アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

III

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることができない」

By 芥川龍之介


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*フィールドマスターはゲーマーたれ

 先日の話で「ニッポン全国に220のフィールドがある」って話をした事があるが、フィールドが増えた事は良い事ばかりではないのである(^_^;)ちゅーのもサバゲーブームが起こって以来「フィールド運営は儲かるらしいからウチもやってみよう。サバゲー?知らんけど、知ってる人雇えば何とかなるっしょ( ̄∇ ̄)」って軽い気持ちで建てられたフィールドも少なくないからである。そういうトコは概してレイアウトが単純で、サービスが行き届いてなく、結果一度行ったらもう行きたくなくなるのである(´△`)でもってそういうトコに集うゲーマーは概してレベルが低く、マナーが悪いヤツも少なくないのである。ワタクシも何時の間にか人生も半分折り返してしまったので、こういうハズレのフィールド行くと人生ムダにした気分になってしまうのである(笑)


 だからフィールドが劇的に増えても、ワタクシが通う場所は殆ど増えなかったりするのである。ヘタに冒険してハズレのフィールド行ってしまうよりかは、質の保証されてる行きつけのフィールドに通った方が結果として楽しいのである。今回ワタクシが7周年記念ゲームに参加した【ライズシークレットキャンプ】もその当たりのフィールドの一つであり、ココはサバゲーの達人であるフィールドマスターが自らフィールドレイアウトを監修しているので、フィールドレイアウトに隙が無くて奥深いのである:

少しばかりボロいのがアレであるが、所謂「ココを確保できれば安全」というポイントは一切無く、ルートも多数用意されてるため、若干狭いながらも戦略が必要になってくるのである。あとフィールドや遮蔽物にも高低差がかなりあり、ソレを利用した”隠れ射線”なるシロモノも幾つか用意されてるので、ソレを見つけて利用するorソレを利用してくる相手を逆に待ち伏せるという戦い方もできるため、何回戦っても飽きないのである。


このフィールドの特徴の一つとして、フィールド中央の高台がセーフティーエリアとして機能してる点が挙げられるのである。


この様にゲームを観戦する事が出来るのである。サバゲー属性のあるロンマニアの方ならばお分かりかと思うけど、戦ってる他のゲーマーさんの殆どが身体を低く小さく畳んで、撃つ時も遮蔽物からの露出を最低限にして、スイッチング*1をちゃんとやってるのがお分かり頂けると思うのである。そう、上級者が上級者の為に作ったフィールドには、やはり上級者が集まってくるのである。こん中で上級者じゃないのは、精々ワタクシぐらいである(笑)だから良いフィールドを作ろうと思ったら、フィールドマスター含むフィールド関係者も良いサバゲーマーでなければいけないとワタクシは思うのである。


*一撃必中のショットガン

 サバゲー的に良い鉄砲とは何か。装弾数が多い事?連射力が高い事?飛距離が長い事?ワタクシの答えは「狙ったトコに素早く当てられる事」である。このフィールドでやってるような上級者ってのは抑々身体の露出が少なく、動きもそうだけど反応も早いのである。だから的が小さくても狙ったトコに確実に当てる必要があるし、少しでも早く弾を当てるために発射レスポンスが重要になってくるのである。一発目を当てなきゃ二発目以降は逃げられるし、連射してたら他の相手に位置がバレるし、飛距離があっても当たんなきゃ意味が無いのである。故に今までは”トレポン最強説”が囁かれていたのであるが、ソレを脅かす存在としてクローズアップされたのが、前回ネタにしたカスタムショットガンである。


 ココまで書けば察しの良いロンマニアの方ならばお分かりかと思うが、ショットガンも初弾を早いレスポンスで確実に当てられるのである。0.25g以上の重量弾を綺麗に飛ばすためのカスタマイズ技術が確立されて、ソレ以来このフィールドの常連達を中心に広まっていったのである。文章で伝えるのもアレなので、動画を見て貰った方が手っ取り早いってモンである:

