アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LURKING FEAR

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「"どの仕事なら楽に儲けられるだろうか"と考える人がいるけど、それは違うよ。楽な仕事なんか無いんだよ。どんな仕事も大変さ。だから楽しくやるんじゃないか」

By 斎藤一人


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 昨日「車検が近い」と書いたのであるが、即ちもうすぐ3年目だという事である。自画自賛も甚だしいのでアレであるが(笑)納車時「GC8って何ですか?」「AWDって何の略?」「このクルマはツインターボなんだよ」と言っていたのが(冗談抜きで全部実話です、ハイ/自爆)よーやくフツーにクルマに乗れるようになったのである(^_^;)クルマ運転しだしたのが30過ぎで、最初のクルマがいきなりGDBというのが思いっきりアレだが(核爆)が、今更「18の時から乗ってれば良かった」だとか「中古のシルビア辺りからクルマ始めれば良かった」などと言うつもりは毛頭無い。言ったってもう遅いし、ソレより何より、ワタクシはワタクシなりに「コレが自分のカーライフ」って言って憚られることなど無いからである。


 で、そんなワタクシですら、未だ分からなかったのが「DCCDの謎」である(笑)理論的には「後輪寄りの不等トルク配分から、ロック率を手動/自動で操作出来る」というのは分かっているのであるが、問題は「ロックする」とはどういう事かという問題である。直結4WDの定義通りに捉えれば「ロック=50:50のトルク配分」であるが、構造上DCCDはプラネタリーギア方式→理論上50:50にはならないからである。で、昨日フロ入っていたら・・・

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     ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ・∀・)<  そうだったノカー!
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・・・と、アルキメデスの霊が降臨したのか定かではないが、分かってしまったのである(笑)よーするに「センター」とはいっても所詮は「デフ」なのである・・・・って、分かりにくいと思うので、今回もイラスト付きで行くとしよう(爆)


過眠症医師ロンの役に立たない知識・その2:独断と偏見のDCCD講座(笑)


 まずはディファレンシャルギア(以後デフ)であるが、御存知クルマが曲がる時の内輪差を補うための機構である。イラストにするとこんな感じ:


直進時(左右差が内場合)は両輪とも同じ力で回るが、何らかの理由で片輪に抵抗が生じた時(カーブに差し掛かった時の内輪)抵抗が生じた方が止まって反対側が回り続ける事により内輪差を克服するというシロモノであるが:


内輪差はあっても、決してゼロではないのである。つまり、こーゆー基本的なデフ(通称オープンデフ)だと「両輪均等に回っている」か「片輪しか回っていない」かの2つに1つしかないワケである。フツーの街乗りでも余裕で問題が生じる(例:片輪が泥濘にはまって空転し続けると、はまっていないもう片方は機構上動かない)のであるから、スポーツ走行は尚更である。


 ソコで登場したのがリミテッド・スリップ・デフ(以後LSD)である。よーするに、両極端に別れないよう制限をかける事により上記問題を解決するデフの機構である:


コレは俗に「機械式LSD」と呼ばれるシロモノであり、その他にもヘリカル式LSDトルセン式LSD、シュアトラック式LSDなどがあるが、面倒くさいので省略(笑)コレをグラフにすると:

こんな感じである。で、何故スポーツ走行において機械式LSDが重宝されるかというと「制限幅や太さが自由自在に変えられるから」である。良く言われる「イニシャルトルク」とか「プレート枚数」とか言うのは、このオレンジ色の領域を調節するための手段というワケである。


 ココまで来れば答えは出たも当然であるが、よーするに上記グラフの「左」と「右」を「前輪」と「後輪」に変えて、更に中心点を真ん中の50%:50%ではなく、プラネタリーギアによる不等配分である35:65に変えれば、そのまんまDCCDの出来上がりである:


よく言われる「DCCDをロックする」ってのはこんな感じで:


逆に「DCCDをフリーにする」ってのはこんな感じである:

ロックにすると差動制限が強くなる→変な挙動が出にくく安定するが、その代わり所謂「タイトコーナーブレーキング現象」も起き易い→アンダーステアが出てしまうのである。んで、逆にフリーにすると差動制限が緩くなる→上記現象が起き難くなるからアンダーは軽減されるが、その代わり挙動が乱れやすいというワケである。ソコをドライバーの塩梅の良いトコで調整できるのがDCCD最大の利点・・・・・であるが、悲しい事にワタクシにはその「良い塩梅」ってヤツが全然分からない≒所謂「宝の持ち腐れ」だったりする(切腹


 というワケで、ワタクシ最近は専らオートモード主体で走る事にしている。因みにオートモードだと大凡こんな感じの制御である:

よく「GDBは基本構造こそ全然変わらないけど、明らかにA型→B型・・・→G型と速くなっている」と言われる所以は「オレンジ領域の塩梅が違う」からである。特に鷹目GDB(F型&G型)に至ってはDCCDそのものが大幅に進化していたりするから堪ったモンじゃない(^_^;)更に小耳に挟んだ話であるが、G型のソレは新採用であるリアのトルセン式LSD(F型までは機械式だった)との組み合わせが絶妙で、ヘタに手を加えるよりかはオートの方が断然良いらしいのである(;^_^A)


 んで、その「G型の絶妙な塩梅」に加え「オート(−)」や「オート(+)」のファジーさを含めたモードに加え、VDCによるブレーキ制御やエンジン出力制御まで絡めちゃったのが、御存知【3代目インプごとGRB】である。もうシャシーや足回り云々を抜きにしても、ココだけで「GDB\(^o^)/オワタ」という事がお分かりかと思うのである(笑)長年の謎が解けてスッキリしたというか、スッキリした所で「分かったからって、何の役にも立たんじゃん・・・( ̄▽ ̄;)」とでも言うか、そもそも「コレって、わざわざイラスト付きでブログに上げるだけの価値あるの?とどのつまり、単なる自己満足じゃね┐( -"-)┌」って、書いた後になって思っても既に時遅い今日この頃であった。