アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE SOUND OF PERSEVERANCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「誠実は賢明という書物の第一章である」

By トーマス・ジェファーソンアメリカ合衆国第三代大統領)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 羨ましい、羨まし過ぎるのである・・・(´д`;)ハンコ押すのはワタクシよりも2週間後だったのに、納車は向こうの方が先立ったりするのである(´;ω;`)前日に話した【BMW・M3クーペ】にハンコを押した猛者の方の話である。つい近日「何時納車するの?」って何気にワタクシが聞いたところ「つい2日前。M3、すんごい良いよ〜(^-^)で、先生(つまりワタクシ)は?」と予想外の答えが返って来たのである(笑)まぁ、紳士たるワタクシ故、ココは(建前上/爆)平然と「来月だよ( ̄ー ̄)まぁ、カレーと一緒で、少し寝かしておいた方が味が出るってモンさ(本音:来月末だ!ヘタしたら再来月頭!!文句あるかコンチクショォォォォヽ(iдi#)ノ /核爆)」って華麗に流しておいたのであるが・・・やっぱ羨ましいモンは羨ましいとしか言い様がないのであ〜〜〜る。・゜゜・o(iДi)o・゜゜・。


 カラクリであるが、実はBMWディーラー側の見事な戦略だったりする。実はそのクルマ、まんま試乗用の展示車を売ってもらったワケである。猛者殿からしてみれば殆ど走っていない(100km未満だとか^_^;)からデファクト的には新品同様&デジュール上では新古車→大幅な値下げ&長期ローンもアタマを縦に振ってもらえる。ンでもって、BMWからしてみれば、日本じゃ最も売れないであろう仕様のモデルを売り捌けるのであるから、値引きを差し引いてもお釣りが来る。何故なら「試乗車」って点でもそうだが、実はそのクルマは「左ハンドルの3ペダル6速MT」設定なのである。


 コレが「右ハンドル&【M-DCT仕様】」だったら、恐らくBMWはもっと強気に出ていたとワタクシは睨んでいる。マニアックな外車はともかく、BMWやベンツで「右ハンドルの在庫が無い」なんて話は聞いた事が無い→こだわりでも無い限り、右ハンドルを選んだ方が無難だからである。ンでもって、日本の道を走っているクルマの98%はAT車である→よっぽどの好きモンじゃない限りMT仕様はまず買わない&インプやランエボと違って、新車でMシリーズ買うヤツにハードコアなクルマバカは皆無に等しいのは、容易に想像付くであろう(笑)案の定「いや〜(=´Д`=)ゞ久しぶりのMTだから全然ダメよ。しかも左ハンドル。アタマおかしいっしょ、自分」と言っていたが、自慢じゃないがアタマのイカれっぷりなら、ワタクシは負ける気がしない(爆)


 というのは冗談(半分以上本気入っているが/笑)で、ワタクシは"初代"での経験上からこうアドバイスしたのである「そんなこと無いですよ。むしろ、左ハンドルでMTを運転する方が遥かに楽。右ハンドルでMT乗ってるヤツの気が知れないよ(^∇^)ハッハッハ」ってその場では自虐ギャグ&この場(ブログ)ではクルマ系ロンマニアの方から非難轟々必至な一言を言ったのであるが(爆)マジな話である。よーするに、こういう事である:

バックギアは左上か右下かのどっちかであるが、M3の場合左上なのでこっちのイラストを使うことにした。今じゃ「ハイパワー+スポーツカー=6速MT」が主流であり、むしろCZ4Aが5速MTなのが珍しいのである。


 いわゆる人間工学ってヤツなのであるが、ヒトの筋肉ってヤツは種類は数多くあれど、全部を均等に使っているワケではない。当然、良く使う筋肉ほど瞬発力や持久力が優れている上、神経制御も細かく効かせる事が可能である。逆も然りで、普段使わん筋肉ほど鍛えるのも制御も困難である。ンで、ヒトの腕の場合は:

  • 内転(掌を体側に回す)>外転(掌を体側の反対に回す)
  • 屈曲>伸展
  • 引寄せ>遠さげ

なのである。ンで、ココでもう一度6速MTの図(今度はオマケして、バックギアが右下バージョン/笑)を見てみるとしよう:

右側の座席に座って左手でシフトを操作する様と、左側の座席に座って右手でシフトを操作する様、双方をイメージして頂きたいのである。そう、シフトは右側にある方が「内転、屈曲、引寄せ」を多用する&ヒトは右利きの方が多い→人間工学上においても、非常に理に叶っているが故、操作しやすいのである。


 シフトアップはまだ良い方である。所謂「スパッと切って、ジワっと繋ぐ」でOKな上、右側でも左側でも優位な側の筋肉で行えるからである。が、コレがシフトダウンになると話がガラリと変わるのである:

再び「右側の座席に座って左手でシフトを操作する様と、左側の座席に座って右手でシフトを操作する様」をイメージして頂けると自ずとワタクシの言わんとしている事がお分かりかと思う。そう、シフトが右にあれば「掌を内側にして、腕を曲げるように引寄せる」と非常にやり易くなるのに対し、シフトが左にあると「掌を外側にして、腕を伸ばして遠さげる」と非常にやり難い形になるのである。


 クルマ系のロンマニアの方ならお分かりかと思うが、MT車だと減速においてはシフトダウンに加えてヒール&トゥといった「回転数合わせ」の動作が加わるのである→MT車は走らせるのもも大変だが、止めるのは更に大変なのである。ンでもって、コレこそがMT車のキモの部分であり、コレを自由自在に使いこなす事こそが3ペダルMTの醍醐味でもある。ソコで、この最もキモな部分において「操作系統が人間工学的に理に叶っているか否か」というのが、どれほどのアドバンテージになるのかは語るまでも無い。神経が木目細かく行き渡った筋肉とそうでない筋肉、どっちが速く正確に動かせるかを説明するのは、ぶっちゃけ面倒くさい(笑)


 無論、訓練すれば話は別である。筋肉も神経も、使えば使うほど成長するモンである。特に肉体的全盛期でもある10代後半〜20代前半にシッカリと基礎を叩き込んでいればOK。更に言えば、幼少の頃から成長と同時にその部分を特化して鍛え上げれば、もはや言う事は無い。プロでもアマでも、速い人はやっぱ「18歳で免許&速攻走りまくり」だったりする場合が大部分だし、セナとかシューマッハとかハミルトンとかの幼少期は説明不用であろう。が、悲しいかな32歳でモータースポーツ始めたワタクシ(笑)「始めるの遅過ぎ」「絶対量少な過ぎ」に加え「理に叶っていない右ハンドルの3ペダルMT」である(爆)何ちゅーか、2ヶ月前のアレは「偶然」ではなく「必然」だったのだと思わざるを得ない今日この頃であった。