アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DISTORTION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「考えてみたまえ。自分の行動の責任が、国家にではなく、自分に課せられるなら、果たして戦争など起こりうるものだろうか。希望ある未来は、国家にも組織にも存在しない。運命が決めるものでもない。人の良心の中だけにある」

By アルベルト・シュバイツァー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 寒いのである{{(T-T)}}気温も良い感じに下がってきて、そろそろ本格的なモータースポーツシーズンの始まりであるヾ(@^▽^@)ノ以前から宣言していた通り、今回のシーズンは2000m級コースを重点的に攻めてみたいと思うのである。まぁ、ソコんトコはクルマやタイヤとの相談になるのであるが、走れるだけ走って感覚を磨いて、そして来年シーズンこそツインリンクもてぎロードコースにリベンジである(`・ω・´)そのシーズン前の前哨戦といっては何だが、実は今週末にカートの大会に出ることになっているのである。場所は何時もの【F.ドリーム平塚】ではなく、今回初体験の【新東京サーキット】である。


 成田空港よりも更に都心から離れた千葉県は市原市になるのに関わらず新東京とはコレ如何に、という無粋なツッコミは置いといて(笑)とんねるずの"生ダラカートグランプリ"の舞台となっているのをはじめ数々の大きなレースが行われている、別名「カートの鈴鹿」「関東のカート場の聖地」とも呼ばれる名門コースである。勝負云々は差し置いても、モータースポーツ好きの端くれとしては一度は走ってみたいコースである。ソコで先週の非番の日、コソ練すべしくレンタル走行に行ってみたのであるが、運悪く予定が既に一杯になっていて断念(´・ω・`)とは言え、その時間帯はガチンコでカートやってる人達の走りが見れたので、ソレを元にワタクシなりにコース攻略を立ててみたりする。コレがコース図である:

距離的にも平塚の2倍、更にはアップダウンもあるため攻略が難しそうなコースである(^_^;)しかもその上、ワタクシにはバカでかいウェイトハンデがあるため苦戦は必至と来たモンである(笑)


 で、ココで実車仕入れた走行テクニックをカートにフィードフォワードする時がやってきたのである。以前の走行会でプロドライバーの講師から重たいクルマで狭いコースを走る方法を教えてもらったりしたからである。ソレはズバリ「アンダーステア対策」である。よーするにである、重たい車体はソレだけでアンダーステアの元になるっちゅー話である。よく言われる定説の一つに「4WDは曲がらない」っちゅーのがある。先生曰く、アレは「4WDだから曲がらない」というよりも「4WDは2WDと比べて重たいから曲がらなく感じる」んだそうである。インプやランエボが曲がりやすいというのはDCCDだとかAYC+ACDという電子デバイスのお陰もあるが、ソレ以上に従来の4WDスポーツよりも圧倒的に軽かったからだそうである。


 つまりである、重たいモンをフルブレーキで止めて、タイヤの【摩擦円】から重さの分もキッチリ計算に入れて曲げれば、4WDだって理論上曲がるのである。無論、その分減速時にスピードを大きく落としてしまうのであるが、ソコからは4WDの本領発揮。立ち上がりの初速が遅かったとしても、4WDの圧倒的なトラクションを使えば簡単にカバーできる。一言で言ってしまえば「4WDのコーナリングの基本はスローイン・ファストアウト」っちゅー事である。で、ココで"トリックマスター"ならではの問題があったのである。何せ車重が1740kgと圧倒的に重く、立ち上がりのトラクションを利用したくても480馬力とパワーがありすぎて迂闊に床まで踏めない→アクセルコントロールが困難なため加速が難しいのである(^_^;)


 で、ワタクシが編み出したその解決法はといえば「旋回Rを大きくする」である。つまりである、旋回半径が小さいと余計にスピードを落とさなきゃいかんのである。が、旋回半径を大きくすれば落とすスピードも少なくて済む。というワケで、複数のコーナリングに対してストップ&ゴーを繰り返すよりかは、多少レコードラインから外れても大きな弧を描くように極力ムダな減速をなくして走った方が速く走れる。因みにこの方法でワタクシは筑波1000のタイムを1秒強縮める事に成功している。というワケで、ワタクシ流レコードラインを描いてみた:

とまぁ、こんな感じである。多分、今回の大会でもワタクシのウェイトハンデはハンパじゃないこと必至である(笑)実車ならパワーでムリヤリねじ伏せる事も可能であるが、生憎コレはレンタルカート。基本的にマシンパワーは同じだから、一度減速したらウェイトが仇になって加速の立ち上がりで負ける。というワケで出来るだけ減速量を抑えてコーナリングする技術が重要になるのである。何ちゅーかモニター越しに「減量しろ!減量!」って声が聞こえる気がしないでもないが、今回だけは黙殺させてもらう今日この頃であった。