アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FIRST STRIKE STILL DEADLY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「他人の何千もの欠点に目をつけるより、自分の唯一の欠点に気づくほうがよほど役に立ちます。自信を持って修正できる立場にあるからです」

By ダライ・ラマ14世


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 初っ端からパクリのネタでアレだが(笑)某ブログにて「42歳までに知ることになる、22歳の自分に教えてあげたいたった12の事」なる記事があるのである。ソレをネタに、ワタクシもまだ33だが言いたい事が山ほどあるので(爆)絞りに絞って何とか12個にまとめてみるとしよう。


その1:
あの大バカ野郎は放っとけ。ヤツは"父親"だけど"親父"じゃない。


その2:
「将来の夢はお医者さんです」って言うな。ソレはお前の本心じゃないから。
 

その3:
歯ァ磨いとけ。マジで虫歯にならなくなるから。


その4:
今からでも遅くないから減量しろ。一生ネタにされ続けるぞ、マジで(笑)


その5:
10歳の誕生日プレゼントはラジコンにしとけ。ファミコンねだるな。一生ハマる事になるから(爆)


・・・のっけからヘヴィなのか、アホなのか分からん出だしである(笑)とは言え、この頃に(幼坊〜小坊にかけての期間)何言ってもムダだから。話が分かるようになる(実際は分かんなかったが/爆)中坊〜昨日のワタクシまで範囲を広げるとしよう:


その6:
空手部はお前に合っていない(笑)


その7:
ボン・ジョヴィやガンズ&ローゼスまでは良いとして、スレイヤーは聴くな。ドツボにはまるぞ(爆)


その8:
百歩譲ってゲームしても「サクラ大戦」と「悠久幻想曲」だけはやるな。この2作品でお前の人生は180度変貌する事になるから(核爆)


その9:
4WDスポーツに憧れて、いきなりソレ買うな(原爆)最初は素直にロードスターかシルビア、欲張ってもS2000ぐらいにしておけ。


その10:
後に後悔する事になるけど、サバゲーだけはやっておけ。


・・・・・何か、さっきからロクな事言っていない気がするのであるが、まぁ良いとしよう(笑)しっかし、何ちゅーかドレもコレもフツーに生活していればフツーに分かりそうな事ばかりである(-_-;)未だに永遠の謎であるが(爆)今日施行された「プロジェクト・U」の第1段階で一部明らかになったりする。


 以前、ワタクシが某大学病院にてニッチな分野の専門医を訪問してバッタ型の改造人間・・・ぢゃなくて(笑)とあるニッチな症例についての精密検査をしていたのであるが、その結果が出たのである。

診断:高機能広汎性発達障害アスペルガー症候群

である事が正式に分かったのである。当初はワタクシ自身で調べてみて「大筋当っているよ。やばいんじゃね、コレ・・・( ̄Д ̄;)」って思ったのがキッカケである:

アスペルガー障害の診断基準(DSM‐IV, APA)抜粋


A. 以下の少なくとも2つで示される、社会的相互作用の質的障害:

  1. 視線を合せること、表情、体の姿勢やジェスチャーなどの多くの非言語的行動を社会的相互作用を統制するために使用することの著しい障害
  2. 発達水準相応の友達関係をつくれない
  3. 喜びや、興味または達成したことを他人と分かち合うことを自発的に求めることがない(たとえば、関心あるものを見せたり、持ってきたり、示したりすることがない)
  4. 社会的または情緒的な相互性の欠如


B. 以下の少なくとも1つで示されるような、制限された反復的で常同的な、行動、興味および活動のパターン

  1. 1つ以上の常同的で制限された、程度や対象において異常な興味のパターンのとらわれ
  2. 特定の機能的でない日課や儀式への明白に柔軟性のない執着
  3. 常同的で反復的な運動の習癖(たとえば、手や指をひらひらさせたりねじったり、または体全体の複雑な運動)
  4. 物の一部への持続的なとらわれ


C. この障害は、社会的、職業的あるいは他の重要な機能の領域において、臨床的に明白な障害を引き起こす


D. 臨床的に明白な言語の全般的な遅れはない


E. 認知能力発達または年齢相応の生活習慣技能、適応行動、および環境への興味の小児期における発達に臨床的に明自な全般的な遅れはない


F. 診断基準は他の特走の広汎性発達障害精神分裂病によって満たされない

で、ワタクシ自身も気になったワケである。無論、発達障害のせいにする気など毛頭無い。ただ白黒ハッキリさせたかっただけである。アスペルガー症候群(以後AS)じゃなかったらASじゃなかったで、今まで通り修行を続けるだけである。んで、ASだったらASだったで、どうしてもムリな部分は仕方無いとして、その他の部分で補うべく修行するのみである。


 というワケで、専門医による綿密な面接を受けて、各種心理検査を施行して、更にはワタクシの記憶に無い部分での状態を把握するためワタクシの幼少時を良く知る方を連れてきて面談した結果「ほぼ9割以上の検査項目において、典型的なASの基準を満たしている」という結果が出たため、上記診断と相成ったワケである。具体的に言うと:

  1. 知能指数はフツーでだが、自分の中にあるモンで色々やる分には平均以上の能力がある反面、外から来たモンを受け止めて理解する能力がピンポイントで欠けているといったチグハグさが見られる。
  2. 他者との遣り取りを想定した検査で「無機質さ」と「他感性の低さ」が極端に出ている。
  3. 幼少時〜現在に至るまでの、自他第3者共に見られる「意味不明な行動&こだわり&習慣」の数々

といった結果が客観的な形で出てきたワケである。コレを見ても何も感じず「へ〜〜( ̄▽ ̄ )そうだったんだぁ。ま、予想通りと言っちゃ予想通りだけど。むしろ"フツーです"って言われたら"ワタクシは真性の超ナードである"って言われた様なモンじゃん( ̄□ ̄;)・・・・どっちにしろ、否定しないし、出来ない事には変わり無いけど(笑)」って冷静にネタにできる時点でもうフツーじゃないのであるが(爆)


 ま、コレはコレで新しいスタートである。仕事や私生活の面でもそうだが、同じくらい(てゆーか、デファクトではソレ以上/笑)走りサバゲーも戦略を見直さなきゃいかんワケである。簡単に言うと全体像を見るのが苦手な部分をドコで埋め合わせるか等である。ソコで:


その11:
苦にするな。肩の力を抜け。あるがままに振舞え。フツーじゃない事をコンプレックスに思う必要は全く無い。ソレで死ぬ事はないし、分かるヤツはきっと現れるから安心しろ。


といったトコであろうか。もっと早めにこの事を知りたくなかったのと問われればウソになるが、まぁ散々回り道して得られたモンも少なからずあるので、ワタクシ的にはコレはコレで良いと思っているのである:


その12:
とは言え、ホントに言えたとしても、お前は自分で体験しないと気が済まないし分からないだろうな。だから、マジで過去の自分に合えたとしても、何も言わないで立ち去っておくよ。


明日からまた「プロジェクト・U」の続きである。こう言っちゃあアレだが、悩むヒマはない。てゆーか「悩むヒマがないのに、ブログ書くヒマがあるっていうのは、どーゆー事!?」と言われてしまえばソレまでな今日この頃であった。