ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「本当に純粋な悪というのは善を超えるような悪のことだ。もしも、そういう純粋な悪に徹しきれるなら、その悪を貫き通せばいい」
By 岡本太郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
E=mc²、アインシュタインの特殊相対性理論の帰結として発表した余りにも有名な関係式である。分かりやすく言うと、理論的には1グラムのモノには約90兆ジュールのエネルギーが含まれている事になる。もっともっと分かりやすく言うと、本来のエネルギーさえ引き出せば、一回ガソリンを満タンにすれば(計算上)600万年クルマを走らせる事が出来るし、0.2gのBB弾1発で相手1人どころかフィールドそのものを地図から消す事が出来るのである(笑)が、実際はガソリンを満タンにしてもエコ走行で精々500kmが良いトコだし、BB弾1発当てられても気付かない(この場合、確信犯は除外/爆)なんてザラである(核爆)何だか宗教じみてアレであるが、学問に携わる人間の仕事ってモンは、この天井知らずな本来のエネルギーを如何に引き出すかだと思ったりもするのである。
いきなりワケ分からん前置きになってしまったが(笑)よーするに物事っちゅーのは「如何に新しく開拓するかよりも、如何にムダを削ぎ落とすかを考えた方が実は良いんじゃね?」とか考えちゃったりしたワケである。勿論、新しい事をやるのも大事だけど、特殊相対性理論的に考えると古いモノのホントの価値っていうヤツをまだ出し切っていないんじゃないか、ってふと思い起こしてしまったのである。だから何事に取り組むにしろ新旧同時進行の上で「旧>>>新」のバランスでやって行くのも良いんじゃないかと、特殊相対性理論を持ち出しながら特殊相対性理論とは全く関係ない妄想にドップリ浸かって、今日も朝青龍状態である事を即興で書き起こして今やっと気付いたのである(爆)
で、何がキッカケかというと、昨日インプレしたモーターファン・イラストレイテッドのエンジンについての記事を読んだ時である。先日も述べたが、エンジンの総論的な部分ってヤツは基本的に変わっていないのである。即ち「4サイクルのレシプロ機関で回転力を生み出す」の部分は世界中の大小メーカー問わず一緒である。あとはソコに技術者の知恵とセンスを持ち込んで、可能な限りガソリン(軽油)と空気の混合気を効率良く回転エネルギーに替えるか、という部分での競い合いなのである。サイドバルブ→OHV→SOHC→DOHCという進化に加え、ソコにi−VTECやVVT−iを組み合わせたり、現在じゃ更にVVELとかバルブマチックといった機能が加わったのは、そもそも「性能を上げる」というよりかは「ムダを無くす」的な要素が色濃く見えたりするのである。んで、V型にしたりW型にしたり果てには水平に気筒を並べるのも、コレまた「性能向上」よりも「エンジンスペースのムダや振動によるエネルギーロスを減らす」的な意味合いが強く感じられるのである。
こーゆーのを読んでいると、如何にロータリーエンジンやハイブリッドシステムが改革的、革命的な技術であり、それゆえ世界中で大いに注目されているのかが理解出来る。双方とも「4サイクルのレシプロ機関で回転力を生み出す」以外の方法で回転エネルギーを得ているからである。ロータリーエンジン登場した当時は、それこそ世界中が挙ってロータリーの研究をしていたらしいのであが、結果は御存知の通りロータリーのメリット/デメリットがレシプロエンジンを未だ越えられていないため普及には至っていない。ハイブリッドシステムはもう説明は不要であろう。国内外でパクられるは、プリウスがセレブ御用達になるは、しかもあのポルシェまでもがハイブリッドカーを研究しているのである。
よく「80点主義」とか「ヨタ車」とか「利益主義」とか言われて一部でバカにされていて、実際ワタクシも乗りたいトヨタ車は皆無に等しいのであるが(笑)トヨタってホントは凄いメーカーだったんだなぁとつくづく感心してしまうのである。余りにも度が過ぎるためバカにされている平凡さの裏で、ハイブリッドシステムといった革命的な商品を出して。平凡なクルマの代表であるミニバンにすら、実はとんでもなく天才的なアイディアが潜んでいたりする。この度エスティマのエンジン&駆動系を初めて見たのであるが、アレ考え付いたヤツはマジで天才である。以前は「ケッ(`Д´メ)冷蔵庫めが!」であったのであるが(爆)直4エンジンをあんなに低く、しかも寝かせてミッドシップにマウントする事によって、居住性と走行性能の双方を理想的な域まで高めたアイディアは完璧に脱帽モンである。エスティマ乗りのロンマニアの方々、今までエスティマ馬鹿にしてスンマセンである(核爆)
市販エンジンとか色々見ていると、ホントにF1マシンのエンジンが如何に神懸っているのかがよ〜〜っく分かる気がするのである。あんなに小さくて(市販の約半分)、あんなに軽くて(たったの95kg)、たったの2.4Lでしかも吸排気可変機構ナシのNAなのにも関わらず、余裕で800馬力は出る。元WRCドライバーのカルロス・サインツがF1マシンのテストドライブをした時に「WRカーがオモチャのようだ」と言ったそうであるが、今となってはワタクシもその通りだと思う。ちゅーか、サインツが現役時代のグループA規定のWRマシンじゃ比べる事すらアレである(^_^;)エンジンは勿論、ミッションもラジエターもシャシーも徹底的に小さい上に効率がムチャクチャ良い。何だかF1の新しい観方を発見した気分である。こりゃマジで2010年以降のバイオ燃料&4WDターボ時代のF1が楽しみである(^-^)
このまま行くと近い将来、ハイブリッドどころかマジで電気自動車が出てきそうな勢いである。実際、レースでも【スープラHV−R】なるハイブリッド車が出てきているし、レクサスとかトヨタの公式HP見ていても、モーターの性能は上がる一方である。こりゃワタクシがジジイになる頃には「今じゃ信じられんが、イベントとかでしか見られないガソリン車がフツーに公道を走っておったんじゃぞ。ワタクシが若い頃はそりゃムチャしとってのぉ、ハイオクっていう高いガソリンでリッター6km〜8kmしか走らない、そりゃぁ燃費の悪いクルマじゃった。昔はソレこそ給料の半分近くをガソリン代に持っていかれて・・・おっと、昔話しておる場合じゃなかったな。さ、コレが処方箋じゃ」ってやっている可能性の欠片を見出した気がする今日この頃であった。