現在も進行形だが北朝鮮然りである。今考えると、ワタクシがサバゲー始めた頃のアレは所謂「サバゲーブーム」ってヤツだったんだと思うのである。あの時代にゲームで「バイオハザード」シリーズや「メタルギアソリッド」シリーズがブレイクして、その精密な銃器の描写をキッカケにしてサバゲー人口が一時的に増加したといった感じである。何て事は無い、ワタクシもソレがキッカケだった1人であるからである(笑)


 で、時は流れ「バイオハザード」も「メタルギアソリッド」も旬を過ぎて、後に残ったのはレギュレーションの統一やマナーの徹底がなされていない未完成なサバゲー界。マトモな人や熱の冷めた人はフィールドを去ってしまい、ゲームを未だに続けているのはダイハードなサバゲー中毒者かサバゲーフィールド以外に自己表現をする場所の無いナード連中ばかり。勿論、中には純粋にサバゲーをスポーツとして捉えて、真剣に戦略や戦術の向上に余念無い人達もたくさんいるのだが、いかんぜん少数派。そして、そーゆー「真の意味でのサバゲーマー」も1人また1人と姿を消していくのに反して、新しくサバゲーを始めようとする人に対しては汚いフィールドや五月蝿くてキモいナードが壁となって参入を阻んでしまう。サバゲーに明るい未来を見出すのが難しいぐらいである。


 誤解の無いように言っておくが、ワタクシは別にサバゲーが嫌いになったワケではない。ワタクシは未だにサバゲーが大好きであり、むしろ冒頭で記したような熱い戦いがナード抜きで立派な環境の中で楽しめるのなら毎週でもゲームに行きたいぐらいである。が、悲しい事だがその「環境」が日を追う事に小さくなっていっているというのがワタクシの素直な感想である。サーキットとは違って、サバゲーはチームプレーである。味方がいて、相手がいて、ソレが連携の下で戦うからこそ面白いのである。が、悲しい事にワタクシは自分の身を律する事すらマトモに出来ないのだから、まして他人や周りを律する事などビッグマウスも甚だしいトコである。まぁワタクシとしては何時でも戦えるよう腕は鈍らせない程度に当分やっていくつもりであるが、サバゲー界を覆う果てしなく広がる灰色の空を眺める度に溜息が止まらない今日この頃であった。