アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BUDDHA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「私達は結局何をすべきか?世の中を知り、それを軽蔑しないことだ」

By ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 これから話す事は"超"が1Y個(1ヨタと読む。どーでもいい話だが1024個という意味/笑)つけてもいいぐらいのフィクションであり実際の人物や事件とは1ym2(ヨクトメートルと読む。どーでもいい話だが、1/1024メートルという意味/爆)ほども重なる部分が無い事をあらかじめ説明しておこう(核爆)ココにAという女子マラソン選手が1名いる。彼女は複雑な家庭事情の中で育ったシングルマザーの母親と2人家族であり、タイガー・ウッズルイス・ハミルトン宜しく、親子2人3脚で「マラソンで金メダルを取ること」に人生の全てを捧げていると言っても差し支えない母娘である。幼い頃からAはひたすら走り続けて苦節30年、マスコミ等で「金メダル候補」とまで呼ばれるほどの選手になり、オリンピック出場を果たしたのである。


 これで、長年の母娘の願いが叶う・・・と思った矢先、オリンピックの3ヶ月前に母親が急病で倒れる。闘病生活も娘の必死の祈りも虚しく、母親はオリンピックの一ヶ月前に帰らぬ人となってしまったのである。Aは母親の墓前に佇み、金メダルを必ず取る事を硬く誓うのである。そしてマラソン競技当日、スタートからAは神懸かった速さで2位以下を圧倒的に引き離し、何と世界記録を大幅に塗り替えるタイムで優勝。上記のエピソードと合わせて一躍時の人に・・・なったのであるが、余りにも神懸り過ぎた事が他国の選手団やマラソン審判団やオリンピック委員会の目に留まり、異例とも言える抜き打ちのドーピング検査が行われたのである。


 結果、血液検査において赤血球の異常な増加が検出されたのである。ソコで記者会見にてA本人に問い詰めた所、EPOによるドーピングを認めたのである。記者が「金メダル最有力候補と言われていたのに、何故ドーピングする必要が?」と尋ねた所「身体が出来上がっていなかった。母の看病疲れと突然の事態による精神的なショックのせいでマトモに練習できなかった。それに30という年齢上これがラストチャンスだから、母のためにもどうしても金メダルが欲しかった」と述べた後に号泣。結局、それ以上の記者会見は不可能と判断されたため、それ以降Aは自宅謹慎となったのである。


 さて、もしもロンマニアの皆様がオリンピックの大会委員長だったら、Aにどの様な処分を下すであろうか・・・・はい( ・◇・)?「人に聞く前に、まずはお前から言え」でしょうか、そりゃもっともです(笑)ワタクシなら勿論金メダル剥奪&今後の国際大会参加禁止も含めた処分を下すであろう。てゆーか、殆ど皆そう答えるであろうから、答えになっていないのであろうか(^_^;)確かにAの気持ちは良く分かる。が、スポーツ選手にとってルールの先に選択肢は無いのである。何よりも真面目に身体を作って臨んでいる選手に対しても失礼だし、マラソンという競技に対する侮辱でもあるし、何よりこんな形で金メダル取ってもあの世の母親が喜ぶとは到底思えないし、こーゆー特別な事情を抱えているのは何もAだけではないからである。


 更に言えば、トップアスリートがこんな事をやっているのを容認してしまったら最後。末端にまで腐敗が及び、マラソンという競技は人々から確実に愛されなくなり、その果てに必ず衰退する。何もスポーツだけじゃなくて、社会のいかなる分野のいかなる組織においてもそうだとワタクシは思うのである。一番分かりやすいのが"宗教"であるが、愛に基いた確固とした規律の無い組織は、遅かれ早かれ必ず崩壊する。ソレは歴史が証明している事である。何も某九条みたいに「一字一句間違わずに従がえ」と言っているワケではなく、何て言うか・・・


レギュレーションやマナーを厳守し、違反に対しては自主的に謝罪する

同じ競技に携わっている関係者からも「コイツなら大丈夫だ」と信頼される

お互いにそうし合う事により、関係者同士の疑心暗鬼が無くなる

結果、お互いを信頼し合う事により、ギリギリの戦いが見られる

やっている側も観ている側もエキサイトする

結果、競技の繁栄につながる

(゚Д゚)ウマー


・・・という感じである。どうも言葉で上手く説明出来ないため、某巨大掲示板風になってしまうのは御了承願いたい(笑)特に民主主義がグローバルスタンダードになっている21世紀だからこそ、こーゆー事はトップダウンではなくボトムアップでこそ徹底されなければならないとワタクシは思うのである。


 が、現実はそう甘くなかったりする(-_-;)オリンピックみたいな大衆の目がある所では、皆がその「大衆の目」ってヤツを気にして(つまり目の届かないトコでは、何をやっているのか得体が知れない)それなりの抑制力が働くのであるが、例えばコレがベタ記事にもならない草マラソンレベルだとこうは行かない事も間々ある。酷いのになると・・・

「ルールブックの暗唱しかできない冷血委員長の言う事なんか放っとけ!」
「Aちゃんは大切な母親を亡くしたんだぞ!その辛さが分かるか!!」
「ドーピングなんて皆やっているじゃないか!何でAちゃんだけ!!」
「参加者全員の検査をしろ!競技をやり直せ!!」
「こういう時、分かっていても黙って見逃すのが人情だろ!」

といった感情論になったりする、とは言え見逃すと「赤信号、皆で渡れば怖くない」メンタリティーが出てきて、益々腐敗していく。某国技や某球団の盟主なんかが分かり易いのであるが、傍から見ると非常に滑稽なのであるが、中にいる人達は全く気付いていない。


 とまぁ、お堅い前置きはコレぐらいにしておいて(笑)完璧なまでに破綻してしまった"トリックマスター"の制動システムを復活再生&問題点解決のためにワタクシが立ち上げた「プロジェクト・B」に関しての話を・・・しようと思ったのであるが、前置きが必要以上に長くなり過ぎていて、これ以上書くと話がダレてしまう事にようやく気付く(爆)よくラブレターは書いてから1日置いて読み返した方が良いと言われているが、ワタクシも帰ってPC立ち上げた時に即興で書くのを考えた方が良いかも知れない(核爆)こうして本文を語る事のないまま口惜しいながらも締めなきゃいけない今日この頃であった。