アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

...JUST A FEW MORE HITS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか貴方の運命になるから」

By マザー・テレサ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 某任天堂社員曰く「ゲーム雑誌?普段は一切読まないですね。ゲーム雑誌を開くと美少女アニメ絵ばかり。もはや我々の作るものと同じゲームとは思えません」 だそうである。余りの痛さに耳に麻酔打ち込んでしまったワタクシであるが(笑)ワタクシもその通りだと思う。特に最近はゲームに限らず、どんなエンターテイメントの分野でも「マニア層」と「ライトユーザー層」の2極化してしまって、真ん中がポッカリ開いているのである。ンでもって「圧倒的多数」という御旗の下にのライトユーザーはマニアを蔑視して、マニアはマニアで軽蔑の眼差しを知っているのか知らないのかは定かではないが、益々自分達の殻に閉じ篭もり、どっかの赤軍や真理教宜しく、自分達を守り他者を排訴する"要塞"を築きあげるってワケである。


 どちらにしろ、ワタクシ的には望ましくないと思うのである。ライトユーザーはある意味"風見鶏""無党派層"みたいなモン→何かを好きになるのに信念も美学も無い、またはあっても小さいのであるから、去年までは黒かったモノが来年には白くなるなんてのはザラ→メインターゲットにするには余りにも不安定だと思うのである。んで、マニアはソコんトコ信念や美学と心中するヤツが多いのであるが、いかんぜん基本的には「自分のため」にやっているのである。つまり、組織に参加する目的は「組織を理念を実現する事」ではなく「自分の価値観を認めてもらうこと」→「同じ趣味であっても、人間としては別の話」という点は殆どスルーされる→固まって"要塞化"したとしても、外から攻めずとも内ゲバで自壊必至、だからである。水と油が石鹸水を用いれば加水分解されるように、今必要なのは「中間層」だと思うのである。


 さっきから難しい事言い過ぎてアレだが(笑)よーするに「初心者でも気軽にやれて、尚且つマニアックに打ち込める」というようなモノが必要なんじゃないかと思うのである。具体的に言うと、クルマなら嘗てのAE86やシルビア、ゲームなら初期の頃の「ストリートファイターII」とか初期〜中期の頃の「ドラゴンクエスト」とかいった「入り易くて、尚且つ奥が深い」モノである。目的は無論「ライトユーザー層から中間層への橋渡し」とでも言っておくとしよう。この「中間層をターゲットにする」という手法は伸びている企業の中ではよく取られる手法である。マスコミや周囲に流されにくく、尚且つ自分の殻に閉じ篭もる事も少ない→メインターゲットとしては安定感が比較的高く、ある意味意見が一番参考になる層だからである・・・って、また難しくしてどーする(爆)


 んで、ワタクシが今年稼働すると言われている【ストリートファイターIV】に期待するのも、その面だったりする。因みにコレが動画:

ワタクシはこのシリーズを高坊の頃からリアルタイムでやってきたのであるが、初めて「ストリートファイターII」を感動は未だに鮮明なのである。レバーと6つのボタンの位置にに戸惑い、最初は必殺技の出し方が分からなくても、ただ攻撃を避けて6つあるボタン(それぞれ"弱""中""強"のパンチ&キックで計6個)のうち2個(強パンチ&強キック)だけでも最初はサクサク勝てちゃうのである。んで、一番最初にやるプレイヤーが選びがちなリュウにあるコマンド式必殺技(例:↓ ↘ → + パンチ)が出来なくても、ガイルとかE・本田とかの貯め式必殺技(例:↓ため↑+キック)や連打式必殺技(例:パンチ連打)を持っているキャラを使えば簡単に出せる。つまり、初心者にありがちな「とりあえず必殺技や強い技を連発する」からでも始められるワケである。


 んで、突き詰めると当然ソレだけじゃ勝てなくなる。強ボタン攻撃や必殺技は威力があるけど隙も大きい→よけられると反撃喰らい、自分の戦い方が出来てくると、キャラを変更する場合もある→当然、必殺技がコマンド式になる場合があるから、コマンド入力の練習も必要になるワケである。そうして初めて残りの4つのボタンの使い方や更に複雑なコマンド技(例:→ ↓ ↘ + パンチ)などの使い方が自然と分かるようになり、もっと進むと心理的な駆け引きは勿論の事「起き上がりに中段攻撃を交えた2択戦術」とか「めくりからの連続コンボ」とかいったマニアックな世界が待っているのである・・・・・が、ワタクシはソコまで行く前に諸々の事情で脱落しているので(笑)コレ以上は止めておくとしよう。


 で、ワタクシが脱落したのと時を同じくして、このテの格闘対戦ゲームは益々複雑になっていったのである。迂闊に新作に手を出したら大変。余りにも複雑過ぎて消化しきれずに投げてしまうか、上手い人に乱入n’瞬殺→1分持たずして100円がパァである。ソレが好きな人達が未だに多くいて対戦が未だに熱いのは、全盛期の頃と比べると減ったが何らかんら言って新作タイトルが出続けている事からも窺い知れるのであるが、上記「ストII」に始まった格闘対戦ゲームの全盛期を知っているワタクシの目から見ると、どーもその熱気が外から感じられないような"要塞"の中の出来事みたいな感じなのである(^_^;)んで、その「ストII」から春麗といった"強い女性属性"の元祖とも言える革命的なキャラクターがいたのであるが(笑)今じゃ逆に飽和状態(ちゅーか、女性キャラしかいない対戦格闘ゲームもザラ;^_^A)だったりする。


 よーするに、ワタクシが今度の【ストリートファイターIV】に期待しているのは、他ならぬ「原点復帰」だったりする。とは言っても、中途半端なアーティストがよくやる「昔の作風に戻しただけ」じゃなくて、新しい要素を取り入れつつ、尚且つ当初の頃の様な「入り易くて、尚且つ奥が深い」ゲームになって欲しいという事である。トヨタ(&スバル)が「200万円以下のFRスポーツカー」を発表したり、日産がシルビアの後継車を出してきたのも、よくよくはコレで走りに目覚めた若い人達が将来もっとグレードの高い車種(トヨタならスープラやレクサス、スバルならインプ、日産ならZかGT−R)を買うキッカケを作るためだと思うのである。んで、ココは「ストII」制作会社にして全ての始まりであるカプコン自らが、新しい対戦格闘ゲームの形を作ってくれる事をキターイ・・・・・する前に、ワタクシが本来やるべき事に回帰する方が先だと、計らずとも墓穴を掘ってしまった今日この頃であった。