ショットガンの一番の魅力は何かと問われれば、ワタクシは「”鉄砲を撃ってるッ!”という実感」と答える次第である。動画で観た通りショットガンは連射が利かず、シェルの装弾数も少ないからシェルチェンジも頻回に行わなきゃならないのである。だからこそ「一発*2をムダにしないッ!確実にブチ当てるッ!」という気分になり、ソレが故に当てた時の脳汁分泌量はトレポンの比じゃないのである( ̄▽ ̄)ココの常連たちの間でショットガンが流行ってる理由、お分かり頂けたであろうか。まぁ確かにフツーのサバゲーマー向けの鉄砲ではないので、主に中級者〜上級者向けの鉄砲である。


*空気>>ガス

 そう考えると、使える鉄砲とそうでない鉄砲は容易に分けられるのである。ソレは「ソースが圧縮空気か否か」である。電動ガンエアコッキングショットガンも、ソースは圧縮空気である。圧縮空気は初速が常に一定*3なため、常に同じ弾道が得られる→狙って当てられるからである。ガスを使用する鉄砲はガス気化によりマガジン温度が下がる→気化率が下がり初速も落ちてしまう為、弾道が安定しないのである。その事も動画を観てもらった方が手っ取り早いってモンである:

長物のガスブローバックの欠点は、ガス気化量が多いという事である。気化量が多いって事はマガジンも冷えやすく、初速も変わり易いって事なのである。だからホップアップの掛かり方が安定せず、狙ったトコに当てらんないのである。だから撃ち合っても簡単に撃ち負けてしまい、この動画の様に素っ頓狂な声を上げてやられる羽目になるのである(笑)


 つまり結論としては「長物ガスブローバックはアウトドアのサバゲーじゃ使えない」という事である。気温が低過ぎると気化が足んなくて作動せず、かと言って気温が高過ぎると初速がオーバーしてしまう。コレはお座敷用か、或いは気温が安定してて射程も短いインドア専用と割り切った方が良さそうである。ぶっちゃけた話、ハンドガンの方がまだマシなのである:

ハンドガンもガスだけど、長物と違ってガスの気化量が少ないのである。気化が少ないからマガジンの冷えも少なく、結果として初速の変化も少ない→ホップの変化も少ないから意外と安定して使えるのである。ソレより何よりハンドガンは小さくて軽いから、機動力で有効射程距離の少なさを補えるのである。コレだったらインドアだけでなく、アウトドアでもソレなりに使えるのである。


*8周年が待ち遠しい

 というワケで、トレポンに続くワタクシのメインウェポンがまた一つ増えたのである(^-^)近頃はトレポンに慣れ過ぎててマンネリも多少入ってきたサバゲーであるが、コレのお陰でまだ当分は楽しめそうである。やっぱサバゲーが上手い人達や造詣の深い人達が集まると、ソコから新たな鉄砲のカスタマイズや道具の使い方や戦術が生まれたりするから、色々と飽きないのである。こう言っちゃアレだが、ただ弾を撃つだけ、連射してバラまくだけ、コスプレを楽しむだけじゃすぐに飽きるのである。こうやって策略や技術や道具を練るからこそ、サバゲーは楽しいのである:

そして何時ものようにジャンケン大会と、フィールドマスターによるマグマめいた熱いトークで7周年記念ゲームは無事終了である。三連休の初日にゲームして、そしてその2日後にまたサバゲー行って、シッカリ休めるゴールデンウィークの筈が、何故だかゴールデンウィーク前よりも疲れてしまってたのである(笑)来年もまた同じ時期に開催されるだろうから、当然また参加する予定である。さて何時の間にか遅くなってしまったので、さっさと〆ようと思う今日この頃であった。


*1:利き手と反対側から身体を出す際、身体の露出を最低限にするため、銃を反対側の手に持ち替えて構える技術

*2:ショットガンだから正確には3発

*3:気温による密度の差もあるが、然程気にはならないのでスルー